シリア正教会アンティオキア総主教庁、年末の自爆テロに対する非難声明を発表

2016年1月5日11時00分 印刷
+シリア正教会アンティオキア総主教庁、自爆テロに対する非難声明を発表
12月31日に自爆テロが起きた、シリア北東部のトルコ国境にある都市、カーミシュリー(写真:Arab Salsa)

シリア正教会アンティオキアおよび全東方総主教庁は12月31日、前日にシリア北東部のトルコ国境にある都市、カーミシュリーで起きた自爆テロを受けて、これを非難する英文の声明を首都ダマスカスで発表した。

正教の英文ニュースメディア「オーソドクシー・コグネイト」は1月4日、カーミシュリーにある三つのレストランで起きたこの自爆テロによって死んだ13人のアッシリア人の葬儀が行われ、過激派組織「イスラム国」(IS)がその襲撃について犯行を認めたと、写真入りで報じた。同メディアはアッシリア・インターナショナル・ニュース・エージェンシー(AINA)の記事を引用しつつ、三つの襲撃のうち少なくとも一つは自爆テロによるものだと伝えた。

「老人たちは泣き、若者たちは希望を失いつつあり、そして子どもたちの喜びは消されてしまった。カーミシュリーの全ての宗教者たちは、祖国への愛と忠誠で知られる、善き市民であるというだけで、この不正義は彼らに負わされたのだ。人道に対する敵は、神の子たちの故郷を破壊し、そして彼らを惑わそうと、その力を私たちの愛する中東で広げている」と、同総主教庁は声明で述べた。

また、「これらの自爆テロリストたちはどんな神を礼拝しているというのか? どんな宗教を彼らは信じているというのか? 彼らは自分たちの神を喜ばせる手段として、血や殺りく、そして殺人を用いているのだ。これらの襲撃に対して行動する良心ある人たちはどこにいるのか? 彼らは自らの深い眠りから目覚めて、ただ祖国で平和に暮らしたい、この地域に残っている人々を守るために、できることをなす時ではないのか? 団結してあらゆる形のテロや過激主義とみんなで闘う時ではないのか?」と問い掛けた。

カーミシュリーにいるシリア正教会の信者たちに対し、「あなた方は高い犠牲を払って自らの信仰を保ち、そして自らの祖国にとどまっている。あなた方は市民としての行為や祖国愛の教訓をもたらした上に、それをもたらし続けている」と述べた上で、1914年から18年のアッシリア人虐殺に言及し、「100年前に起きたアッシリア人虐殺による殉教の子孫であるあなた方にとって、これは見知らぬことではない。あなた方は屈辱や服従を拒み、そして自らの祖国に代わるものを受け入れなかった」と記している。

その上で、「私たちは、これらのテロ攻撃によってあなた方が自らの祖国から引き離されることはないと信じる。これらの爆発は、それらがどんなに暴力的で血まみれであっても、あなた方を祖国から追い立てることはないのだ」と明言している。

さらに同総主教庁は、「私たちはこれらの犯罪行為を非難するとともに、この地域の人々をテロリズムや自爆テロから守るために、即時介入を要求する。私たちはまた、これらの犯罪の背後に誰がいるのかを知り、彼らが相当の罰を受けるために、調査も要求する」と訴えた。

同総主教庁はこの声明の終わりに、「私たちはこれらの殉教者たちの魂の安らぎを祈る。彼らの名前が天に記されるように。私たちは彼らの家族や親戚、そして彼らとの死別に悲しむ全ての人々の心が慰められるよう、主に求めるとともに、傷つけられた人たちが癒やされ、早く回復するよう祈る」と述べ、「神がカーミシュリーの殉教者とシリアを憐れんでくださるように」と祈りの文で結んだ。

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