伊方原発、12日に原子炉を再起動か 地元団体代表の信徒や牧師らは強く反対

2016年8月9日15時41分 記者 : 行本尚史 印刷
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四国電力の伊方原子力発電所。左にあるのが1号機、真ん中が2号機、右が3号機=2015年10月31日、本紙記者が撮影

四国電力(香川県高松市)は5日、伊方原発3号機(愛媛県西宇和郡伊方町)の原子炉を今月12日に起動させ、15日に発電を再開する見込みであると発表した。これに対して、地元団体代表の信徒や牧師らは強く反対している。

「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」(斉間淳子代表、日本基督教団八幡浜教会員)の呼び掛けで愛媛県内外の団体が結成した「伊方原発再稼働阻止実行委員会」(斉間淳子代表)は7月24日、同原発周辺で全国集会を開いた。この集会の参加者一同は、四国電力に対し、原発は「何万何十万の人たちの故郷を奪い、生命や未来を脅かすことになる」として「伊方原発3号機再稼働撤回、伊方原発全て廃炉」を要求し、「放射能に脅かされない生活を勝ち取るまで、断固闘い続けること」を宣言する「伊方原発3号機再稼働への抗議文」を発表した。

30年以上にわたる伊方原発反対運動で昨年11月に多田謡子反権力人権賞を受賞し、『原発とキリスト教』(新教出版社、2011年)で「伊方原発の地元で神を呼び求める」を執筆した斉間さんは、同原発の1号機廃炉が決定した今年の3月、本紙に対し、「一番肝心なのは、目の前の3号炉再稼働をやめてもらいたいということなんですよ、私たちの願いは」と語っていた。

一方、須藤昭男牧師(インマヌエル綜合伝道団松山キリスト教会)らが代表幹事を務める「伊方原発をとめる会」は、同原発の運転差し止め訴訟を起こしている。須藤牧師によると、9月14日に仮処分の審尋の第2回目が松山地方裁判所で行われるという。

伊方原発、12日に原子炉を再起動か 地元団体代表の信徒や牧師らは強く反対
愛媛県知事に申し入れをする「伊方原発をとめる会」代表幹事の須藤昭男牧師(写真左)=7月19日(写真:「伊方原発をとめる会」提供)

また、同会は7月19日、愛媛県知事と四国電力社長に対し、① 深刻な問題のある原子炉容器上ぶたの取り替えをしないまま再稼働をしようとしている問題、② 1次冷却水ポンプの徹底調査を求めること、③ 基準地震動の「過小評価」の問題、という3つの点について、申し入れを行った。

同会によると、同日10時半から愛媛県庁の災害対策室で行った申し入れでは、県が「四電が材質に問題のある原子炉上ぶたを、取り替えないまま再稼働しようとしている」ことを知りながら、なんら対応しようとしていないことが明らかになり、参加者から驚きの声が上がったという。

福島出身である須藤牧師は、昨年10月、本紙とのインタビューで、福島第一原発事故に言及し、旧約聖書のエレミヤ書などに触れつつ、「本当にここで悔い改めて、本当の豊かさとは何かを考える必要がある」と述べ、「福島の現実を伊方で繰り返してはならない」などと強調していた。

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