キリスト教国際NGO「チャイルド・ファンド・ジャパン」は3日、8月31日に発生したマグニチュード(M)6・0の地震により、多数の死傷者が出ているアフガニスタン東部に対する緊急支援を実施するため、寄付の受け付けを開始した。
この地震では2日までに、1400人以上が死亡、3千人以上が負傷している。震源の深さは8~10キロと浅く、特に東部の山岳地帯で大きな被害が出ている。
アフガニスタンは地震発生前から、数十年にわたる紛争などにより深刻な人道状況にある。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、2025年には国民の約半数に当たる2290万人が人道支援を必要としている。このうち子どもは1200万人に上る。
アフガニスタンでは、チャイルド・ファンド・アライアンスのイタリアの加盟団体であるウィワールドが、2002年から活動を展開。特に子どもや女性を対象に、食料支援や生計支援、災害リスク軽減などを行ってきた。23年に起きた地震でも、310世帯に越冬支援と緊急食料支援を実施している。
今回の地震でも、最も被害が大きい東部クナール州を中心に緊急支援を実施する計画。既に現地スタッフが現場へ向かい、ニーズ調査を進めている。具体的な支援内容は調査を基に決定するが、特に子どもと女性を中心とした支援を行う予定だという。