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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(213)伝統文化を大切にする日本宣教 広田信也

2025年1月11日10時43分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

明けましておめでとうございます。私の住む神戸では、元旦より大変良い天候に恵まれ、大勢の家族連れが初詣に出かける様子を見かけました。聖書信仰を得てから40年ほどが過ぎ、わが家に初詣の習慣はなくなりましたが、かつて、幼い頃に両親や祖父母に連れられ、初詣に出かけたことを懐かしく思うようになりました。

近現代史を振り返ると、残念なことに、多くの貴重な日本文化や伝統が失われたように思います。日本宣教に携わる身として、いまだ受け継がれる日本の伝統文化に対し、どのように向き合うかを真剣に考え、戦後80年の節目に当たる2025年を良い年にしたいと願っています。

世界を覆うグローバル化の嵐

グローバル化の定義を幅広く捉えるなら、人類が貨幣を生み出した時点にさかのぼるように思います。生活を豊かにするために生まれた貨幣は、経済活動を発展させ、やがて大きな資本となり、世界規模の産業を育成して近代文明を築いていきました。活発な経済活動は、利権につながる人々を通し、あらゆる領域で拡大しました。

15世紀半ばからの大航海時代には、欧米諸国によるアフリカ、アジア、アメリカ大陸への市場拡大が激しくなり、世界の多くの国々が植民地になりました。経済活動は活発になりましたが、それまで培った世界各地の独自の文化や伝統、言語、共同体、国家までもが失われました。

当時のカトリック教会を中心とした宣教活動は、このようなグローバル化の流れに沿って行われたため、多くの国がキリスト教国になりましたが、地域住民に寄り添った働きにはなりませんでした。

この時代、日本が植民地支配を逃れることができたのは、欧米諸国から遠く離れていたこと、四方を海に囲まれていたこと、さらに日本独自の文化が既に強固に存在していたこと、また、戦国時代を経て日本の武力が非常に高い水準にあったことなどが、理由として挙げられます。

しかし、そのような日本でしたが、江戸時代末期、ついにグローバル化の嵐に巻き込まれて明治維新を迎え、その後は多くの戦争に巻き込まれ、先の大戦において300万人以上の人が亡くなって敗戦に至りました。

その後の日本は、グローバル社会の一員として平和な時代を迎えましたが、約80年にわたり欧米の強い影響を受けることになりました。その間、日本の伝統文化や共同体が徐々に失われていきました。日本宣教は欧米文化の中で育った教会をそのまま持ち込んだため、日本社会になじむことができず、拡大できませんでした。

愛する共同体や国家を大切にする世界の潮流変化

このような分析をする中、私にとって2016年の米国大統領選挙は大きな転換期になりました。政治経験が乏しく、それまでの政権を口汚く批判し、他国より自国の利益を優先する独裁者のように報道されるトランプ氏が、当時、圧倒的に有利とされていた民主党のヒラリー氏を抑え、第45代米国大統領に就任したのです。

当時の私は、大手マスコミの報道だけを情報源にしていたため、米国民がなぜトランプ氏を選んだのか、全く理解できませんでした。危機感を感じた私は、その後の8年間、ネットから注意深く情報を入手し、過去から現在に至る世界潮流の変化から、あるべき日本宣教の姿を求めてきたように思います。

現代社会はグローバル化の進んだ社会構造に背を向けては成立できなくなりました。しかし、世界中の至る所で、グローバル化の流れから一定の距離を保ち、自国の立場や伝統文化を大切にする保守的な人々が増えてきたように思います。マスコミはそれらの人々に「極右」のレッテルを貼りますが、世界の潮流変化はますます拡大しています。

昨年末、再びトランプ氏が大差をつけて第47代米国大統領に選ばれたことは、米国民はもちろんのこと、おそらく世界中の人々がグローバル化の弊害に気付き、受け継がれた伝統文化に根差し、家族や職場などのさまざまな共同体、国家を愛することを優先し始めたことを示しているのでしょう。

日本の地域教会に迫る危機

グローバル化の波にのみ込まれ、世界の潮流変化から周回遅れになっている日本社会において、コロナ禍の影響は非常に大きなものでした。感染症の被害が収束しても、地域教会には一層の危機が迫っているように感じています。

日本人はそもそも共同体を大切にする国民です。しかし、グローバル化の進展により、欧米社会のように、共同体から距離を置き、個人主義を掲げる人が増えたように思います。

教会は欧米社会から持ち込まれた新たな共同体でしたから、日本人がなじんで集うのは、そもそも難しいことでした。それでも長い年月を経て、信仰に根差し、互いを支えるキリストのからだが日本中に立てられ、絆の強い独自のキリスト教文化が育ったと思います。宣教は拡大しませんでしたが、質の高い地域教会が全国各地に存在します。

しかし、コロナ禍は、これらの地域教会に人が集まることを制限し、さらに、ネットで礼拝する習慣が増えたことで、地域教会にあえて集う価値を見いだせなくなった人が多くなりました。グローバル化の進んだ日本社会では、コロナ禍以前の教会に戻ることは難しいように思います。

伝統文化に寄り添う地域教会へ

存続が危ぶまれる教会、あるいはすでに活動をやめてしまった教会もあることでしょう。大きな危機が全ての地域教会に迫っているように思います。

これらの深刻な危機に対し、そもそも欧米のグローバル化の流れにある教会文化を持ち込んだ日本宣教の歴史を振り返って分析し、次の時代に向かって、日本の伝統文化に寄り添う道を選びたいと考えています。

日本に受け継がれた文化ですから、一般の国民にとって慣れ親しんだものかもしれません。しかし、地域教会が積極的に受け継いでこなかったことですから、難しい選択なのかもしれません。

しかし、世界の潮流変化を観察すると、このような保守的な歩みを始めた国や地域ほど、霊的な覚醒が起こっているように思います。おそらく日本においても、地域教会が日本の伝統文化に寄り添うようになったとき、新しい宣教の歩みが始まるように思います。

家内安全、無病息災を願い、大切な家族、友人と出かける初詣に寄り添い、彼らの祈りを天のお父様にとりなすことも、大切な一歩になるのでしょう。個人レベルでは既に実践している人も多いと思います。もちろん初詣以外にも、日本の伝統文化に寄り添う道はたくさん備えられています。

今後の日本の地域教会の歩みに、神様の祝福があることを心より祈っています。2025年が日本宣教にとって、より良き門出になりますように・・・。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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