英国国教会、元主教の性的虐待を謝罪 「深い恥と後悔」

2015年10月23日01時27分 翻訳者 : 木下優紀 印刷

英国国教会は7日、元グロスター教区主教ピーター・ボール氏が、1977年から92年にかけて、若い男性18人に対し性的虐待を行っていたことにより禁錮2年8カ月の刑に処されたことを受けて謝罪し、「深い恥と後悔」を声明で表明した。

英国国教会のスポークスマンは、「ピーター・ボール氏が数十年にもわたって信頼を損なう罪を犯したこと、また起こってしまった出来事について弁解の余地はありません」と述べた。

「私たちはピーター・ボール氏の虐待の被害者の方々に全面的に謝罪し、勇気をもって前進したこと、また長く忍耐して裁きを待ったことに敬意を払います。真実を明らかにするために前進する中で、被害者の方が少なからず示してきた勇気と粘り強さの光に照らし合わせたとき、まだ係争中の方々にとっては、今日が困難の日だということにも思いをはせます」

英BBCニュースは、83歳になるボール氏が1990年代、捜査の後で警察にボール氏を支持する手紙が2千通近く届いたことを受けて収監を免れたことを報じた。ボール氏は93年、ニール・トッド修道士(当時16)に対する著しい不品行で警告を受けていた。このことを受け一度は辞任したが、2010年まで教会で職務に就くことを許されていた。

ボール氏に実刑判決を下したアラン・ウィルキー判事は、ボール氏は「非常に多くの良いことと、非常に多くの害悪」を行ったと述べた。

ウィルキー判事はボール氏を、「献身的で厳格な制度の一部という外観を装い、特定の個人に対し、身体的、性的に堕落した行為に身を委ね、参加するよう説得する」ためにその権威ある立場を使ったと非難。「あなたのしたことは、職場を管理するのに期待されている役割と正反対のことです」と述べた。

ボビー・チーマ検察官は、「事実は、ボール氏が主教の職にあった15年間を、彼の影響力下に来た傷つきやすく弱い若者を見定め、訓練し、搾取するために使ったということです。彼にとって、宗教は、彼を信頼した人を利用してその性的関心を満足させるための隠れ蓑だったのです」と述べた。

ボール氏は、今後10年間にわたって性犯罪者として登録される。

カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーは、この事件について独自の調査をするよう命じた。ランベス宮殿は、英国国教会が聖職者による虐待の申し立てを取り扱う方法の長所と短所を検討するために、この調査を行っているとした。

英国国教会は声明で、「英国国教会は、全ての虐待の申し立てを深刻に受け止め、全ての人にとって安全な場所であることを約束します。このことについては、私たちは健全な手続きとポリシーを適切に保持しています。しかし、決して自己満足でいてはなりません。被害者や、教会に関する虐待について情報を持っている方は、保護の手続きがなされるという信頼を持って、いつでもお気軽にお申し出ください」と述べている。

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