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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(10月1日):インド

2023年10月1日17時27分 執筆者 : 石野博
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パトリックが体験した偉大な奇跡についての証しを分かち合いたい。

祈りの力については、日常的なものから壮大なものまでがよく語られるが、パトリック・ギルバートの物語は間違いなく後者のそれである。この物語は、海を隔てた2人の人間が奇跡を求めて祈ったところ劇的に応えられるという、映画のシナリオにもないような実話だ。

パトリックは、アフリカ系の父親とインド系の母親の間に生まれたが、実は生後1週間で養子に出された子どもだった。彼は英国コーンウォールの白人家庭に引き取られ、そこで育てられた。

「1980年代のコーンウォールでは、みんなと違うことが大変なことでした」と、自分の育った環境を振り返る。しかしそのような状況でも、愛情深い家族と数少ない親友に恵まれたことが彼を支えた。そして、パトリックには音楽的な才能もあり、家族は全力で彼を励ましたのだ。

パトリックはある年に達すると、自分のルーツに深く興味を抱くようになった。母親の名前も、彼女がインドのポンディシェリの出身だということも知っていたが、それ以外の情報をほとんど知らなかった。好奇心が募るとともに、彼の内面には内省、自己疑念、フラストレーションが生まれた。

そのような彼のうちに芽生えたモヤモヤは、彼が18歳の時にロンドンへ引っ越し、音楽に熱中することで一時的に発散されたものの、結局内面に大きな疑念や葛藤が残り、彼はその代償を払うことになった。憂鬱(ゆううつ)な気分のどん底に落ち込んで、そこから抜け出す方法が見つからないと感じたとき、パトリックは神に祈ることにしたのだ。「もしあなたが本当にいるなら、私に奇跡を起こしてください」と。

すると、ほとんどその瞬間に、鉛のように重く感じていた彼の体は軽くなった。パトリックは、キリストの自由を経験したのだ。

それからの数日間、ひょっこりと現れた人々が、彼にいろいろなことを提案してくれた。陽光あふれる滞在先を巡る、クルーズ客船のミュージシャンになれるかもしれないというのだ。

パトリックはすぐに応募し、見事に採用された。彼は、客船のミュージシャンとして数週間にわたる地中海の船旅を楽しんだ。そして、次のクルーズにも参加できることになった。その行き先は、インドだったのだ。

「信じられなかったよ!」とパトリックは振り返る。「生みの親の国に行くだけでなく、マドラスとポンディシェリに寄港することが分かったんです!」

この話を乗組員たちにも伝えたところ、彼らはその話を乗客たちに話してほしいと頼んだ。ところが、サイクロンが接近していることが分かり、このクルーズでは、ポンディシェリへの寄港がキャンセルされることになった。「せっかく近づいたのに、通り過ぎてしまうなんて・・・正直言って、ショックでした」

しかし、パトリックの話を聞いて、なんとか彼を助けたいと思っていたクルーズディレクターは、パトリックを呼んである提案をした。彼はパトリックのために、マドラスからポンディシェリまで乗客を連れて行く日帰りバスツアーを手配して、パトリックさえその気なら、ツアーに参加できるようにしてくれたのだ。

「ポンディシェリには午前中に到着しました。しかしそこは100万人以上の人口を抱える大都市でした。自由に行動できる時間はたった数時間しかありません。母について何か意味のあることを見つけられる見込みは皆無に等しかったのです」

「私は友人と一緒にリキシャ(オートバイを改造したタクシー)に乗り、観光するしかありませんでした。ところが、リキシャで街を巡っていて、ある学校の前を通りかかったとき『学校には記録が残っているから、人を捜すにはいい場所だ』と誰かが言っていたのを思い出したのです。それで、通りかかったその学校の中に入ってみたのです。受付の人に母の名前を伝えて、『この名前の人はいますか』と聞いたら、受付は『その人ならここで教師をしていますよ』と言うのです」

「そして写真を見せてもらうと、私は心臓が止まるんじゃないかと思いました。その写真に写っている女性の顔は、まるで自分の顔を見ているのかと思うほど、私に瓜二つだったのです。こんなことってあるのでしょうか。それはまさに、超自然的な体験でした。私は、自分が考えられないような奇跡の中にいるのだと確信しました」

