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ビジネスマンから牧師への祝福された道

ビジネスマンから牧師への祝福された道(40)労働への聖書的原則適用の秘訣 門谷晥一

2016年7月31日16時54分 コラムニスト : 門谷晥一
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労働への聖書的原則適用の秘訣

前回までに、この世の苦しみの多い仕事としての労働を、神の特別恩恵のある祝福された労働に回復させるためには、罪を解消させること、すなわちキリストへの信仰を持ち、救われることが必要であると述べた。しかし残念なことは、既に信仰を持ち、救われて罪が赦(ゆる)されている多くのキリスト者のビジネスマンが、この世的な労働の中に埋没しているように思われることである。

私は、キリスト者が労働において実を結ぶためには、神の御心に添った本来の労働に立ち返ること、すなわち労働へ聖書的原則を適用させることが重要であると思う。では、どのように聖書的原則を適用させればよいのであろうか。牧師としての体験から、その秘訣について以下に触れたい。

労働への明確な召し感を抱くこと

キリスト者のビジネスマンは、神の願われる本来の労働に立ち返り、大いなる祝福を受けるようにと、神が自分を労働に召しておられるということ、そして自分は神によってその労働に召されているということを、深く自覚することが大切である。私は牧師として召し感が弱くなったときに、燃え尽き症候群のような状態に陥った。同じようにビジネスマンは、労働への召し感が弱くなるときに、神の御心に添った本来の労働からかけ離れていくように思われる。

神の召しとは、神の人間への呼び掛けである。それは人間を個性的にし、人間に栄光を与えるものである。現代の生きがい論が人間の主観的・相対的レベルでの問題であるのに対して、神の召しは人間の超主観的・不動の生きがいを与えるものである。従ってキリスト者は、この神の召しに対して敏感に反応し、応えていくことが必要である〔3〕。

召しには、大別して2つある。1つは神に代わって行う世界管理の業の一環を担う労働への召しで、今1つはキリストにおいて救われた者として、キリストを証しし彼の福音を宣べ伝える証しと宣教への召しである〔10〕。

全てのキリスト者は、本来全て神からこの2つの召しを受けていて、それぞれ信仰に応じ、分に応じて、与えられた労働に励み、また救い主を証しし福音を宣べ伝えるという、神から与えられた務めに献身すべきなのである。

牧師や伝道師の召しは、この2つの召しが重なって、証しと宣教への召しに集中したと考えることができる〔10〕。明確な召しを持つ牧師、伝道師が必要なことは、昔も今も変わりはない。しかし同じように、召された教師、献身した公務員、遣わされた会社員、また神からの使命を自覚する主婦が必要なのである〔10〕。

このような、神に召され、与えられた務めに身をささげるキリスト者を通して、神の栄光が現され、彼を地の塩としてこの世が保たれるのである。そして、彼が放つキリストの香りに引き付けられて、多くの人間がキリストのみもとに導かれてくるのである〔10〕。

職業の選択についても、別個の召しとして求めるものではなく、救いへの神の全体的な召しに対する、私たちの応答の重要な一部とすることが重要である〔2〕。宗教改革者たちは、職業を召しに応答する場として考えた。これは、今日、私たちが安易に使っている職場以上の意味を持っている。

召しという言葉によって、神に対する奉仕としての労働の意味が強調され、場という言葉により、キリスト者が置かれている状況の中で、神がその人間を用いてくださることが意味されているのである〔4〕。

宗教改革によって、神の召しは、宗教的領域にとどまらず、家庭や、畑や、職場の労働にまで広がり、全てが神に対する奉仕として理解されることとなった。そこでは職業も、生きるための仕事に終わらず、神に召された尊い使命となったのである〔4〕。

そのように神は、キリスト者一人一人に、彼にふさわしい労働を備えて、そこに彼を召されるのである。その労働は、神が必要とするが故に、恵みをもって備えられたものである。

人間が自分の意思と判断で選び取るものではなく、神が備え恵みを持って召してくださる労働なのである〔10〕。しかし、人間は主体性を備えた人格的存在として創造されたので、神は人間に労働を強制されない。

人間が主体的に応答するように、召してくださるのである。神はキリストを信じる信仰によって、罪から解き放たれ新しくされた命に、自分自身を燃え立たせて励むことのできる、意義のある労働を与えてくださるのである〔10〕。

このように、全ての労働は神の召しであり、神からの使命であるという召しに関する見方は、キリスト者にとって大変重要である。キリスト者のビジネスマンはこのことを覚え、神の御心に添った本来の労働に立ち返るために、召しに対して敏感に反応し、応えていくことが必要である。

《 参考文献を表示 》 / 《 非表示 》

(参考並びに引用資料)

