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カナダ最大規模のメガチャーチ（大型教会）の一つ「ミーティングハウス」の牧師であったブルクシー・ケイビー氏（５７）が６日、性的暴行容疑で逮捕、起訴された。警察は余罪があるとみて捜査を続けている。
カナダ南東部オンタリオ州のハミルトン市警は６日、ケイビー氏が１９９６年から２０２１年まで、ミーティングハウスで教導牧師を務めていた間に起きたとされる性的暴行の捜査を終え、５月３１日にケイビー氏を逮捕したと発表した。
ケイビー氏をめぐっては昨年１２月、ミーティングハウスに対しセクハラに関する申し立てがあり、第三者による独立調査が行われていた。ミーティングハウスは今年３月、ケイビー氏が職権を乱用して被害女性と長期にわたって性的関係を持っていたとし、セクハラに相当すると結論付ける調査結果が出たことを教会の公式サイト（英語）で発表。ケイビー氏も同月、ブログ（英語）で自身の罪を告白し、牧師を辞任していた。
オンタリオ州オークビルに本部を置くミーティングハウスは、同州のトロント大都市圏に約２０のキャンパス（拠点）を持つメガチャーチで、毎週５千人以上が礼拝に出席している。現在は、カナダのアナバプテスト派教団「ビー・イン・クライスト・チャーチ・オブ・カナダ」に所属している。
ケイビー氏は１９９７年に主任牧師になると、教会名を当時のアッパー・オークス・コミュニティー教会からミーティングハウスに変更。教会から離れていた人々へのアプローチを始めたことで、教勢は飛躍的に伸びた。著書の『宗教の終焉（しゅうえん）：イエスの破壊的な霊性との出会い（原題：The End of Religion: Encountering the Subversive Spirituality of Jesus）』はベストセラーで、「カナダで最も著名な教会指導者の一人」（米ＲＮＳ通信、英語）として知られていた。
ケイビー氏は現在、条件付きで保釈されており、今月２７日に裁判所に出廷する予定。
