北星学園余市高校「募集停止」検討で波紋 地元幼稚園・教会・教団地区が存続の要望書を公表、署名運動も

2016年2月20日21時18分 記者 : 行本尚史 印刷
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北星学園余市高校(写真:brewnari)

北海道にあるキリスト教主義の北星学園(札幌市)が、同学園余市高校(余市郡)の生徒「募集停止」を検討していることに対し、日本基督教団余市教会(余市郡)は16日、北海道キリスト教学園リタ幼稚園と共に昨年12月16日付で北星学園理事長・理事会・評議員会宛てに出した同校の存続を求める要望書を、同教会の公式サイトで公表した。

「北星学園余市高等学校の存続を要望します」と題するこの要望書は、昨年12月10日に同校の「閉校報道」がなされた直後に出されたもの。余市教会やリタ幼稚園が要望書を出したのと同じ日に、同教団後志(しりべし)地区も、同校が今すぐに事実上の廃校とならないように十分議論を尽くすことを強く要望する要望書を出した。

「キリスト教主義教育を志す北星学園余市高校をわたしたちは全力で支えます!」と、余市教会のホームページやそのリンクサイトには大きな太字で記されている。

また、同教会はインターネット上で、同校の存続を求める署名運動も行っており、3月中旬に北星学園理事長に提出するという(署名用紙など詳細はこちら)。同教会によると、他にも北星学園のOB会などさまざまな団体が署名活動を展開しているという。

余市高校は昨年12月14日、「メディア報道と学園の方針を受けて」と題する二つの文書を、受験生とその保護者向けと、同窓生・PTA・PTAOB向けにそれぞれ発表し、公式サイトに掲載した。

受験生とその保護者向けの文書には、「私たちの母体である北星学園は、2016年度春の入学生が90名に満たない場合、2018年度入試の生徒募集から募集停止措置をとる方針を持つこととなりました。これは決定事項ではなく、あくまで学園運営の方向性を決める常任理事会がそのような方向性を持ったということであります。この後、学園内の決定機関での審議を経る性質のものです」などと記されている。

「なお、もし、現在常任理事会が示した方針で決定した場合でも、既に入学している生徒、並びに2016年度と2017年度に入学する生徒につきましては、卒業まで責任を持って学校生活を送ることができることをお約束いたします。また、本校教育の実践、教育の質が一切変わることなく、私たちがこれまで掲げてきた教育方針を変えることなく、子どもたちの成長を育むことをお約束申し上げます」としている。

また、同窓生・PTA・PTAOB向けの文書には、次のように記されている。

「90名を集めることは、近年の入学者数の動向から考えると難しいことではありますが、私たち北星余市内の教職員は、この決定に対して諦めの気持ちは一切ございません。最低90名を集めることを目標に、日々尽力してまいります」

「北星余市の教育は、未熟な部分も多々ございますが、不登校や高校中退、非行、ひきこもりなどを経験した子ども・若者たちが、人との関わりの中で社会的力を身につけ、巣立っていく教育であります。私たちは、今の時代にあって、なおさら必要とされている教育だと考えており、細々とでもその灯を消してはならないという使命感を持っております。また、皆さんの母校を無くすわけにはいかないという思いです」

「この教育の灯を守るためには、90名を集めるという手段しか残されておりません。皆様におかれましては、この教育を守るため、そしてみなさんの母校を救うため、今一度お力をお貸しいただければ幸いです。お知り合いで、子育てに悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひ本校の存在をお知らせください」

なお、同校は全国約300カ所以上で教育講演会・相談会を開催中だという。開催日程や会場など詳しくはこちら

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