TBSのバラエティー番組「マツコの知らない世界」(毎週火曜夜8時57分〜放送)に元妻が出演し、番組企画の内容とは直接関係のない離婚の経緯について放送され名誉を毀損されたとして、自営業の男性(59)=神奈川県=が9日、TBSを相手取って訴訟を起こした。共同通信などが伝えた。
同通信によると、男性の元妻が出演したのは2月放送の「マツコの知らない世界」。ゲスト出演した元妻が、収集したミニチュア玩具を紹介した際、男性との離婚について触れ、「結婚してから生活費を一切もらえなかった」という趣旨の発言が放送されたという。
男性は、元妻の発言内容自体が虚偽だとした上で、TBSが「面白おかしく編集して放送した」と主張。放送により自身の社会的評価が低下したとして、慰謝料など約1100万円の損害賠償を求めている。
産経新聞によると、TBSは「訴状の内容を精査した上で対応を検討する」としている。
「マツコの知らない世界」は、さまざまなゲストが得意ジャンルなどを企画として持ち込み、タレントのマツコ・デラックスにプレゼンして、1対1のトークを繰り広げるというスタイルの番組。公式サイトによると、2月16日には番組内で「ミニチュアの世界」という内容が放送されている。