キリスト教支援組織「ワールドヘルプ」、アレッポに緊急支援 「議論ではなく行動の時」(動画あり)

2016年8月30日12時11分 印刷
+キリスト教支援組織「ワールドヘルプ」、アレッポに緊急支援 「議論ではなく行動の時」
オムラン・ダクニシュ君(5)。17日にアレッポを襲った空爆で自宅が破壊され、がれきの中から救出された。兄のアリ君(10)も救出されたが、重傷のため20日に死亡した。(写真:アレッポ・メディア・センター=AMC)

シリア現地で活動しているキリスト教支援組織「ワールドヘルプ」によると、シリアは今、これまで以上に世界の援助を必要としている。

ワールドヘルプは23日、激しい戦闘が続くシリア北部の都市アレッポに閉じ込められている人々に、食糧と寝具類の緊急支援物資を供給していると発表した。この支援物資輸送隊の派遣は、アレッポの最近の危機に対する支援の第一弾となる。

ワールドヘルプのバーノン・ブルーアー会長は、「世界はもはやシリアの争いを無視できません。5年間以上、シリアの難民キャンプで子どもたちが苦しみ、地中海で溺死し、倒壊した家のがれきの下で窒息死しました。今日、これまで以上にシリアは私たちの助けを必要としているのです」と語った。

この緊急支援の知らせは、シリアの大惨事を知らしめた少年、オムラン・ダクニシュ君(5)の衝撃映像と、兄のアリ君(10)の病院での死亡の知らせの後にもたらされた。支援隊員によると、アレッポでの犠牲者の3分の1以上は子どもたちである。

アレッポにあるオムラン君たちの家は17日、空爆によって破壊され、兄のアリ君は20日、重傷のため死亡した。シリア人権監視団によると、アリ君の死によって、アレッポで8月に死亡した子どもたちの数は100人となった。

ブルーアー氏は、「今はその問題について、時間をかけて頑固に議論している場合ではありません。これは行動の時であり、深い同情に動かされるべき時なのです。今日も30万人以上の人々が東アレッポに閉じ込められており、1日が過ぎるたびに、さらに多くの子どもたちが死ぬのです。もし私たちが何もしないなら、シリア人の1世代全体が失われてしまうでしょう」と語った。

「評論家や識者がシリアについてとめどもなくしゃべる間に、私たちは行動を起こし、できる限り多くの人を助ける決断をしました。あまりにも多くの無実の男性、女性、そして子どもたちが、自分の選んだわけではない戦争によって、日々、死の危険にさらされているのです」

ワールドヘルプは、2011年にシリアで紛争が始まって以来、積極的にシリア人難民を支援している。ヨルダン、イラク、トルコ、ギリシャの各国で、紛争から何とか逃れてきた難民たちに避難所や食糧、カウンセリング、聖書を提供している。また、シリアの激しい紛争地域に秘密裏に緊急の輸送隊を派遣するなどしている。

■ オムラン・ダクニシュ君の救出映像

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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