Skip to main content
2025年10月19日17時04分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 音楽

音楽で神のすばらしさ伝えたい チェリスト 黄原亮司さん

2009年11月28日08時32分
  • ツイート
印刷
黄原亮司さん+

「もしクリスチャンにならなかったら、いまごろ私はチェロをしていません」。東京交響楽団で年間150以上の公演に出演するかたわら、全国の学校や病院、教会などでの演奏活動を続けるチェリストの黄原亮司さん。アジア最高峰といわれるオーケストラ、上海交響楽団でチェリストとして活躍し、若くして演奏家の頂点をきわめながらも、1986年に音楽活動を休止。音楽と縁を切るために、単身日本へ渡ってきた。

「自分は何のために音楽をしてきたのだろう」。中国では常にエリートと呼ばれ、何一つ不自由のない生活をしながらも、心にはいつも平安がなかった。来日の目的は、当時経済成長の著しかった日本で経済を学ぶこと。だが、日本につてがあるわけではなく、日本語も話せなかった黄原さんにとって、東京での生活は困難を極めた。仕事を探すにも日本語が話せない。苦労してやっと見つけた仕事は、夜間のガソリンスタンドでの車磨きだった。

職場から自宅に帰る道すがら、東京交響楽団の建物を見つけた。楽器をもって出入りする演奏家たちを横目で見ながら、理想と現実のギャップに押しつぶされそうになったという。

そんなあるとき、仕事先の友人に誘われて、生涯ではじめて教会に足を踏み入れた。社会主義国に生まれ、教会とは無縁の環境で育ったうえに、日本語での牧師の説教も十分に聞き取ることはできなかったが、礼拝で流れる美しい賛美歌が、黄原さんの心を捕らえていた。

教会に通いながら、自分のこれまでの歩みをもう一度見つめ直すようになったという。イエス・キリストを素直に心に受け入れ、信仰をもってわずか3カ月で洗礼を受けた。「あなたの音楽の才能は、神様の与えられた宝物。もう一回音楽をやってみたらどうでしょう」。牧師のこの一言が、黄原さんの生涯を大きく変えた。

「失った気持ちを、もう一度回復しました」。すぐさま東京芸術大学大学院に進み、在学2年目にして難関の東京交響楽団に見事入団。その後もJT音楽賞を受賞し、アフィニス文化財団の海外派遣研究員として米ヒューストン大学、ジュリアード音楽院に留学。活躍の場は国内にとどまらず、海外にまで広がった。

クリスチャンになって、演奏に対する考え方が大きく変えられたという。「クリスチャンになる前の私は、演奏のテクニックばかり考えていました。でも、クリスチャンになってからは、それだけではなくて、たとえ技術的に簡単な曲であっても、その中にこそある奥深さ、曲にこめられたイメージをもってから演奏を始めるようになりました」。音楽学校の授業でも、技術的には比較的容易なゴスペルや賛美歌を生徒たちに演奏させ、その感想を話させるという指導方法を取り入れている。

「一番音楽をつくりやすいのは、(教会の)十字架の前」と黄原さん。教会で演奏するとき、たとえどんなに人が少なくても、大観衆の演奏会に勝る感動があるという。

「小さな教会を音楽でささえたい」と、伝道にも意欲的だ。「すばらしい音楽を通して、目に見えない神様はもっとすばらしいお方だということを少しでも多くの人に伝えたい」。演奏後は、小さな教会だからこそできる一人ひとりとの交わりの時間をいつも大切にしているという。

「ここまできたのは、信仰があったからです」。上海を離れて24年。現在は日本に帰化し、これからも日本での活動を続けたいという。「これからずっと日本で暮らして、神様から与えられた音楽の賜物を大切に、少しでも神様のことを伝えたい。音楽をただ見せるのではなくて、伝道を目的に生きていきたいです」と目を輝かせた。

◇こうはら・りょうじ:上海音楽院卒業。東京芸術大学大学院修士課程修了。JT音楽賞を受賞し、アフィニス文化財団の海外派遣研究員として渡米。ヒューストン大学、ジュリアード音楽院に留学し、ラズロ・バルガ氏に師事。第2回日中国際音楽コンクール弦楽部門第2位。現在、東京交響楽団フォアシュピーラー。国立中国音楽院客員教授。ソロ・室内楽・CM音楽など国内外で積極的に演奏活動を行う。チェロの教育にも積極的に取り組み、後進の指導に力を注ぐ。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • ワールドミッションレポート(10月19日):南アフリカ 孫を育てるおばあさんたちに福音の支えを

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(248)聖書と考える「終末ツーリング」

  • 聖霊の働きを妨げるもの 万代栄嗣

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 栄光への脱出の道 穂森幸一

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.