都市再生機構(UR)の男性職員2人が、2014年から約1年間、建設会社「薩摩興業」(千葉県白井市)の元総務担当者、一色武氏から総額100万円に上る接待を受けていたという。URが13日明らかにしたと、時事通信などが伝えた。
同通信によると、職員2人は当時、URの千葉事業部に在籍。1人は薩摩興業との補償交渉を担当していたという。2人は薩摩興業の社長から紹介され、一色氏と知り合うようになったと話しており、「中断していた工事の再開について協議する流れで接待を受けた。言い出せなかった」と説明。受けた接待の総額約100万円については、今年1月中旬までに返金したとしているという。
URは2人に対して昨年12月以降、3、4回にわたって事情を聴いていたが、1人は居酒屋で1回のみ飲食の提供を受けたと話し、もう1人は接待は受けていなかったと虚偽の説明をしていたという。
朝日新聞によると、今月10日、2人が週刊文春の取材を受け、その後、上司に接待を受けていたことを報告したという。2人は、内部情報の漏えいは否定している。URは、弁護士ら第三者による調査を行うという。