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行動に表された愛 菅野直基

2024年3月1日08時34分 コラムニスト : 菅野直基
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訪問客を送り出すときには、わざわざ訪ねて来てくれたことに対する感謝を行動で表したいものです。どこまで送っていくかで、敬意が伝わるものです。

会合の場である会議室でそのまま別れるのは、相手を相当低く見ていることの表れです。仮に、強者と弱者の関係にあったとしても、取引をしたり、これから取引をするかもしれない関係であるならば、対等の立場にあると考えるべきです。

出入り口の先にエレベーターがあるならば、せめてエレベーターの扉が閉まるところまで見届けることが大切です。しかし、せっかくエレベーターのところまで見送りに来たのに、ドアが閉まり始めた途端に向きを変える人がいます。送ってもらった人は、最後まで送ってもらったという気持ちになりません。

エレベーターで送るときには、小走りで走ってエレベーターのボタンを押し、エレベーターを押さえるというくらいは、相手が目下であるか、お得意さんであるかは全く関係なく、当然やるべき気配りではないでしょうか。

口先だけで「ありがとうございます」と言うだけでは、気持ちは通じません。態度で示し、行為を通して伝える必要があります。どうせやるなら、最後まで徹底してやる必要があります。手抜きしたり、途中でやめたりするくらいであるならば、かえって初めからしない方がすっきりするし、筋も通っているというものです。

「わたしは、あなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく、熱くもない。わたしはむしろ、あなたが冷たいか、熱いかであってほしい」(ヨハネの黙示録3:15)

聖書に記されている神の愛は、徹底した愛であり、具体的な行動を通して表されました。

「過越の祭の前に、イエスは、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時がきたことを知り、世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通された」(ヨハネ13:1)

イエス様は弟子たちに、愛を説明によって教えられたのではなく、実際に、弟子たちの前に膝をかがめて足を洗われることで、愛を行動で示されたのです。

「イエスは、父がすべてのものを自分の手にお与えになったこと、また、自分は神から出てきて、神にかえろうとしていることを思い、夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいでふき始められた」(ヨハネ13:3〜5)

それだけではありません。イエス様は、私たちの罪の身代わりとなって十字架で死なれました。天から「のぼって来い!そうしたら救ってやろう!」と言ったのではありません。2024年前にこの地に誕生され、私たちのところまで来られ、足を洗うかのように私たちに仕えられ、最後は、私たちの罪を一身に背負われたのです。

これが愛でないとしたら、何が愛でしょうか。男女関係のエロス(έρως)の愛は、好きな相手という条件付きであり、リターンを求めるギブ&テイクの愛です。家族関係のストルゲー(στοργή)の愛は、血縁関係という条件付きの愛です。友達関係のフィリア(φιλία)の愛は、親しい友達という条件付きの愛です。

しかし、神が私たちに与えられるアガペー(άγάπη)の愛は、無条件で、一方的です。神の愛、アガペー(άγάπη)の愛は、絵に描いた餅ではないのです。歴史の中で、十字架を通してはっきり表された愛です。

その愛はどこにあるでしょう。「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある」(1ヨハネ4:10)と聖書は語ります。

どうしたらその愛を頂けるでしょう。イエスの第一声の宣教の言葉に表されています。

「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」(マルコ1:15)

直訳すると「満たされた、時が。そして、近づいた、神の国が。悔い改めよ。そして、信じよ、福音を」です。

この「時」は、神の時を表す「カイロス」です。「神の国は近づいた」という言葉は未来完了形で書かれています。「近未来に来る。来つつある」という意味ではなく、「神の国はすでに来ており、やがて完成される」という意味です。

「福音」とは、マルコによる福音書の冒頭で「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」(マルコ1:1)と書かれていますが、神の子イエス・キリストのグッドニュースであり、救い主イエスご自身と同じ意味です。イエスご自身こそ福音なのです。

「悔い改め」とは、ギリシャ語で「メタノイア」です。罪を「悔やみ、改める」という意味ではなく、「方向を変える」という意味です。つまり「イエスご自身が来たことで、神の国は来ている。心の方向転換をして、神の愛を受け取りなさい」です。どこか遠くに探しに行く必要はありません。あなたがおられる「今、ここ」で受け取ることができるのです。

ある人にとっては、目から鱗が落ちるような内容だと思います。今までずっと探し続けてきた愛が、今、ここにあるのです。そして、あなたが心の方向転換をして受け取るなら、あなたのものです。この神の愛を受け取り、神の愛に満たされて一日をスタートしてください。

そして、神が具体的な行動を通して愛してくださったように、今日出会う人に、行動を通して愛を表していきましょう。

「あなたがたはわたしを教師、また主と呼んでいる。そう言うのは正しい。わたしはそのとおりである。しかし、主であり、また教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互に足を洗い合うべきである。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしは手本を示したのだ」(ヨハネ13:13〜15)

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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