前回に続いて、東方アッシリア教会の信仰教理問答を紹介する。シリア語聖書による学びは、東方書体で記していく。
東方教会の教理問答書『メシアの教え(メシアニック・ティーチング)』③
第一位格の父なる神(アロホ)について
問25:三位一体神の最初の位格のお名前は何ですか。
答え:父なる神です。
問26:なぜ彼はそのように呼ばれるのですか。
答え:主であり神であるイエス・キリストの父であるからで、そのように語られ、呼ばれているからです。
問27:これはどういう意味ですか。
答え:子は世界が生まれる前に、はじめもない前から、父から生まれたからです。
問28:父は子より前に存在されていましたか。そして、父は子より偉大ですか。
答え:地上に来られ、人となられたときはそうだけれど、神としては、そうではありません。
問29:なぜそのように言えますか。
答え:父・子・聖霊には始まりがなく、この三位が一つとして唯一の神だからです。
問30:これを示す例を挙げてください。
答え:太陽を例えれば、物質と光と熱がありながら、一つの太陽だからです。
問31:聖書の中に、これの証明がありますか。
答え:たくさんあり、イエスは言われました。「わたしと父は一つです」。さらに「わたしが父におり、父がわたしにおられることを信じないのですか」(ヨハネ10:30、14:10)
問32:父なる神は、私たちの主イエス・キリストだけの父ですか。
答え:いいえ、ある意味、神は全ての人の神で、特にキリスト者の父でもあります。
問33:それはどうしてですか。
答え:神は、全ての人の創造主です(創世記1〜2章、マラキ2:10)。しかし、キリスト者は聖なる洗礼により、神から新たに生まれ、子とされました。
問34:信条では、神はどのような名で呼ばれていますか。
答え:全能の父なる神です。
問35:そうなら、子と聖霊は全能ではないのですか。
答え:三位は全て等しく、それぞれが全能の方です。
問36:信条には、他にどのような呼び名で呼ばれていますか。
答え:「目に見えるものと見えないものの全ての創造主」
問37:神の目に見えない被造物を教えてください。
答え:善なる天使、人の霊魂、悪霊であるサタンです。
(続く)
■ シリア語聖書による学び:マタイの福音書28章19節(シリア語は東方アッシリア教会で使用される東方書体)

※ 参考文献
『MESSIANIC TEACHINGS OF THE HOLY APOSTOLIC AND CATHOLIC CHURCH OF THE EAST』(1962年)
川口一彦著『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)
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