[1]門谷晥一(2006年)『働くことに喜びがありますか?』NOA企画出版
[2]ジョン・A・バーンバウム、サイモン・M・スティアー(1988年)『キリスト者と職業』村瀬俊夫訳、いのちのことば社
[3]山中良知(1969年)『聖書における労働の意義』日本基督改革派教会西部中会文書委員会刊
[4]カール・F・ヴィスロフ(1980年)『キリスト教倫理』鍋谷堯爾訳、いのちのことば社
[5]唄野隆(1995年)『主にあって働くということ』いのちのことば社
[6]宇田進他編(1991年)『新キリスト教辞典』いのちのことば社
[7]山崎龍一(2004年)『クリスチャンの職業選択』いのちのことば社
[8]ケネ・E・ヘーゲン『クリスチャンの繁栄』エターナル・ライフ・ミニストリーズ
[9]D・M・ロイドジョンズ(1985年)『働くことの意味』鈴木英昭訳、いのちのことば社
[10]唄野隆(1979年)『現代に生きる信仰』すぐ書房
[11]ルーク・カラサワ(2001年)『真理はあなたを自由にする』リバイバル新聞社
[12]ヘンドリクス・ベルコフ(1967年)『聖霊の教理』松村克己&藤本冶祥訳、日本基督教団出版局
[13]ピーター・ワグナー(1985年)『あなたの賜物が教会成長を助ける』増田誉雄編訳、いのちのことば社
[14]ケネス・C・キングホーン(1996年)『御霊の賜物』飯塚俊雄訳、福音文書刊行会
[15]エドウィン・H・パーマー(1986年)『聖霊とその働き』鈴木英昭訳、つのぶえ社
[16]遠藤嘉信(2003年)『ヨセフの見た夢』いのちのことば社
[17]唄野隆(1986年)『主に仕える経済ライフ』いのちのことば社
[18]東方敬信(2001年)『神の国と経済倫理』教文館
[19]E・P・サンダース(2002年)『パウロ』土岐健治&太田修司訳、教文館
[20]松永真里(2001年)『なぜ仕事するの?』講談社
[21]厚生労働省編(2005年)『労働経済白書(平成一七年版)』国立印刷局発行
[22]ダニエル・フー「Goal-Setting」、国際ハガイセミナー資料(2005年、シンガポール)
[23]ジョン・ビョンウク(2005年)『パワーローマ書』小牧者出版
[24]ジョン・エドムンド・ハガイ(2004年)『聖書に学ぶリーダーシップ』小山大三訳、ハガイ・インスティテュート・ジャパン
[25]国際ハガイセミナー資料(シンガポール、2005年7月)
[26]ポール・J・マイヤー(2003年)『成功への25の鍵』小山大三訳、日本地域社会研究所
[27]国内ハガイセミナー資料(名古屋、2004年11月)
[28]三谷康人(2002年)『ビジネスと人生と聖書』いのちのことば社
[29]安黒務(2005年)「組織神学講義録、人間論及び聖霊論」関西聖書学院
[30]平野誠(2003年)『信念を貫いたこの7人のビジネス戦略』アイシーメディックス
[31]マナブックス編(2004年)『バイブルに見るビジネスの黄金律』いのちのことば社
[32]マナブックス編(2006年)『バイブルに見るビジネスの黄金律2』いのちのことば社
[33]山岸登(2005年)『ヤコブの手紙 各節注解』エマオ出版
[34]野田秀(1993年)『ヤコブの手紙』いのちのことば社
[35]デイビッド・W・F・ワング(2008年)『最後まで走り抜け』小山大三訳、岐阜純福音出版会

(その他の参考資料)

・林晏久編(2004年)『刈り入れの時は来た—ビジネスマン・壮年者伝道ハンドブック』いのちのことば社
・大谷順彦(1993年)『この世の富に忠実に』すぐ書房
・H・F・R・キャサーウッド(1996年)『産業化社会とキリスト教徒』宮平光庸訳、すぐ書房
・鍋谷憲一(2005年)『もしキリストがサラリーマンだったら』阪急コミュニケーションズ
・マックス・ヴェーバー(1989年)『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』大塚久雄訳、岩波書店
・小形真訓(2005年)『迷ったときの聖書活用術』文春新書
・ウォッチマン・ニー(1960年)『キリスト者の標準』斉藤一訳、いのちのことば社
・ロナルド・ドーア(2005年)『働くということ』石塚雅彦訳、中公新書
・共立基督教研究所編(1993年)『聖書と精神医学』共立基督教研究所発行
・生松敬三(1990年)『世界の古典名著・総解説』自由国民社
・バンソンギ「キリスト教世界観」石塚雅彦訳、CBMC講演会資料(2005年)
・William Nix, 『Transforming Your Workplace For Christ』, Broadman & Holman Publishers, 1997
・ミラード・J・エリクソン(2005年)『キリスト教神学』第三巻、伊藤淑美訳
・ヘンリー・シーセン(1961年)『組織神学』島田福安訳、聖書図書刊行会
・ジョージ・S・ヘンドリー(1996年)『聖霊論』一麦出版社
・ウィリアム・ポラード(2003年)『企業の全ては人に始まる』大西央士訳、ダイヤモンド社

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◇

門谷晥一

門谷晥一

(かどたに・かんいち)

1943年生まれ。東京大学工学部大学院修士課程卒業。米国ミネソタ州立大学工学部大学院にてPh.D.(工学博士)取得。小松製作所研究本部首席技監(役員待遇理事)などを歴任。2006年、関西聖書学院本科卒業。神奈川県厚木市にて妻と共に自宅にて教会の開拓開始。アガペコミュニティーチャーチ牧師。著書に『ビジネスマンから牧師への祝福された道―今、見えてきた大切なこと―』(イーグレープ)。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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