「日本のカトリック教会における感染症対応ガイドライン」発表 未知の感染症に備え

2020年11月11日18時27分 印刷
+新型コロナウイルス
※ 写真はイメージです。(写真:zukunftssicherer)

日本カトリック司教協議会は9日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応をもとに、未知のウイルスなどによる感染症が今後発生した場合に備え、「日本のカトリック教会における感染症対応ガイドライン」(1日付)を、カトリック中央協議会のホームページで発表した。

ガイドラインは、感染症の流行を6段階に分け、各段階における対応を提示。さらに別添の「感染症流行下における秘跡・典礼挙行のガイドライン」と「感染症に関する広報ガイドライン」で、感染症流行下におけるミサや各種秘跡の行い方や、情報収集・公開の方法を規定している。

流行段階は、①国外における感染症の発生時を第1段階とし、その後、国内における感染症の②発生時、③感染拡大、④流行継続、⑤減少期、⑥終息に分類。①では、小教区に注意喚起をするとともに、感染症発生国への渡航歴がある信徒はミサの出席義務を免除した上で出席自粛を要請。緊急事態宣言や自粛要請が出される前の②においては、マスクの着用や消毒アルコールの設置など基本的な感染症対策に加え、▽体調不良・高齢の信徒へのミサ出席自粛要請・出席義務免除、▽奉納中止、▽ミサ中の献金中止、などを定めている。

緊急事態宣言・自粛要請下の③においては、すべての信徒に対しミサの出席義務を免除。行えるのは会衆が参加しないミサのみとし、原則としてそれ以外の教会活動はすべて中止する。また秘跡は、洗礼、結婚、ゆるしは延期とし、病者の塗油のみ、緊急性がある場合に限り十分な感染症対策を取って行うとしている。

緊急事態宣言・自粛要請解除後も依然として感染症が流行している④においては、すべての信徒に対するミサ出席義務免除は継続するものの、洗礼、結婚、ゆるし、病者の塗油の各秘跡は感染症対策を取った上で可能となる。さらに諸活動も、3密を避け社会的距離を取った上で短時間のものであれば可能となる。⑤は②に準じた対応で、⑥になった段階で、通常の教会活動が再開されることになる。

別添の「感染症流行下における秘跡・典礼挙行のガイドライン」は、日本カトリック医師会と日本カトリック典礼委員会の監修で作成。▽ミサの前・ミサの後、▽ミサ中、▽ミサに参加できない場合に分けて、それぞれの対応を提示するとともに、洗礼、結婚、ゆるし、病者の塗油の各秘跡や、病者訪問、通夜・葬儀の対応について記している。

同じく別添の「感染症に関する広報ガイドライン」は、総合PRコンサル会社の井之上パブリックリレーションズによる「新型コロナウイルスに関する危機管理広報初動マニュアル」に基づいて作成した。情報収集は公的機関の発表、カトリック医師会、医師、医療関係者の信徒など、信頼のおける専門家からに限定。その上で情報公開は、個人の匿名性の保護などに注意した上で、「出す情報」と「出さない情報」を適切に識別した上で行うとしている。具体的には、原則的に公開する必要があるのは「教会活動において新規感染者が発生した場合」で、信徒が教会以外で感染した場合は、教会として公表する必要はないとしている。その他、情報公開の方法や、教会内外に同時に公表すること、風説・フェイクニュースへの対応なども記している。

ガイドラインは新型コロナウイルス感染症への対応をもとに作成されており、今後、未知の感染症が発生した場合は、必要に応じて改訂が行われる。11日現在、日本語のほか、英語でも公開されている。

日本のカトリック教会における感染症対応ガイドライン

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