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失敗を失敗で終わらせない力 菅野直基

2025年1月10日09時33分 コラムニスト : 菅野直基
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人は誰でも失敗します。しかし、その失敗を通して何かを学ぶことができたら幸いです。

なまじっか失敗をしないで大人になった人は、かえってかわいそうだと思います。「若い時の苦労は買ってでもせよ」といわれますが、若い時の失敗はとても良い経験になり得ると思います。歳をとってから初めて失敗すると、失敗に対する免疫が無く、ダメージが大きいですし、取り返しが付かない状況になることもあり得ます。

だから、失敗を恐れないで、若いうちに思いっきりいろいろなことに挑戦してください。失敗を恐れると、緊張して、かえって失敗をしてしまうことがあります。失敗を恐れないで伸び伸びとやった方が失敗しにくいものです。

失敗したときには、素直に失敗を認め、失敗を失敗で終わらせるのではなく、何かを学ぶ機会としてください。その秘訣を発明王のトーマス・エジソンの中に見ることができます。

エジソンは、生涯で1300もの発明を行いました。しかし、数え切れないほどの失敗もしました。よく知られている最初の失敗は、小学校を退学になったことでしょう。授業で教師から、「1+1=2」と教えられたエジソンは、それに納得しないで「1+1=1です!」と言い張りました。教師はあきれ果て、エジソンを退学させました。

エジソンは、母親の愛に支えられました。母親の愛がなかったら、エジソンはおそらく自暴自棄になり、投げやりになり、荒れ果てたことでしょう。母親の愛は偉大です。

エジソンが退学になった理由をよく考えてみると、本当に妥当だったのでしょうか。

算数では、「1+1=2」ですから、エジソンの間違いです。しかし、理科ではどうでしょう。「1+1=1」になることもあります。例えば、一つの粘土のかたまりと、もう一つの粘土のかたまりを合わせたら、一つの粘土のかたまりになります。教師は、算数の授業だったので、「1+1=1以外はない!」と思い込んで、「この子は頭がおかしい!」と決めつけました。

エジソンが、先生の意見をそのまま受け入れていたら、のちの「発明王エジソン」はいなかったかもしれません。世の中には、こういうことで、自分の類いまれなる才能を失敗と思い込み、自信を失って挫折する人も多くいるのです。残念です。失敗を失敗と認めない限り、失敗はないのです。

そういう強さを持つためには、どうしたらいいでしょうか。

愛によってです。愛された体験は、どんな逆境の中にあっても倒れず、倒れないばかりか、前進する力を与えてくれるからです。

「私にはエジソンのような母がいませんでした。親は私を愛してくれません。どうしたらいいでしょうか」という人もいるでしょう。世の中は不公平なのでしょうか。そうではありません。誰でも平等に愛される体験を持つことができます。誰でもです。

ある人は、その愛を恋人の中に探し求め、結婚をしますが、夫や妻の中にそのような愛はなかなか見いだせません。一つだけ方法があります。神の愛を通して愛される体験を得ることです。神はあなたの失敗を責めるのではなく、あるがままで愛し、赦(ゆる)し、包み、受け入れてくださいます。

神の愛が具体的に現されたのが、イエス・キリストの十字架です。

エジソンは、電球を発明するまで1万回失敗したといわれています。しかし、エジソンはそのことを失敗とは言いませんでした。「失敗」と言わせなかった力が愛です。

インタビュアーに、「エジソンさん、あなたは1万回も失敗したそうですが、苦労しましたね」と質問されたときに、「私は失敗していません。うまく行かない方法を1万通り発見しただけです」と言いました。

ドリームズ・カム・トゥルーの「何度でも」という歌の詩に、「1万回だめで へとへとになっても 1万1回目は 何か 変わるかもしれない」という一節がありますが、まさにエジソンのことを歌っていると思います。

主演、浅野温子と武田鉄矢のドラマで、「101回目のプロポーズ」というものがありましたが、100回プロポーズして断られて失敗しても、101回目に成功したならば、失敗ではなく成功です。「結婚相手としてふさわしくなかった人100人がプロポーズを断ってくれたので、一番ふさわしい1人に会えたのでよかった!」ということになるのです。有名なセリフですが、「僕は死にましぇん」「僕は死にましぇん」「あなたが好きだからー!」「僕が幸せにしますからー!!」感動的です。

私自身、恥ずかしながら、今に至るまで何度も何度も失敗を繰り返してきました。今でも失敗することがあります。しかし、失敗を通してたくさんのことを学ばせていただきましたので、失敗は決して失敗で終わっていません。

失敗したからこそ、思い通りに行かなくて悩んでいる人の相談に乗ることができます。その思いを受け止め、どうやったらその悪循環から立ち上がることができるのかを実体験として丁寧に語ることができます。

小さな失敗をたくさんしてきましたので、致命的な失敗をしないで済んだなあ、と感謝しています。

失敗を通して、何が一番大切で、何がそれほど大切じゃないかを知ることができました。これらは、私にとって大きな財産であり、この失敗が私にとってのステップアップにつながっています。失敗こそ、成功の母です。

皆さん、失敗を恐れないでください。失敗しても落ち込まない、倒れないためにも、神の愛であるイエス・キリストと出会って神の愛を心行くまで味わってください。

失敗から学び、失敗を成功の母として前進していってください。人生に失敗はつきものですし、失敗の可能性はいくらでもあります。ということは、人生には成功の可能性がたくさん隠されているのです。

失敗を後悔して嘆いたり、悩んだりしないで、失敗にも感謝し、共に前進し続けてまいりましょう。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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