「庭を横切って、彼女の教室があるところまで歩ていきました。胸がドキドキするのを除けば、不思議なほどとても穏やかな雰囲気でした。暖かくて、木々は優しく揺れていて、時折葉の間から木漏れ日がさざ波のように差していました。今もまぶたに浮かぶほど、とてもきれいな光景でした」

「教室を見つけると、そこでは授業が行われていました。授業が終わるのを待って、教室から子どもたちが出て行ったあと、私は中に入りました。そう。そこには母がいたのです。それは生まれて初めて見るお母さんでした。私はとても緊張していて、両手で頭を抱えながら、母の顔を直視することができませんでした。母に自己紹介を求められたので、私は自分の名前、英国出身であること、アフリカとインドのミックスであること、そしてポンディシェリに来たことを話しました」

「まだピンとこない母は『なぜあなたはここに来たのですか』と尋ねました。それで私は言いました。『あなたの息子だからですよ』」

「彼女は涙を流しながら『本当にその通りだわ』と言いました。彼女は、赤ん坊の私を手放さなければならなかったことがどんなにつらかったか、どれほど後悔していたかを話してくれました。私を養子に出したあと、彼女はクリスチャンになりました。それから15年、彼女はいつも私のために繰り返し祈ってきたことを教えてくれました」

「母は、養子に出さなければならなかった自分を許してくれるようにと、そしてその息子がイエスを知ることができるようにと、ずっと祈っていたのです。彼女は『悪い母親の私を許してほしい』と目を真っ赤にして懇願しました。私も涙でくしゃくしゃになって『当たり前じゃないか。あなたは私のお母さんなのだから』と答えました。彼女は私に駆け寄り、私たちは涙を流して強く抱き合いました。ああ、なんということでしょう! 全く信じられないことです!」

パトリックは、母親が自分のために祈ってくれていたと聞いたとき「これでもかというくらいにリアルな驚きがありました」と述べた。「私は世界の片隅から連れて行かれましたが、全てが計画されていたかのような完璧なタイミングで母を見つけ、再開することができたのです」

パトリックが母と再会する確率は、全く奇跡だとしかいいようがない。ポンディシェリには約60〜70の学校があり、パトリックはたまたま通りかかったそのうちの一つを訪問したに過ぎなかった。もちろん彼は、母親が学校の教員をしているなどとは知る由もない。もしサイクロンが来なければ、パトリックは1日早くポンディシェリを訪れていただろう。しかしその日は、母親にとっては非番の休日だった。仮に同じ学校を訪れていたとしても、前日では母に会えなかったのだ。

神は、山を動かすだけでなくサイクロンを起こし、息子が母親に会えるよう、船の進路を変えることもできるのだ。

パトリックの物語はこれだけでは終わらない。彼はニューヨークへ渡り、奨学金を得て名門校ニュースクールでジャズを学んだ。タイムズスクエア教会の賛美チームの一員となり、奥さんと出会って結婚。その後、彼が望んだわけでもないのに、1年間のミッションでポンディシェリに派遣されたのだ。「この1年は、生みの親を親密に知ることができた素晴らしい1年でした」

そして彼には3人の子どもが生まれ、アイルランドを経由して、妻子と共にコーンウォールに戻った。彼は現在、聖職に就くための訓練を受けている。

バスツアーを終えたパトリックが船に戻ってきたとき、船員や乗客たちはどれほど驚かされたことか。船に乗っていた者は、誰も彼も歓喜のため息をつき、船長は大きなシャンパンをもってパトリックの帰還を祝った。

「私はあの時のことをよく覚えています。船には何百人もの人が乗っていて、みんな私の話を一言も漏らさず聞いていました。私の切実な祈りと母の15年に及ぶ不断の祈りに応えて奇跡をもたらした方は、まさしく神様以外にはおられないと、誰もが認めざるを得なかったのです。本当に驚くべき、心が震えるような奇跡でした」

ハレルヤ! イスラエルに神は今も生きて働かれる。パトリックと母親に起きたことは、今も、誰の上にも起こり得る。諦めず、たゆまず、祈りを聞かれる天の父に祈り続けよう。

人々がこの証しを通して、自ら神に祈り、生ける神の働きを体験して信仰に入るよう祈っていただきたい。

■ インドの宗教人口
ヒンズー 74・3%
プロテスタント 3・6%
カトリック 1・6%
英国教会 0・2%
イスラム 14・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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