Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会
  3. 教団・教会
東日本大震災(3・11)

震災5年「福音を伝えることは最大の支援」大友幸一・塩釜聖書バプテスト教会主任牧師

2016年3月11日07時04分
  • ツイート
印刷
関連タグ:東日本大震災サマリタンズ・パース東京基督教大学(TCU)日本宣教リサーチ(JMR)
震災5年「福音を伝えることは最大の支援」大友幸一・塩釜聖書バプテスト教会主任牧師+
「ホープみやぎ」のレクリエーション活動(写真:塩釜聖書バプテスト教会提供)

「千年に一度」といわれる東日本大震災。被災した現地の諸教会は、被災者と同じ目線に立って支援活動を続けてきた。中でも宮城県多賀城市の塩釜聖書バプテスト教会が立ち上げた復興支援プロジェクト「ホープみやぎ」は、震災直後から幅広く被災者支援に取り組んできた。震災から5年を迎える今、これまでの復興支援活動と今後の展望について、同教会主任牧師の大友幸一(ゆきかず)氏に話を聞いた。

20代で信仰に導かれ、その後、塩釜聖書バプテスト教会の3代目牧師として仕えてきた大友氏。5年前の大震災当日は、教会の牧師室にいたという。教会から30分ほど離れた実家は津波で流され、子どもの頃からかわいがってくれた叔父も命を落としてしまった。

津波の跡を見ながら、「自分は神様によって生かされているのだ」と心の底から実感したという。そして、聖書に書かれている「天の故郷に帰るのだ」という約束をとても身近に感じ、福音を伝えることが自分の使命だとあらためて確信した。この5年間の活動の原点は「ここにある」という。

ホープみやぎは、仙台市若林区、亘理町、七ヶ浜町、東松島市を主な活動場所とし、これまで世界中からボランティアを受け入れ、多くの被災者を支援してきた。震災当初は、津波の被害に遭った家々の清掃手伝い、物資配布、炊き出しなどをしてきたが、ここ数年は、毎月約10カ所の仮設住宅訪問と、約30件の家庭に継続的に食料品を配布する「フードバンク」を行ってきた。

昨年にはNPO法人「いのちのパン」を設立し、フードバンクの働きを引き継ぐ形となった。今後は被災者だけでなく、経済的困難にある人々の支援も行っていくという。

塩釜聖書バプテスト教会では大震災前から「ソーシャルミニストリー(社会奉仕)とエバンジェリズム(伝道)を車の両輪のように回していくときに御国は拡大していく」との宣教思想を学んできた。

この宣教思想から「口で語る福音を聞かなければ救われないが、善き行いが伴うときに、相手の心に届くのではないか」との方向性が導き出され、同教会における復興支援活動の指針となった。徹底して被災者に寄り添い、善き行いによって仕える活動が、ホープみやぎを通して次々と展開されていった。

大友氏は、「信仰といったことは抜きにして、楽しんでもらえること、困っていることを助けることをやり続けた」と話す。しかし、活動を始めた当時は「被災地の人たちは、クリスチャンボランティアを信用していなかった」という。

家具や畳の泥かきをしたり、床や板の張り替え工事をしたりすると、「後で金をとられるぞ。宗教に引き込まれるぞ」と噂された。しかし、数週間にも及ぶ作業の中で、誠実な態度や熱心な仕事ぶり、食事を分け合う姿や、祈る姿を見て、次第にクリスチャンに関心を抱くようになったと話す。

大震災の後、多くのボランティアが来てはイベントを行ったりしたが、長く続けては来なかったという。一方、地味な活動でありながらも繰り返し行うホープみやぎの働きは、仮設住宅の人々から注目されるようになった。次第に「ホープみやぎさんお願いします」と声が掛かるようになり、信頼を得ていった。

