Skip to main content
2025年10月28日10時24分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ジーザスと私

ジーザスと私(4)それでも自己実現 桜井知主夫

2024年1月4日09時21分 コラムニスト : 桜井知主夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:桜井知主夫

これは、キリストが自分史に介入されたことの証しです。神はあわれみ深く、恵み深い方であり、こんなにも愚かで情けない者も、神に叫び求めると神が救ってくださったという証しです。キリストは、こんな者をも愛してくださったのです。(第3回はこちら:キリストが現れ、助けてくれる、第1回から読む)

*

それでも相変わらずだった私

大みそかにそのような大事件に見舞われた私だったが、若いというのか、こたえない性格というのか、次の日にはなんとスキーに行ってしまった。それでも後日、その日のことを思い出すと無意識のうちに涙がだらだら流れてくるような状態がしばらく続いた。

それまでの私は、神の存在は信じているけれど、イエス・キリストとなるとどういう存在なのか分からないという状態だったので、あの幻の中で体験したことが、キリストとの初めての出会いだったのだ。

牧仕には後日呼び出され、「ラララ」と言ってみなさいなどと指示を受けた。私から異言を引き出そうとしていたのだ。だが、いくら「ラララ」と言ってみたところで異言など出てこなかったので、「あほらしいから、帰るわ」という感じで終わった。

その後、大学に戻った私は、人間関係の面でも学業やバイトの面でも順調で、充実した日々を送っていた。友人を誘って南部バプテスト教会にも行き、美大の友人だけで4~5人が教会に通うようになり、彼らのための日曜学校みたいなものができるほどだった。

しかし実は、私はそれでもまだ全然、神のことが分かっていなかった。聖書を読んでもちんぷんかんぷんだったし、キリストに出会ったとはいえ従うつもりもなかったし、そもそも従う必要があるなどとは考えもしなかった。私にとって一番大事なことは私がやりたいことであり、私が「成功して」、ひとかどの人物になることだったのだ。

ジーザスと私(4)それでも自己実現 桜井知主夫

ロンドン→北京徒歩旅行を計画する

では、どのようにして「成功する」か。あれこれ考える中で、私の冒険のヒントになる人物が一人いた。それは『インド放浪』という写真エッセイ集で一躍有名になった藤原新也という写真家・随筆家である。

彼のように世界のあちらこちらを写真に収め、本を出し、有名になるということが、私には手が届かないこともない夢に思えた。また、米国にも一人、似たようなことをしている人がいた。彼はボストンからカリフォルニアまで、途中で拾った犬を道連れに5年かけて歩いていた。行く町々で働きながら旅を続け、途中で結婚もして、そこからは奥さんも一緒に歩いていた(彼らは、旅の途中でイエス・キリストを信じるのだが、この時の私は、「それはいいことだなあ」くらいの薄い認識しかできない心の状態だった)。

彼の本を2冊読んで、これは面白いな、自分の性にも合っていそうだなと思った私は、大学を卒業するとき、先生たちに「ロンドンから北京まで、徒歩旅行をする。行く先々で友達を作って、その友達に誰かを紹介してもらいながら進んでいって、最後は北京に到達する」という「冒険」を語った。そして、その途中写真を撮りながら、旅が終わったらそれを本にするのだ。われながらいい考えに思えたし、先生たちも面白がってカンパを集めてくれた。フィラデルフィアの日本人教会の人たちも、「若者の夢を応援する」という感じでカンパしてくれたし、祖父までもが「面白い」と言ってお金を出してくれた。

実はこの時、私には婚約者がいた。大学在学中に一時帰国した際、旧友に誘われて浅草で行われた「お酉様」というお祭りのようなものに行ったのだが、その時に彼女が連れてきた女性が、私と同じように米国から一時帰国中だった人で、お互い米国に戻ったあと、交際が始まり、やがて教会で婚約式をした。

「お酉様」という他宗教のお祭りのようなものにのこのこ出かけて行って出会った女性とつき合い、彼女も私と結婚するためにつき合いで洗礼を受け、お互い自分の罪も、神への献身も分からないまま教会で婚約式を挙げるというのは、この頃の私の混乱した霊的状態を象徴していた。

ローマから北京を目指す旅に出るとき、この婚約者が一緒に行くかどうかで一悶着(ひともんちゃく)あったが、結局、彼女はバックパッカーなどできるタイプの女性ではなく、同行するには無理があった。

というわけで、一人で出発した旅は、7カ月に及んだ。最初は英国に行き、そこからスコットランド、アイルランドに移動した。アイルランドには大学時代の知人がいて、アイルランド人の女の子と婚約していた。彼と彼の婚約者と私の3人で1週間ほど一緒に旅をしたが、あるパブに入ると、私を見た途端に楽団が演奏をやめてしまった。アジア人を見てびっくりしたらしい。まだそういう時代だったのだ。

アイルランドの次はベルギーに行って日本人教会に出席し、それからオランダ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドと回ってソビエトに入った。

<<前回へ     次回へ>>

◇

桜井知主夫

桜井知主夫

(さくらい・ちずお)

ジーザス・コミュニティ国分寺牧仕(牧師)。3つの教会に牧仕として仕えて30年になる。1999年に現在の教会を開拓する機会に恵まれ、今日に至る。やさしく学べるクリスチャンブログ「ジーザスの弟子になる」で、聖書的クリスチャンライフについて分かりやすく情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:桜井知主夫
  • ツイート

関連記事

  • ジーザスと私(3)キリストが現れ、助けてくれる 桜井知主夫

  • ジーザスと私(2)反抗への階段 桜井知主夫

  • ジーザスと私(1)愚か者だった私 桜井知主夫

  • 「このクリスマス、近所の教会へ」 教会が困窮するひとり親世帯へギフトカード配布

  • 「全国の生活困窮者からSOSの声」 食料支援継続のため教会がクラウドファンディング

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(250)聖書と考える「推しの殺人」

  • 私たちを生かす主キリストの御業 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(10月28日):アイルランド ホームレスからセレブへ 若き成功者ゲッドの回心(3)

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • ワールドミッションレポート(10月27日):アイルランド ホームレスからセレブへ 若き成功者ゲッドの回心(2)

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 私たちを生かす主キリストの御業 万代栄嗣

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.