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聖書をメガネに

聖書をメガネに 聖書的エキュメニズム・その3 宮村武夫

2017年11月18日06時53分 コラムニスト : 宮村武夫
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聖書的エキュメニズムを、キリスト信仰に導かれた高校生以来、意識し、提唱する中で、さらに明確な確信を与えられる機会がありました。それは、ガラテヤ人への手紙の講解・説教をなし続けている過程においてです。

ガラテヤの契約構造や聖霊信仰に焦点を合わせ、私なりにこの手紙を味読・身読していました。私も通説に従い、この書は割礼を受ける受けないをめぐって論争がなされていると考え、読み進めていました。ところが、繰り返し読み進めている間に、単純な事実に気付いたのです。著者パウロ自身が、割礼が中心課題でない事実を以下の2カ所で明らかにしています。つまり、「キリスト・イエスにあっては、割礼を受ける受けないは大事なことではなく、愛によって働く信仰だけが大事なのです」(5:6)「割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です」(6:15)。

そうです、割礼を受ける受けないは大事なことではないと2度までもパウロは強調しているのです。大事でないことを大事だとして、割礼をめぐり論争が展開されているとの通説を鋭く拒絶しています。パウロの、そして聖書の真の戦いは、大事でないことをあたかも大事であるとして争い、分裂する傾向に対してである。

この争い、分裂が生み出す大きな災いは、真に「大事な」ことがら、「愛によって働く信仰」(5:6)を軽視し、無視してしまう事実です。「大事なのは新しい創造」(6:15)、これほど雄大な宇宙的事実が眼中に入らない結果を引き起こしているのです。

以上のガラテヤの学びは、聖書が真に大切なこととして教えていることは数少ない、いや、私の知る限り、2つの点に焦点が絞られ、この2つの中核に立ってエキュメニズムは成り立つとの確信へと導いてくれています。

1つは、愛によって働く信仰、つまり、「個としての人間・私」の絶対的な重要性です。もう1つは、新天新地の事実に基づく宇宙大の希望です。この2つの「大事」以外のものは、国家や制度としての教会を含め、あらゆるものは絶対ではない。

ガラテヤでの割礼の場合のように、絶対でないものを「大事」として絶対化する。この現実との戦いを、聖書的エキュメニズムの役割と考えます。

同時に、あらゆる現実の中で、上記の2つのものを「大事」にする営みが、聖霊ご自身の導きと聖書の指針によって可能であるとの喜び。これが、聖書的エキュメニズムが私たちを支える希望と理解します。

以上の素朴な確信を持つ者として、実は、2014年、思いを越えてクリスチャントゥデイの働きに導かれてきました。驚きました。主流派とか福音派などの区別なく、平気で取材拒否がなされる現実があるとは。手続きはともかく組織の決定の名の下にです。

しかし、いずれの場合においても、個人の決断と覚悟をもって、自らの目で見、自らの心で判断し、自らの筆で表現なさる方々と出会ったのも事実です。いつでも、どこでも聖書が指し示す新天新地の希望に満たされ、それぞれが与えられた使命の場で、じっと我慢の生活と生涯を営んでいる方々との出会いの喜びも、あそこでもここでも経験しています。

聖書的エキュメニズム、それは、組織と経済に本質的には左右されない。組織と経済の支えがなければ成り立たないものでもない。聖霊ご自身の導きと聖書の下に自らを置く生活と生涯を通して、あらゆる多様性を内に含みつつ現実化されていく。そのための苦悩は同時に喜びである。そんな素朴な忍耐と希望を抱いて、私にとって主が与えてくださった場であるクリスチャントゥデイの場で今日を生かされたいと願っています。主にあって人間なら誰でも兄弟姉妹との思いをもって交わりを大切にしたいと覚悟しながら。

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◇

宮村武夫

宮村武夫

(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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