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聖書をメガネに

聖書をメガネに 国立公文書館訪問記―今後の課題への期待、この親にしてこの子あり 宮村武夫

2018年4月7日20時59分 コラムニスト : 宮村武夫
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聖書をメガネに 国立公文書館訪問記―今後の課題への期待、この親にしてこの子あり 宮村武夫+
加藤丈夫著『「漫画少年」物語―編集者・加藤謙一伝』(都市出版、2002年)

国立公文書館訪問から日にちがたてばたつほど、あの訪問が持つ意味の深さをますます深く受け止めています。

例えば、加藤館長が私たちのために個人的に時間を注いで国立公文書館を説明するために活用された資料「時を貫く記録を守る~世界に誇る公文書館の実現を目指して~」。そこに何が、いかに記述されているか、その構造を繰り返し検討しながら、加藤館長がもともとジャーナリストになりたかったと明言している事実に特別な印象を受けているのです(2007年3月20日付週刊東洋経済)。

そうです、加藤館長は多忙な生活の中で、戦前の大日本雄辯會講談社「少年倶楽部」の編集長、また戦後は学童社の「漫画少年」編集・刊行者であった父君についての優れた伝記『「漫画少年」物語―編集者・加藤謙一伝』(2002年)を書き記しています。

この評伝の目次を見ると、あの資料で指し示されていた新国立公文書館建設のビジョンがいかなるものであるかが伝わってきます。

評伝の第一部「『漫画少年』の誕生」には、戦後の混乱期の中で加藤少年自身が身近に見聞した興味深い事実を記しています。第二部の「青雲の志を抱いて」と第三部の「『少年倶楽部』時代」は、時代背景の中での父君の活躍を浮き彫りにしています。

第四部「トキワ荘の漫画家たち」では一転、目撃証言として、手塚治虫や寺田ヒロオの姿を活写しています。そして結びの「生涯一編集者として」には、教育者としての目と心を持って編集者として生きた父君に対する敬意がにじみ出ている文が続きます。

このように、自らの少年時代からの歩みと父君の編集者としての生き方が一体となって織りなされている評伝を読みながら、私の心に聖書の一節が深く迫ってきました。出エジプト記20章12節「あなたの父と母を敬え」です。人間存在、また人間関係の基盤として、父と母の存在を心底重んじる、この一事に根差して『「漫画少年」物語―編集者・加藤謙一伝』が記されている事実が、ページをめくりながら読み続ける私に伝わってきました。

この父母への敬意は、加藤少年の全生涯と全人間関係の基盤となっているものであり、実業界の第一線で活躍しようが、公文書館館長としての重責を果たそうが、その一番深いところでは、父君が漫画の世界で教育的な要素にこだわり、若い漫画家たちを大切にする姿勢をかたくなに守り続けたと同様に(本書182ページ)、実は編集者・ジャーナリスとして生きてきたのではないかとの不思議な思いに満たされているのです。

そればかりではありません。新国立公文書館建設とそれをめぐるさまざまな課題。複雑な組織の重荷や膨大な経済的営み、そのすべてを認め圧倒されつつ、そうであればあるほど「明るく美しく正しく」「編集即独創」「子どものために、ただ子どものために」(本書265ページ)と生き、語った父君の道を、同じく信念と誇りを持って進む加藤館長に心からのエールを送ります。そして、公文書をめぐる報道に直面しながら、それでもなお、失望したり、まして絶望したりする言動は決して取らないとの思いを、私なりに新しく心に刻むのです。

この父にしてこの子ありとの実例に励まされ、言葉の真実にかたくとどまるのです。あることをないかのようにしない、ないことをあるかのようにしない。そうです、言葉の真実です。「時を貫く記録を守る」国立公文書館の歩みを、今後もクリスチャントゥデイとして取材できれば感謝です。

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◇

宮村武夫

宮村武夫

(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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