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こころと魂の健康

こころと魂の健康(47)怒りの原因を探る 渡辺俊彦

2017年2月6日15時51分
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関連タグ:渡辺俊彦

人間には、喜怒哀楽という4つの感情があります。怒りは、喜怒哀楽の1つの感情です。私たちは、この怒りの感情を適切にコントロールしたり、振り回されたりします。怒りに振り回され、処理できない状態が起こると、さまざまな混乱を起こしてしまいます。DVなどは、怒りのコントロールを失ってしまった典型的な姿です。私たちが、怒りのコントロールに失敗した場合、人間関係を破壊してしまい、信頼を失うことなども起こってしまいます。

私たちは、誰でも怒りの感情にコントロールされ、失敗したと感じる経験を持っているはずです。また、養育者であれば、怒りの感情のまま子どもを叱ってしまい、後味の悪い思いをしてしまう経験のない人はいないはずです。あるいは、職場で上司などからの理不尽な要求に対してイライラしていまい、周囲を振り回してしまうことがないでしょうか。

教会でも牧師が教会員に、教会員が牧師に理不尽な要求によってイライラし、周囲を振り回してしまうことがあります。もちろん、教会員同士の関係の中でもあります。怒りは、教会の交わりの中でさまざまな悪さをしてしまいます。そして、教会での人間関係を壊してしまうことが少なくありません。

そのため、教会員同士が互いに傷つけ合ってしまうのです。なぜ、人間関係を壊し、互いに傷つけ合ってしまうような怒りが、こんなに生活の中に溢れるようになったのか考えてしまいます。その原因として、以下のことが考えられるのではないでしょうか。

その1つは、「余裕がなくなった」ということです。現代人は、非常に忙しくストレスフルになっているようです。そのためでしょうか。昨今は働き方改革などと随分言われるようになりました。しかし、働き盛りのお父さんたちは、朝早くから仕事に出掛け、夜遅く帰宅する生活状況が少なくないと聞きます。そんな状況下で、お父さんたちは子どもの寝顔しか見たことがない、という言葉なども時々聞きます。心痛む現状です。

また、たとえ早く帰宅しても、仕事を持ち帰り、パソコンに向かって仕事を続けている人が後を絶たないということなども耳にします。近年は女性の社会進出が目覚しい状況です。働く女性が増加すればするほど、子育てに余裕がなくなります。さらに、高齢者が増大し、女性が介護に追われる現実もあります。このような現状下で、社会全体が余裕のない生活状況になり、精神的に追い込まれ、怒りを心の内に蓄積してしまっているのです。その怒りは、限界がくると爆発してしまいます。

2つ目は、「便利になりすぎた」ということです。私たちの生活環境は、大変快適になりました。私たちの周辺には24時間のコンビニエンスストアがあります。そのため、食品や日用雑貨など大抵のものは簡単に入手できるようになりました。また、通信販売が充実したばかりか、商品が届くまでの時間も早く便利になりました。パソコンやスマートフォンなどで新幹線の乗車券や飛行機の航空券の予約が簡単にできるようになりました。私たちが運転する車には、カーナビゲーションがついていて、道に迷うことがなくなりました。

これだけ便利な世の中になり、人は「待つ」「工夫する」ということが苦手になってしまったようです。そのため、期待通りの対応が速やかにされないと、イライラが始まり、怒りを爆発させる人が多くなったように感じます。生活が便利になりすぎると、人は考えなくなり、適切な対応ができなくなるということでしょう。

3つ目は、価値観の多様性によるということです。現代の社会は、インターネットの普及によって生活の中にさまざまな価値観が入り込んでいます。それだけ、多様性のある価値観に触れる機会が増えたということです。それは、さまざまな価値観の影響を受けやすくなったということでもあります。そこには、文化的な価値観の影響も含まれます。そればかりか、特に都市部などでは他民族の方々が多く生活するようになり、文化的な価値観の衝突が増えています。もちろん、そこには習慣や慣習の違いもあります。

このような習慣、慣習、文化的な価値観の違いによるイライラが蓄積され、怒りとなって爆発することなどを見聞きします。それだけ人間は、他者を理解し、受容することが難しい存在であるということではないでしょうか。人間が生きるということは、give-and-take であるはずなのですが・・・。

このように怒りは、自分や他者との関係を破壊するばかりか、人を傷つけてしまうということです。また、争いを引き起こしてしまいます。人間は、怒りをコントロールし、適切に処理してきた人が多いはずなのに、いつの間にか怒りにコントロールされている人が多くなってしまったということなのでしょう。

箴言30章33節に「怒りをかき回すと争いが起こる」とあります。また、箴言12章16節に「愚か者は自分の怒りをすぐ現す」ともあります。聖書は、怒りにコントロールされている人は「愚か者」だと言っています。私たちの内に蓄積されている怒りは、何よって、誰によって蓄積されたのかを知り、適切に処理することを学ぶ必要があります。また、適切な出し方を学ぶ必要もあります。

そうでないと、怒りにコントロールされた日常になってしまうからです。箴言29章11節に「知恵のある者はそれを内におさめる」とあります。

神様は、私たちに知恵ある者となることを望んでおられるのではないでしょうか。御霊の実は、愛から始まります。そして、自制で終わります。自制は、セルフコントロールです。決して、臨床心理学的な実ではありません。聖霊の実です。神様は私たちが、聖霊の実を結ぶことを期待しておられます。私たちは、聖霊の実を結び、健全な自分と隣人との関係を築こうではないでしょうか。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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