Skip to main content
2025年10月17日10時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
  3. 全般

袴田事件、最高裁が「再審認めない」決定取り消し 高裁に審理差し戻し

2020年12月23日21時03分
  • ツイート
印刷
関連タグ:袴田巌冤罪死刑
袴田巌+
釈放後、死刑を考える国際シンポジウムで発言する袴田巖(はかまだ・いわお)さん(中央)と姉の秀子さん(右)=2014年10月23日、衆議院第1議員会館(東京都千代田区)で

1966年に起きた一家4人の殺人事件で死刑が確定し、半世紀以上無実を訴え続けているカトリック信者の袴田巌(はかまだ・いわお)さん(84)について、最高裁は22日、再審開始を認めないとする東京高裁の決定を取り消し、高裁に審理を差し戻した。国内メディアが23日、一斉に報じた。

事件をめぐっては静岡地裁が14年、袴田さんが当時勤めていたみそ製造会社のみそのタンクの中から発見された袴田さんのものとされる犯行時の衣類について、衣類に残っていた血痕が、弁護側のDNA型鑑定の結果、袴田さんや被害者のものと一致しないことが分かったとし、新証拠として認定。衣類が事件の1年2カ月後に発見されたこともあり、捏造(ねつぞう)の可能性もあると示唆し、再審開始を決定した。同時に、刑執行と拘置の停止を命じ、袴田さんは逮捕から約48年ぶりに釈放された。

しかし、検察はこれを不服として即時拮抗。東京高裁は、新証拠とされたDNA型鑑定の結果の検証を、検察側推薦の鈴木広一・大阪医科大学教授に依頼。鈴木氏は、弁護側の本田克也・筑波大学教授が行った鑑定手法を否定する報告書を提出した。これを受け、東京高裁は18年、「鑑定結果を信用できるとした判断は不合理」とし、再審開始を認めない決定をした。

弁護側は、これを不服として最高裁に特別抗告。NHKの報道によると、最高裁はDNA型鑑定については、「衣類は40年以上、多くの人に触れられる機会があり、血液のDNAが残っていたとしても極めて微量で、性質が変化したり、劣化したりしている可能性が高い」とし、鑑定は非常に困難な状況で新証拠としては認められないとした。しかし、衣類に付着した血痕の色の変化に関しては、「1年余りみそに漬け込まれた血痕に赤みが残る可能性があるのか、化学反応の影響に関する専門的な知見に基づいて審理が尽くされていない」とし、高裁に審理を差し戻した。

一方、今回の最高裁の決定は3対2で意見が分かれた。NHKによると、再審を求める特別抗告で裁判官の意見が分かれるのは異例だという。反対した裁判官2人は、再審開始を求める反対意見で、技術の進展があり、DNA型鑑定の信用性を否定すべきでないと主張。また、みそのタンクの中から見つかった衣類の血痕については、再現実験において1カ月で赤みが消失しているとし、衣類が犯行直後ではなく、発見直前に第三者によって隠された可能性があるとし、再審開始を認めるべきだと主張した。

袴田さんに対する刑執行と拘置の停止は、東京高裁も認めており、今回の最高裁の決定でも維持されるため、袴田さんは引き続き釈放の身となる。

1936年、静岡県雄踏町(現浜松市)に生まれた袴田さんは59年に上京し、プロボクサーとして活躍した。その後、同県清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社に勤務。66年6月30日未明に、同社専務の男性方から出火し、男性を含む家族4人が亡くなる事件が発生した。袴田さんは同年8月に容疑者として逮捕され、連日長時間の取り調べを受けて「自白」。公判では無罪を主張したが、80年に最高裁で死刑が確定した。

84年のクリスマスイブに、獄中で教誨師の故・志村辰弥神父から受洗。獄中では聖書を読んでは祈っていたという。92年には、獄中で書きつづった身の潔白と再審を願う祈り、家族への思いなどが支援団体の編集でまとめられ『主よ、いつまでですか』(新教出版社)として出版されている。昨年11月にローマ教皇フランシスコが来日した際には、東京ドームで行われたミサに招待され出席していた。

関連タグ:袴田巌冤罪死刑
  • ツイート

関連記事

  • 袴田事件、東京高裁が再審認めず 死刑執行停止、釈放は継続

  • 冤罪で失われた48年の時を経て、人間を取り戻す「袴田巌 夢の間の世の中」

  • 袴田巖さんの一刻も早い再審開始を 8日に国会前で「バースデーアクション」

  • 袴田巖さん「死刑廃止を国に認めてもらいたい」 死刑を考える国際シンポ会場で語る

  • 袴田事件再審決定(1):48年間獄中で無罪訴えたカトリックの袴田巖さんが釈放、再審開始・死刑と拘置の執行停止決定

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.