沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆した事故で、運営する同志社国際中学・高校(京都市)の高校2年の女子生徒1人が亡くなった学校法人同志社は17日、事故に関するおわびと報告の文書をホームページに掲載した。
文書では、「このような痛ましい惨事を防げなかったことは、教育に携わり、大切なお子様をお預かりする立場として慚愧(ざんき)に絶えず、痛恨の極み」だとし、遺族や負傷した生徒、関係者らに「深くおわび申し上げます」と謝罪した。
当時の安全確認体制や出航判断が適切であったかは極めて重く受け止めているとし、海上保安庁の調査に全面的に協力するとともに、安全管理体制の徹底的な検証を行うと表明。今後は、生徒らの精神的なケアとサポートを最優先に取り組み、保護者への説明も誠意をもって対応するとした。
文書は、同志社の八田英二総長兼理事長と、同志社国際中学・高校の西田喜久夫校長の連名で出された。
同志社国際中学・高校と同志社はこの日、同校で記者会見を開催。同志社の瀧英次常務理事は、外部の有識者による第三者委員会を立ち上げ、調査する方針を表明した。
事故は16日午前10時10分ごろ、辺野古沖で発生した。普段は辺野古の米軍基地建設に反対する抗議船として使用されている「平和丸」(5トン未満、定員13人)と「不屈」(1・9トン、同10人)に、平和学習の研修旅行で訪れていた同志社国際中学・高校の高校2年生18人を含む計21人が乗船。辺野古東側の大浦湾方面に北上した後、Uターンして港に戻ってくるところで転覆したとされる。
時事通信や産経新聞の報道によると、同志社国際中学・高校は、平和学習を目的に沖縄での研修旅行を1980年の開校当初から行っており、辺野古周辺の見学は2015年ごろから始めた。当初は陸上から見学していたが、事故で亡くなった不屈の船長である金井創(はじめ)氏が日本基督教団の牧師で、同校がキリスト教主義の学校だったこともあり、23年からは船を利用して海上から見学を行っていたという。
転覆した2隻は、普段は抗議船として使用されているが、西田校長は記者会見で、生徒らの抗議活動への参加は一切なかったと説明。「特定の思想を持つように指導するような研修旅行ではありません」と強調した。一方、平和教育は同校にとって重要なものだとし、内容を精査した上で、今後も継続していく考えを示した。

















