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【コラム】軍事カルトの時代における平和(シャローム)の探求(5) 木村公一

2004年7月26日20時10分
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<イエスが体現した平和とは>

自らに利益を保証する既成の秩序以外に、何ら他の秩序を想像できなかった人々は、イエスを大いなる平和撹乱者として処刑しました。ところが、その歩みと宣教の言葉を通して、イエスは平和の証人となりました。イエスの平和はあらゆる種類の偽りの平和に対する破壊的な新しい秩序でもありました。「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ」(マタイ10:34)。

イエスが、当時の宗教的・社会的に疎外された人々と共に食事をし、病める者たちを癒し、父なる神に対し誠実かつ自由な態度によって律法主義を超えて、愛と赦しの交わりを打ちたてる新しい人間性を体現されたところに、イエスの生きた≪平和≫の本質が宿されています。イエスが体現した平和は「自分の兄弟にだけ」有効な「平和」ではなく、宗教や民族を越えるところで効力をもつ平和でした。自分の宗教団体にだけ通用する「平和」は、「異邦人でさえ、同じことをしているではないか。」(マタイ5:47)と批判されるのです。

「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。」(マタイ26:52)というイエスの警告は、ゼロテ党的な熱狂主義の拒否を意味していました。これはイエスの十字架の事件と山上の説教における平和の教えに対応しています。そこでは、「『目には目を、歯には歯を』と命じられている。---- しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」(マタイ5:38-44)。この「等価刑法」をも越えていくイエスの愛敵の教えは、「平和を実現する人たち」を「神の子」 (マタイ5:9)と呼ぶ初代教会の宣教形態へと発展し受け継がれていきました。

イエスの受難と死は、彼の生涯の中心に位置しており、≪神の国≫の基準を示すものに他なりません。新約聖書はこのイエスと共に歩むように人々に呼びかけています。イエスと共にその歩みを始めた者は、人間を疎外し抑圧するあらゆる罪の形態に対して、積極的、創造的、かつ現実的な抵抗を行わなければなりません。各自に託されたタラントは、社会の周縁に追いやられ虐げられている隣人のために用いなければなりません(マタイ5:43以下、7:12、ルカ10:25以下)。なぜなら、≪神の平和≫はそうした生活の中で現実となるからです。

すべての人はこの平和に向けて創造され、また、召されているのです。この平和の価値を最も深い次元で捉えた人は他ならぬ使徒パウロでした。次回はそのパウロの平和観について学びます。(つづく)

◇木村公一(きむらこういち)=1947年東京生まれ。東京神学大大学院修士課程、西南学院大専攻科修了。86年から2002年まで17年間インドネシア宣教師としてインドネシア・バプテスト神学大で教鞭を執る。2002年12月から福岡市の伊都キリスト教会協力牧師。03年今年3月には「人間の盾」としてイラクへ、04年5月にもイラク再訪を遂げた。現在、講演会、討論会など全国で活躍中。

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