Skip to main content
2025年11月4日21時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

平野耕一牧師「ハリウッド映画に見る終末論と聖書預言」(13)・・・2012年人類滅亡説

2011年1月19日10時13分
  • ツイート
印刷
+

 この10年間、次々に終末論映画が作られたことに最も影響を与えたのは、マヤ文明人類滅亡説であることは間違いないと思う。2012年人類滅亡説とは、マヤ文明において用いられたていた暦の一つの5200年長期暦が、2012年12月21日頃に一つの区切りを迎えるとされていることから連想された終末論の仮説である。



 私の意見をストーレートに簡潔に記すのだが、これは「あり得ない」と言うに極度に近いほど起こらないだろう。ここで、「あり得ない」と断言しないのは、その日その時は神のみぞ知るからだ。その理由を挙げてみる。



 1.まず、暦を作成したマヤ人が、この日は人類滅亡の人は予言していないことである。彼ら自身が少しのヒントすら伝えようとしていないことを読み込むのは強引過ぎる。



 2.暦の解釈は様々である。長期暦のグレゴリオ暦(現行の西暦)への換算は様々な(学者の間で同意されていない)計算法が確立されているが、本来のマヤ・カレンダーは紀元前3373年を始まりとし、1トゥンは360日をベースとして5200年サイクルとなるため、1827年を一区切りとしてすでに新しいサイクルに入っているとする主張もあるのだ。つまり、この主張によると2012年説は1827年説であるべきだったのだが、人類は滅亡しなかった。2012年12月21日解釈も正確とは言えないのだ。



 3.さらに13バクトゥン(187万2000日)で終了するかのようなサイクルの解釈もマヤ文明によるのではなく、西洋的なものであるという疑いも強いのだ。マヤ人には人類滅亡という考えではなく、暦が周期的サイクルを延々と繰り返すという考え方があったことも明らかになっている。



 4.また、この長期暦は紀元前3373年を始まりとするが、この年は神話の年であって歴史的にも現行のどの暦にも適合させることはできないし、まして西暦グレゴリオに換算などできないのだ。前提からすでに2012年説は外れているのだ。



 5.この2012年人類滅亡説を唱えている中心的な人々は、ノストラダムスによって予言された「恐怖の大王」が1999年に人類を滅亡させるというセンセーションを起こしたのと同じグループなのだ。ノストラダムスについてもマヤについても強引に人類滅亡に結び付けているだけで、科学用語や天文学用語を巧みに用いているが、科学的な検証をしているようには思えないのだ。1999年に人類は滅亡しなかったように、2012年12月21日も空振りになるだろう。



 6.NASAがこの日の滅亡説には科学的根拠がないと言っている。なぜ、NASAがこの主張をいろいろな形でしているかというと、映画『2012』を見て、その臨場感に圧倒されて絶望し、4人の中学生が自殺したからなのだ。マヤでもグループ自殺が起こったのだ。私も今でも覚えているが、中学生は神経が繊細で過敏な時期であるので、映像から強烈なリアリティを感じるのだ。私自身、50年前に見た『出エジプト記』の紅海が二手に分かれたシーンを今でも新鮮に覚えているほどなのだ。NASAが伝えることは全部正しいとは全く思っていないが、天文物理学において世界一の権威でもあるのだから参考にすることは当然であろう。



 7.聖書は、多くのページを使って終末論を伝えているが、「その日、その時はわからない」と繰り返している。「夜中に、盗人が来るように来る」のだ。今まで、宗教人、数学者、天文学者、科学者、統計学者によって「終末日」が設定されたが、一度も当たってはいない。



 宗教的説得力があり、数学的確率計算が示され、宇宙の運航から証明され、科学的な論理性によっても、その日を決めることは愚行であることを歴史は示している。私の意見は単純で明快であるが、この日に人類が滅亡することはない。



◇



 平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(251)聖書と考える「良いこと悪いこと」

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.