キリスト教学校における「道徳教育」 第19回キリスト教学校伝道協議会5月開催へ

2018年2月20日22時55分 印刷
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+キリスト教学校における「道徳教育」 第19回キリスト教学校伝道協議会5月開催へ
第17回キリスト教学校伝道協議会には、全国のキリスト教主義学校関係者ら約100人が集まった=2016年5月21日、東京神学大学(東京都三鷹市)で
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第19回キリスト教学校伝道協議会(伝道者・献身者奨励の会)が5月19日、東京神学大学(東京都三鷹市)で開催される。同大がキリスト教学校代表者たちの協力によって実施するもので、今回の主題は「キリスト教学校における『道徳教育』」。全国からキリスト教主義学校の関係者らが集まり、主題をめぐり活発な意見を交わす。

主題をめぐっての発題では、西谷幸介氏(青山学院大学院宗教主任)、後藤田典子氏(金城学院中学校宗教主事)、山本香織氏(東洋英和女学院小学部部長)が講演する。分科会では2つの分団に分かれ、第1分団では佐野正子氏(東京女子大学教授)、第2分団では水口洋氏(玉川聖学院中等部・高等部部長)が発題する。特別講演では、作家で同志社大学神学部客員教授の佐藤優氏が講演予定だ。

道徳教育をめぐっては、これまでにもキリスト教主義学校の関係者たちの間で活発な議論が交わされてきた。プロテスタント系のキリスト教学校104学校法人が加盟するキリスト教学校教育同盟は、2015年3月に「道徳の教科化」に関するプロジェクト委員会を立ち上げ、道徳の教育化から起こってくる問題点の情報とその対応策の提供システムの構築を進めてきた。

昨年10月に行われた教育同盟の東北・北海道地区教育研究集会中高部会でも「道徳の教育化」が講演テーマとして取り上げられた。機関誌「キリスト教学校教育」の昨年12月号によると、東北学院大学法学部教授で弁護士の中村英氏は講演の中で、道徳の教育化の全面実施が間近な今こそ、公立校に求められる作業や組織づくりなどを参考に、キリスト教学校が道徳教育について的確に対応することが必要であると指摘。またこの際、道徳科が必要ではない高校でも、学校教育全体を通じた道徳教育については対応が必要なことなどを説明した。

また、昨年11月に行われた教育同盟の第33回関東地区中高研究集会でも「道徳の教育化」が主要テーマとして取り上げられ、今回の発題者の1人でもある水口氏が講演した。同機関誌1月号によると、水口氏は講演の中で、2019年4月から公立の中学校で道徳の教育化がスタートすることに先立って示された4領域22項目とカリキュラムの問題点として、次の点を挙げた。

▽発達段階を考えない徳目主義に陥っていること、▽努力をして成功することだけを人生の「正解」とする主張(人間の有限性、内面の苦悩、悲しみに触れずに、「成功主義」「成長信仰」を植え付けている)、▽ヨコの重視とタテの軽視(人との関係や公共の精神というヨコが重視され、哲学や宗教の持つタテの関係は軽視されている)、▽自然への畏敬の念(自然が人間を超えているから畏敬の念を持つべきだという考えは、アミニズム的な宗教観に結び付くのではないか)、▽曖昧な主観主義など。

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