「マンハッタン宣言」米キリスト教指導者150人共同署名

2009年11月26日10時40分 印刷
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「マンハッタン宣言−キリスト者の良心の呼びかけ」を読み上げるロバート・ジョージ氏=20日、米ワシントンDC(写真:クリスチャンポスト)
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福音派教会、正教会、カトリック教会の指導者が20日、米首都ワシントンで共同声明「マンハッタン宣言−キリスト者の良心の呼びかけ」を発表した。

社会の根本的原則として(1)生命の尊厳、(2)結婚観の歴史的認識、(3)良心と信仰の自由――を挙げ、これらの原則に関する信仰者の共通理解をまとめている。主要な指導者3人が起草し、牧師、神学者、クリスチャン活動家ら約150人が署名して発表した。声明の目的について、聖書信仰に基づく信念を貫くようクリスチャンに呼びかけると同時に、これらの信念を断固支持するキリスト教諸教会の結束を政府議会に表明するためとしている。

ブッシュ政権の強力な支持基盤として存在感を示してきた保守派教会だったが、その発言力はオバマ政権発足後、急速に減退した。保守派教会としては、キリスト教の伝統的な生命観と家族観を継続的に支持する層の厚さを議会に示すと同時に、「行き過ぎた人権保護」がかえって人権の主要素を破壊するものであることを市民に認識させたい考えだ。

宣言の起草者のティモシー・ジョージ氏(サムフォード大神学校教授、キリスト教史)は記者団に対し、「聖書信仰に根ざした深い宗教的信条と神からの賜物に関する告白であり、政治的策略の表明ではない」と説明した。

8カ月に及ぶ作成期間を経て今年8月草案が完成。ジョージ氏以外に、福音派のチャールズ・コルソン氏(コルソン・クリスチャン・ワールドビュー・センター代表)、カトリックのロバート・ジョージ氏(プリンストン大法学教授)が草案作成に携わった。

宣言では、人命について、虐殺、人身売買、人種差別のいずれも生命の尊重や個人の尊厳に対する感覚の欠如に起因しており、人工中絶、自殺ほう助、安楽死、胚性幹細胞研究を推進する風潮もこうした感覚の欠如が原因であると指摘している。

結婚については、「全市民の健康、教育、富を維持する最も重要な制度」とした。結婚を恋愛感情や成人の欲求の延長線上に捉えるべきではないとしたうえで、一組の男女間で結ばれる契約としての結婚と、「生命の創出と繁栄と保護」という結婚の特別な価値と性質を法的に正しく認識し、尊重し、継承すべきであるとしている。結婚文化の弱体化と腐敗を知る指標として、青少年の非行、薬物依存、犯罪、監禁行為、同性間結婚、絶望感、高い離婚率、非嫡出子の出生率を挙げている。

また、良心と信仰の自由は正義の基本的要素であり、この自由を制限すれば、共和主義国家の土台である公共の福祉と自由主義の理念を否定することになると警告した。

宣言に署名した米聖公会ワシントン大司教のドナルド・ワール氏は会見で、「キリスト者の役目は福音の言葉を通して人の心に触れることである」と述べ、純粋な伝道こそ社会を正しい方向に導く唯一の方法であると強調した。また、キリスト者は歴史的に継承してきた偉大な伝統に基づいて今日の文化的課題に取り組む存在であり、その取り組みは政治活動という枠に収まらないと説明した。

マンハッタン宣言は20日の発表と同時に公式サイトに全文約4700字が掲載された。同サイトでは共同署名を募集しており、25日現在の署名者数は10万人を突破している。

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