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「聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者を支援する会」支援者たちからの言葉

2022年10月13日16時31分
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関連タグ:聖路加国際病院性暴力・性虐待日本基督教団日本聖公会

聖路加国際病院でチャプレンをしていた男性牧師から性被害を受けたとして、元患者の女性が起こした損害賠償請求訴訟の本人・証人尋問が、10月7日午前11時から午後5時まで、東京地裁で行われました(関連記事)。また、その日の夜には、近隣の日比谷図書館文化館で「聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者を支援する会」が主催する報告会が行われました。報告会で配布された「支援する会」の呼びかけ文や支援者たちからの言葉を、一部加工した上で掲載します。

◇

私たちは聖路加国際病院チャプレンによる被害当事者のAさんに出会い、共に歩んできたキリスト者の集まりです。2017年5月、聖路加国際病院において性暴力事件が生じ、Aさんは裁判を起こしました。提訴の思いの中には、キリスト教会(界)の責任回避の構造が改められることへの願いがあります。Aさんの思いに共感した私たちは、支援する会を立ち上げ裁判支援、カンパの呼びかけなどの取り組みを始めました。裁判の勝訴とともに、加害者の社会的責任と、誠実な謝罪がなされ、Aさんの尊厳が回復されることを求めています。みなさまのお力をぜひお貸しください。この支援の輪に加わってくださいますよう呼びかけます。

事件について

被害者のAさんは、事件発生当時から、被害の事実を訴え、聖路加国際病院、加害者の属する日本基督教団や聖路加国際病院に関わりのある日本聖公会の幾つかの窓口に対応を求めてきました。けれども、それぞれが被害者に向き合うことな<放置されてきた経緯があります。他方、「自分こそが被害者だ」と加害牧師が主張し、当時加害者が属していた教会やその仲間たちから攻撃を受けて来ました。その結果、Aさんは心身に多大なダメージを受け、職業上の不利益も受けました。

聖路加国際病院のチャプレンによるAさんへの性暴力は、Aさんの立場の弱さを利用して引き起こされたものです。加害者は牧師であったことに加え、スピリチュアルケア師として当該病院で働く医療従事者でした。

裁判へ

被害を訴えて以降、同病院からも誠実な対応がなく、転院を余儀なくされ、被害がさらに増大しました。Aさんは2020年11月に事実の認定と自身の尊厳回復を願って、慰謝料請求の裁判を加害牧師と聖路加国際病院を相手に起こし、現在に至っています。

お願いしたいこと

  1. 裁判支援活動のためのカンパにご協力ください。
  2. 支援のメッセージを寄せてください。
  3. 支援の輪を広めてください。

支援者たちからの言葉

支援する会共同代表 日本同盟基督教団 大嶋滋子

私は日本同盟基督教団の人格尊厳委員会の委員の一人で、ハラスメントの電話相談員もしている者です。教団内の方々からの相談を受けて対応するのが原則ですが、教団外のAさんからの相談を個人的に受け、個人として関わることを決めました。

Aさんの性加害者は日本基督教団の牧師で、加害が行われた場所は聖公会の病院です。Aさんがその関係者に直接に訴えたところ、教団と病院のどちらにも責任があるはずですが、どちらからも責任がないと真摯(しんし)な対応をしていただけませんでした。Aさんは幾つかのキリスト教団体の相談窓口にも相談しましたが、受け入れてもらえなかったため、その都度被害感を深め、傷つきの体験が増している様子でした。ただ寄り添ってほしいというAさんの願いを聞いて、私は支援者として寄り添って行く決意をし、今日に至っています。

私は臨床心理士として、人を支援する仕事をしてきました。人から相談を受けるとき、その人の心に寄り添い、理解しようと努めます。その信頼関係を自分の満足のために用いることなど全く考えられません。支援する立場にある者は、自分の心にも敏感であるべきです。もしそのようにできない自身の状態に気付いたなら自ら自覚し、職務を離れる覚悟が必要です。

性被害者が自らの尊厳の回復を求めて勇気をもって声を上げることを支えて助け、励ます方々が一人でも多く起こされていくことを願い、そのためにできることを微力でも真剣に続けていきたいと願っています。

支援する会共同代表 日本基督教団新発寒教会牧師 清水和恵

ある方からメールがきました。

「とてもショックですが、何で牧師が性暴力するんですか?」

確かに衝撃的ですし、あってはならないことです。しかしながらカトリック、プロテスタント問わず、セクシュアルハラスメントはキリスト教会で問題になっています。各教派に相談窓口が設置されているのは、その証拠でしょう。よく宗教界、スポーツ界、学問界はハラスメントの温床、三大砦(とりで)とも聞きます。牧師、神父だからそんなことはするはずがない、この思い込みが問題の本質を見えなくさせ、解決を阻むことがあるのです。

このたび被害者は、勇気を振り絞って裁判に臨みました。不当に奪われた尊厳の回復を求め、粉骨砕身して闘っておられます。と同時に、被害者の声を真摯に受け止めないキリスト教会(界)の無責任体質が問われています。性被害、ハラスメントが起きているのに、傍観やスルーは結果的に加害に加担する、そんなことも思いました。

被告には、誠実に謝罪と償いをしてほしいです。また多くの方に被害者をぜひ支援していただきたいと願います。

支援する会共同代表 日本聖公会聖ルシア教会司祭 原田光雄

5年前の5月に、聖路加国際病院でチャプレンにより患者に対して引き起こされた「性暴力事件」は、その事案自体と、その事案に対する関係者の対応の在り方において、重大な問題を提示しています。今回の訴訟で、この事件の真相が十全に解明されることを望みます。

