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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(10月2日):英国 犯罪生活から路傍伝道者へ

2023年10月2日20時25分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:イギリス

苦境に育ったナイジェル・ウィリアムスが、犯罪生活から路傍伝道者に変えられた素晴らしい証しを紹介したい。

彼はマンスフィールドの近くの小さな町で、祖母と統合失調症の母親と一緒に暮らして育った。幼い頃からきちんと面倒を見てもらえず、すでに5歳ごろから路上で遊んでいた。そのため、自分をコントロールすることが難しくなり、学校にも行かなくなった。母親からタバコやお金を盗んだりもしていたのだ。

ある晩、ナイジェルは夜中に目が覚めた。ドアの下から煙が出ていたのである。彼は慌てて母親と祖母を起こした。母親は消防隊を呼び、祖母は火を消そうとしたが、炎の勢いを止めることはできなかった。ナイジェルはベッドの下に隠れていたが、床はどんどん熱くなっていった。結局、消防士が彼を引っ張り出して助けてくれた。

出火は母親のタバコが原因だった。この後ナイジェルは、母親の育児能力の欠如のため、ソーシャル・サービスに保護された。彼は2、3週間ごとに母親に会わされたが、彼女が来ないこともよくあった。

ナイジェルが10代になる頃、彼は犯罪に手を染め始めた。タバコを盗んでは学校で売り、パブに忍び込んでは酒を盗んだ。そのうちに、彼は空き巣強盗を始めるようになってしまった。

犯罪を重ねた彼は、やがて警察に逮捕され、裁判で有罪を宣告されて刑務所に入れられた。初めての刑務所では、2人の受刑者に何週間も殴られ続けた。ついに刑務官がナイジェルのひどいけがを見て、彼を医療刑務所に連れて行ったのだ。ところが彼は2人の刑務官を水差しで殴ったため、10年の懲役を科されてしまった。

以下は彼の言葉による証しである。

「私が刑務所から安全な病院に移されたのは、精神的に参ってしまったからです。母が亡くなり、私は落ち込んでいました。何年もの間、幻聴の声が私を苦しめました。荒れ狂って物を壊したり、自分にナイフを突き立てたりしました。私の体には自傷行為による62の傷跡があります。刑務所では、自傷行為やケンカをよくしていたので、何カ月も独房に入れられました。18の刑務所、2つの医療刑務所、何十もの精神病院、4つの保釈ホステルを出たり入ったりしていたのです」

「私がハルの刑務所にいたとき、毎週火曜日にクリスチャンたちが訪ねてきました。私は厨房で働いていたので、彼らにサンドイッチやお茶を持っていったものです。その時点では、まだ信じてはいなかったものの、彼らと話すのは嫌いじゃなかった。できることならイエスを信じたいとさえ思っていましたが、私はイエス・キリストが実在するという証拠が欲しかったのです」

「私に立ちはだかる大きな疑問の一つはこうでした。『私の人生はめちゃくちゃなのに、どうして神が存在するなどと言えるのだろう』。刑務所では、枕カバーいっぱいに入れた長靴やポット、石で殴られました。彼らは私を笑い、嘲笑したのです。私は思いました。『もし神がいたとしても、その神は私の痛みや苦しみには関心のない神なのだ』とね。それでクリスチャンたちが入ってきたとき、私は彼らの神は実在せず、いつも欠点ばかりをあげつらっていると言おうとしたのです。しかし、そこにいた唯一の愚か者は、他の誰でもなく、実は私だったのです。こんな私が神の憐(あわ)れみを受けたのです。このことを考えると、ただただありがたくてしかたない・・・」

「ある日、刑務所の礼拝堂で、クリスチャンたちが私のために祈っていたとき、私はある不思議な体験をしました。私は聖霊に導かれてその場に降り立ち、突然、刑務所の鉄格子はもはや私を閉じ込めることはできないように思えたのです。その場で私はキリストに導かれ、喜びと平安と愛とで満たされました」

「医療刑務所にいたにもかかわらず、私はとても自由だと感じました。私はチャペルを飛び出して、思わず叫びました。『イエスは生きておられる!』そんな私を見て、医師の一人は『ナース! 彼にもっと薬を処方しなさい!』と命じたのです。しかし私はその時、聖霊に満たされていたのです。それは初めての聖霊体験でした」

「クリスチャンになってすぐに、私は自分が犯したさまざまな犯罪のために罪悪感にさいなまれました。それは爆弾のように私を襲いました。何年もの間、私は自分が人々に売った麻薬や、それによって破壊された家庭に対しての罪悪感や恥によって苦しみました。敵が私の自由を奪おうと躍起になっていたのです。その時の私はこんな思いにさいなまれていました。『おまえはもう人生を終わらせたほうがいい。おまえはみんなに嫌われている。おまえはクズだ。クリスチャンである資格などない』と。私は、そのうそつきの声を克服するのに数年の歳月を要したのです」

「以前はいつも悪態をついていましたが、救われるとそれもすぐにやみました。しかし、他の依存症に打ち勝つには時間がかかりました。ある日、友人のマーティンが私のアパートに来て、大きめの空き缶が部屋の角に山積みになっているのを見ました。それで彼はこう言いました。『ナイジェル、この中毒をやめたいと思うかい?』それで私は彼に言ったのです。『もちろんだよ! だけど朝の4時に目が覚めると、酒が飲みたくなるんだ』」

「そしてマーティンはシンプルにこう祈りました。『主イエスよ、ナイジェルをアルコール中毒から解放してください』。そして彼は冷蔵庫に行き、私が持っていた缶ビールを全て奪って家に帰っていきました。私はどう思ったかって?『生意気なやつだ! この飲みたいという気持ちが消えなかったら、店に行ってもっと買ってやる!』と心の中で悪態をついていました。でも私は神に申し上げました。『主よ、もう1時間様子を見てみます』。そして1時間後、私は酒を必要としなかったのです。翌朝目を覚ますと、震えもなく、欲求もありませんでした。私は11歳の時から中毒だったのですよ。酒が私の人生を台無しにしたのに、あんなにシンプルな祈りが、私を完全に自由にしてくれたとは信じられないことです」

「今、私は毎週街頭に出て福音を宣べ伝えています。精神病を患っていても伝道しているのは、神が実在することを知っているからです。私は人々のために祈ることが大好きです。クリスチャンの中には、伝道に行くことを恐れている人もいるでしょう。私はまだ統合失調症を患っていますが、神は私に、シェフィールドの人々であふれ返っている市場に立って宣教する能力を与えました。それによって人々がキリストに立ち返る姿を見ることは、私にとっては何にも変えがたい喜びなのです」

主を褒めよう! 私たちの主は、壊れて破壊され尽くした人生を再生して、それにとどまらず、さらにそれを引き上げ、人々への証しとして福音を宣べ伝える器とされたのだ。ウィリアムズ兄弟のように変えられた者が力強くキリストを証しし、英国で宣教が進むように祈っていただきたい。

■ 英国の宗教人口
英国教会 36・2%
プロテスタント 8・3%
カトリック 8・6%
無神論 34・5%
正教 1・1%
ユダヤ教 0・4%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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