そうした地道な支援活動を続けていく中で、スタッフたちが口にするイエス様に興味を持ったり、バイブルスタディーに導かれたりして、昨年までに10人もの被災者が受洗の恵みにあずかった。津波で被災した東北の農村や漁村は、日本のキリスト教界からは伝道が難しいといわれている地域だ。それにもかかわらず、ホープみやぎ以外の活動を通しても、被災地では続々と救われる人が起こされている。

東京基督教大学国際宣教センター(FCC)日本宣教リサーチの調査によると、宮城地域では震災後、データを取った30の教会・宣教拠点だけでも、500人以上が受洗者、決心者、求道者として導かれたことが報告されている。FCC日本宣教リサーチは、「被災地の教会は、『宣べ伝える教会』から『地域に仕える教会』さらには『地域と共に生きる教会』へと大きく変革されていった」とし、「こういった教会の姿を見て、地域の人の多くが教会に好感を持ち、信仰告白へと導かれていったといえるのではないか」との見解を示している。

被災地の復興のスピードは岩手県、宮城県、福島県でかなり違っており、県内各地でも進み具合はまちまちだ。ホープみやぎが活動する地域でも、すでに仮設住宅から新しい復興住宅への移住が始まっているところもあるが、まだ移住の目途さえついていない地域もある。

震災から5年を迎え、ホープみやぎの活動も「ちょうど過渡期」にあるという。しかし、昨年仮設住宅に暮らす人たちに「これからも教会と関わりを持っていきますか」「聖書を勉強しますか」といったアンケートをとったところ、ほとんどの人が「続ける」と答えた。移転先の住所も、ちゅうちょなく教えてくれるという。

ここまで被災者からの信頼を勝ち得たのはどうしてか。大友氏は、「例えば、キリスト教緊急支援団体『サマリタンズ・パース』からボランティアに来た人が、津波の後片付けや家屋修繕で『私のような外国人をこの家に入れて仕事させてくださりありがとうございます』と言うんですね。日本人の感覚からすると、手伝いに来てくれた人が『ありがとう』などということはなかったわけで、こういった仕える心が気持ち良く残り、クリスチャンに好感を持ったのだと思います」と話す。神の愛を媒介にすることで、人と人がつながり、信頼が生まれていったのだ。

大友氏は、阪神淡路大震災後に復興住宅に住んだ老人が、孤独死で何日も発見されなかったことに触れ、「新しくきれいな部屋に入ったとしても、独りぼっちで寂しいと思っている人がいる。私たちはそのような人たちとできるだけ関係を持ちたい」と語った。

今後進む復興住宅への移住については、「仮設住宅で信頼関係のできた人たちに新しい住所を書いてもらっているので、これまで以上に個人的に心の深いところまで話ができることを期待している」と力を込める。さらに、「御言葉を共に学び、御言葉の約束を握り、永遠の希望を持って新しい人生をスタートしてもらいたい」と語る。

震災直後に配布したトラクトの中で大友氏は、「40年前に心にお迎えしたイエス・キリストが『道・真理・いのち』だということを、大震災を体験してさらによく分かった」「大震災で一時的にはなえた心も、イエス・キリストによって、今は喜びと平安に満ち溢れている」と証しする。

「これからも教会の交わりに入っていただくために手助けし、仕えていきたい。福音を伝えることはクリスチャンしかできない最大の支援活動なのだから」と抱負を語った。

関連タグ:東日本大震災サマリタンズ・パース東京基督教大学(TCU)日本宣教リサーチ(JMR)
  • ツイート

関連記事

  • 東日本大震災被災地から学ぶ宣教の在り方とは? 信仰と調査報告会 TCUで開催

  • 津波で流された教会堂再建へ 来年2月の完成に向けJIFHが協力

  • 「忘れないでほしい」 震災から5年、被災地への思い分かち合う

  • 人間の尊厳とは何かを撮り続ける 映画「先祖になる」監督、池谷薫さん

  • 身近な形で国際協力「ハンガーゼロ自販機」が間もなく100台突破 備蓄機能付きタイプも追加

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.