原告は、被告による加害により深く傷つけられており、加えて、事後の関係者の対応によって二次的にその傷をさらに大きくされています。この出来事は力関係において、より優位にある者がその地位を利用し、患者という、相手の行為に身を委ねざるを得ない立場にある者に対してふるった暴力です。暴力の行為者自身がまずその責任を問われるのは当然ですが、その行為者が所属したり関係したりする組織も、責任を負わなければなりません。少しでも関係する人や組織は、ためらうことなく、まず、自身に相応の責任を引き受け、行動することが肝要なのだと思います。キリスト教会に連なる人や組織であれば、なおさらのことです。

支援する会共同代表 日本バプテスト連盟市川八幡教会牧師 吉高叶

私は2013年4月より2019年3月までプロテスタントの一教派・日本バプテスト連盟の実務責任者(常務理事)をしていました。その6年の間、かなりの労力を割かねばならなかった問題が連盟内・教会内でのハラスメント問題でした。男性牧師によるパワーハラスメント、そしてセクシュアルハラスメントが防止・相談委員会の議を経て弊理事会へ上程されてくる案件は途切れることがありませんでした。

それは、私たちの教派が遡ること数年前にセクシュアルハラスメント相談窓口を設置し、相談から「解決」までのガイドラインを策定、諸教会にポスターやパンフで周知を始めていたことにも関係があるでしょう。つまり窓口や相談の道筋をつくれば、被害者は相談ができ、訴えることができるがゆえに事件が顕在化するようになってきたということです。

しかし、ひっくり返せば、それほどに教職者によるハラスメントや性加害は潜在化している事実を示しており、また、そのキリスト教組織に相談窓口や告発者に寄り添いながら解決への道をたどろうとするガイドラインが設けられていないところでは、事件は闇に葬られ、被害者は苦しみを抱え込んで放置されていくということです。そして、まさにAさんはそんな闇の狭間に放り込まれそうになって、歯を食いしばって必死に闘ってきた方でした。

そうです。キリスト教会(教界)には「ハラスメントは無い」のではなく、ハラスメントがハラスメントとして、性暴力が性暴力として明らかにされる道が無い、のです。

今回、Aさんは加害者の違法性と聖路加国際病院の隠蔽や被害者排除の体質を問題として裁判を闘っています。しかし、そこに本来ならば、この事件に関係した日本のキリスト教団体が連座していなければならず、私たちキリスト教界が同様に告発されているのだと思っています。ですから、この裁判だけが闘いの主戦場ではないのだと感じています。

支援する会メンバー 日本バプテスト連盟市川八幡教会教会員 白井一美

この事件を知ったのは、私の出身神学校の同窓生たちが加害者のチャプレンをかばうために組織した会のことを伝え聞いたときでした。キリスト教会という組織の中で、さまざまな「暴力」や「差別」がずっと続いてきました。私たちがあの神学校で学んだことは、それに抗することではなかったのか。神学を学び、教会を作り上げていくということは、結果的に、今ある教会に対して声を上げていくことだと、それこそが、私たちが学んだことではなかったのか、と悲しく悔しい思いでした。

Aさんが声を上げてくださったことを知り、支援する会に加わらせていただいています。皆さんの中にも、キリスト教界に対する痛みや絶望を抱えておられる方がいると思います。しんどい業だとは思いますが、痛みを分かち合いつつ、ご一緒に歩めれば幸いです。

支援する会メンバー 日本基督教団石橋教会牧師 仲程愛美

ある会合に参加していたとき、新聞記事のコピーを手渡されました。言葉を失う見出しが目に飛び込み、記事を読みながら、牧師を名乗る一人として怒りと申し訳なさが入り混じる何とも表現し得ない感情が湧いてきました。けれども、その感情をすぐに行動へと繋(つな)げませんでした。憤りを覚えつつも、この事件を社会に溢(あふ)れている数あるうちの一つと捉えてしまっていたのでした。

Aさんとの出会いによって、私自身がキリスト者として何をすべきかを問いただされた気がしています。「決してあってはならないこと」をそのままにしてはいけない。キリスト教界の性暴力やハラスメントへの対応は社会のそれより一段と遅れています。これは何としても改善しなければいけません。Aさんはキリスト教会の闇の部分とずっと闘ってこられています。その想いと行動を受けとめ、「私」が負う課題として向き合っていこうと思います。ご一緒に闘いましょう!

支援する会メンバー 荒川聖泉キリスト教会牧師 永岡啓

お一人のかけがえのない尊厳が、性暴力によって深く傷つけられた。しかも、弱い立場にあった被害者Aさんをケアする責任を負っていた病院チャプレンによって。これは、見過ごしてはならない重大な加害行為です。そして、一個人が遭った事件であると同時に、より安全で安心できる世の中を作り上げていくために、社会全体が取り組むべき出来事です。

私は一市民として、このような事件が起きたことを悲しみ、憤っています。そして、一牧師として、創造者により一人ひとりが尊厳ある存在として造られていることを信じる者として、Aさんを支援する会の活動に参加しています。

今日の報告会にご参加くださり、ありがとうございます。引き続きこの事件にご関心を寄せていただけると幸いです。そして貴方様も、Aさんを支援し、社会とキリスト教界の改善に取り組む活動の輪に加わっていただけないでしょうか。心よりお願い申し上げます。

【聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者を支援する会】

<共同代表>(五十音順)
有住航(日本基督教団)
大嶋滋子(日本同盟基督教団)
清水和恵(日本基督教団)
原田光雄(日本聖公会)
吉高叶(日本バプテスト連盟)

<問い合わせ先>
[email protected]

<カンパ送金先>
郵便振替口座番号:00150・0・129926
加入者名:オオシマシゲコ

関連タグ:聖路加国際病院性暴力・性虐待日本基督教団日本聖公会
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