【クリスマスメッセージ】小さな私への招き―小さな人・小さなことへの献身 宮村武夫

2017年12月24日07時57分 執筆者 : 宮村武夫 印刷
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2017年クリスマス、2016年でもなく、2018年でもない、天地の創造から新天新地に至る歴史の中で、ただ1度のクリスマス。

この年のクリスマスに、特に心に迫るのは、聖書全体に一貫している「小さな者」への集中です。例えば、詩篇8:2「あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、力を打ち建てられました。それは、あなたに敵対する者のため、敵と復讐する者とをしずめるためでした」。クリスマスの出来事は、まさにこの聖句が明示するように、「幼子と乳飲み子たち」と権力保持を自認する大きな者たちとの対比です。

処女マリアは歌います。「低きものを高めたもうみめぐみ、おごるものをとりひしぎて散らしたもうみちから」(讃美歌95番)

私たちが聖書を一貫する「小さな者」への集中に心満たされ、マリアと共にこのテーマを2017年のクリスマスに歌うとき、「小さな者」としての自己意識への招きを覚えます。そして、あらためて、聖書は決して難解なものではない。少なくとも中心的なメッセージは、小さな者・私にとっても明確、明瞭である一事に励まされます。

例えば、黙示録4:11です。「主よ。われらの神よ。あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたは万物を創造し、あなたのみこころゆえに、万物は存在し、また創造されたのですから」

ここには、私でも分かるように私が創造者なるお方に喜ばれて存在した事実。私の必要のすべてがそのお方の愛と配慮によって、私を取り囲む万物を通して支えられている備えの事実。それ故、私が生きる意味を消し去ろうとする一切のむなしさ・虚無から解き放ってくれます。この存在の喜びに満たされている人間・私をいかなる権力者もどんな大きな事々も押しつぶすことはできないのです。

聖書の明確な宣言の下に自分自身の生活と生涯を置き、信じ従い生きていくとき、小さな者・私が、なんとどんな権力者の面前でも、どんな大きなことに直面しても、たじろがない者として支えられ、歌うのです。そうです、マリアと共に。

そればかりではありません。たじろがないばかりではなく、どんな小さな者をも決してあなどらないのです。たじろがない者として、小さなことをあなどらない、本当の余裕が私のような者の日常生活の中にも、聖霊ご自身の導きのうちに約束されている。この約束を、今ここでの私への身丈に合った恵みの賜物としてしっかり受け止めたいのです。そうです、小さな者・私への使命として、この持ち場・立場にとどまり続ける覚悟を添えて与えられます。真に私のような者にも許されている身を献(ささ)げる献身の道です。

2017年クリスマス、おめでとうございます。

宮村武夫

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。

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