Skip to main content
2025年7月15日21時54分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 世界宣教祈祷課題
世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(3月17日):フィンランド

2022年3月17日10時26分 執筆者 : 奥山実
  • ツイート
印刷
関連タグ:同性愛LGBTQ信教の自由フィンランド
同性愛めぐる見解表明で起訴、フィンランド元内相らの訴訟が結審 3月に判決+
報道陣の取材に応じるフィンランド元内相のパイビ・ラサネン議員(写真:ADFインターナショナル)

先月取り上げたフィンランドの国会議員、パイビ・ラサネン氏の裁判が2月14日に終審したので、これの続報を伝えたい。

世界的に注目の高い裁判の審理が、1月24日と2月14日の2日間にわたって、ヘルシンキで行われた。被告として出廷したのは、現役の国会議員パイビ・ラサネン氏と、フィンランド福音ルーテル宣教教区(ELMDF)のユハナ・ポージョラ監督だ。

ことの発端は、2019年6月にヘルシンキで開催されたプライドパレード(LGBTQを推進する運動)に支持を表明し、公式パートナーとなってしまったフィンランド福音ルーテル教会(ELCF)に、同教会員で牧師の妻でもあるラサネン氏は、これを批判してSNS上に公開質問を投稿したことがきっかけだった(本件の経緯と本質論は、2月14日の当課題を参照)。

警察はこれを「性的少数者への憎悪をあおるものだ」として、ラサネン氏を捜査対象にした。捜査は、彼女のラジオでの発言や、教会向けに執筆した冊子にも及び、今回の裁判に至っている。ポージョラ監督は、彼女の冊子を出版した罪で告訴された。

法廷では「信教の自由」と「性的少数者の人権」が、対立する概念として高度に争われた。

刑事告訴される原因となったラサネン氏の発言は、いずれも特定の誰かやグループを、憎悪や嫌悪の対象とするものではない。それは「すべての人は罪人である」というキリスト教の正統教理の主張の延長線上に「同性愛行為もまた、聖書が言う罪である」と発信したにすぎないのだ。

検察側は「思想や信条を持つことは自由だが、それを表現する自由には制限がある」と主張した。

彼女は「私の信念は、すべての人は等しく価値あるものとして神に創られたということです。そして、同性愛者も他の人と同じように尊く、価値があるのです」と述べ、「罪は憎むが、罪人は愛する」とする聖書の主張に一貫して立った。

一方、検察の主張は「(行為と主体の)両者は切り離せない」として彼女を断罪した。

公判後、ラサネン氏はメディアに「結局、聖書の教えに基づいて、性倫理において何が罪であるかを表現できるかどうかがこの裁判の焦点なのです。表現することが許されないのであれば、信教の自由が侵害されます。信教の自由には、信仰する権利だけでなく、信仰を他人に教え、広め、配布する権利も含まれますから。検察の論理に従えば、信教の自由という点でこの国は、中国や北朝鮮と何ら変わりません」と述べ、「今こそ、キリスト教徒は信仰についてオープンになり、聖書のメッセージ、特に福音のメッセージを大胆に伝えるべき時です。これらの問題について沈黙すればするほど、言論と宗教の自由のための空間が狭くなってしまうのです」と続け、世界中のキリスト者らに励ましのエールを送った。

有罪となれば、最高で禁錮2年の実刑となるが、検察は、ネットから冊子を削除することと、120日分の収入の罰金を求めている。ラサネン氏側はこれを拒否し、無罪を訴えている。

彼女が有罪になるなら、今後フィンランドでは、キリスト教の正統教理が公に発言できない事態になりかねない。故にこの裁判の世界的な注目度は高いのだ。

6人の米国下院議員が、この裁判で信教の自由が侵害されていると主張する書簡を米国国際宗教自由委員会に送った。

また、冤罪によってトルコ当局に2年間逮捕監禁されていた米国人牧師のアンドリュー・ブランソン氏は、ラサネン氏への支持を表明し、2回目の公判の日に、1万4千以上の祈りの署名と励ましの書簡を送った。

ハンガリーでは、ラサネン支持を訴え、数百人がブタペストでデモを行うなど、大きな波紋が広がっている。

判決は3月末に言い渡される。

欧州のみならず、今後世界で、信教の自由がどこへ向かうのかを占う重要な裁判だ。この日、神の正しい裁きがなされるよう祈っていただきたい。

■ フィンランドの宗教人口
プロテスタント 83・3%
カトリック 0・2%
正教関係 1・1%
イスラム 0・6%
ユダヤ 0・02%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:同性愛LGBTQ信教の自由フィンランド
  • ツイート

関連記事

  • 同性愛めぐる見解表明で起訴、フィンランド元内相らの訴訟が結審 3月に判決

  • 世界宣教祈祷課題(2月14日):フィンランド

  • 結婚・性に関する見解表明でフィンランド元内相ら起訴 国際ルーテル協議会が非難声明

  • フィンランド元内相、性に関する聖句のSNS投稿などで計6年の禁錮刑に直面

  • 欧州人権裁判所、同性婚賛同メッセージ入りケーキの制作拒否認める判断

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 福音派の著名講解説教者、ジョン・マッカーサー牧師死去 86歳

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 吉松繁・日本基督教団隠退教師死去、92歳

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(235)聖書と考える「放送局占拠」

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(7)共同体の重視 臼田宣弘

  • 第一のことを第一にする人生の祝福 菅野直基

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 米フラー神学校、平和構築センター新設 教会・社会双方に和解もたらす指導者を育成

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 吉松繁・日本基督教団隠退教師死去、92歳

  • 栄光の富で必要を満たされる神 万代栄嗣

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 米フラー神学校、平和構築センター新設 教会・社会双方に和解もたらす指導者を育成

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

編集部のおすすめ

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.