10歳男児、イスラム教聖職者から暴行受け意識不明 モスク建築の労働拒否で

2015年7月7日11時02分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+10歳男児、イスラム教聖職者から暴行受け意識不明 モスク建築の労働拒否で
4月15日に死亡したノーマン・マシー君。その5日前、イスラム教徒の男2人に襲われ、重度のやけどを負っていた。(写真:英国パキスタン・キリスト教協会)

10歳の男の子が、パキスタン東部パンジャブ州で、モスク建築のために働くことを拒み、イスラム教学校の教師に杖で暴行された。

パキスタンのニュースサイト「Dawn.com」は、同州パックパッタンのノールプール村にあるジャミア・イシャダル・コーラン神学校の生徒タイアブ君が6月28日、イスラム教の聖職者に意識を失うまで暴行を受けたと報じた。

タイアブくんの父ロジ・カーンさんは地元メディアに、息子のクラスメート2人が来て、タイアブくんが聖職者に捕まり、暴行を受けていると教えてくれたと語った。

カーンさんは学校へ急いだところ、意識不明になっている息子を発見。急いで最寄りの医療センターまで連れて行った。カーンさんは、タイアブ君がモスクの建築のために働くことを拒んだことで暴行を受けたと知ったと述べた。

「私は神学校へ急ぎ、息子が杖で暴行されているのを見つけました。タイアブは暴行のために意識を失っており、私は息子を田舎の医療センターまで運びました」

医療センターは、タイアブくんが杖で強く打たれたことによる無数の傷を背中に負っていると診断した。

カーンさんは、タイアブくんを暴行した聖職者を告発するために捜査をするよう、地元警察に申し入れた。

タイアブくんを暴行した聖職者が逮捕され、告発されるか、あるいは告発されても有罪となるかは定かではない。パキスタンの治安当局は、急進的イスラム教徒による無実の子どもや宗教的少数者への襲撃事件においては、その犯罪行為に対して捜査、告発する能力が低い。

同州では4月、15歳のキリスト教徒の少年が火を付けられ、ひどいやけどを負い死亡する事件が発生した。2人のイスラム教徒の男が同州の州都ラホールにあるモスクへ礼拝に行く途中、勤め先の仕立屋に行くところだった少年ノーマン・マシー君に出会い、ノーマン君にキリスト教徒かを尋ね、ノーマン君が正直にキリスト教徒だと答えると、男たちはノーマン君を追い掛けて灯油を体に掛け、火を付けた。

ノーマン君は体表面の55%にやけどを負い、その5日後に死亡した。しかし死亡する前、ノーマン君は信仰の故に2人のイスラム教徒の男に火を付けられたと証言する動画を撮影していた。英国パキスタン・キリスト教協会(BPCA)がノーマン君の証言動画を持っているという事実があるのにもかかわらず、地元警察は、ノーマン君はこの襲撃について何も語っておらず、事件の背景に宗教的理由があったかどうかは分からないと主張した。

また他にも、同州では昨年12月、キリスト教徒の家庭の娘2人がある夜、イスラム教徒の男5人組のグループに集団強姦(ごうかん)され、意識不明の状態で通りに置き去りにされた事件が起きた。この家族は、当局が娘たちの体に残っている強姦の医学的証拠を採用しようとしなかったと主張した。

パキスタンにおける警察や司法機関の腐敗は大きな問題となっており、3月には同州の警察官が、あるキリスト教徒の使用人に対し実際には関与していない犯罪について自白を強要し、使用人がそれを拒否したところ、使用人の息子を殺害するという事件が起こった。

「私は正義を願っていますが、裁判所が私たちの事件を無視することは分かっています。私たちの司法システムは、腐敗を避けようという努力にもかかわらず腐敗しています」。息子を殺害された使用人のアイシャ・ビビさんは、BPCAが仲介して行われたインタビューの中でこう答えた。「私たちは警察に、息子の死に関与した警察官を特定し、捜索するよう強く求めました。抗議の後、この事件は登録されましたが、まだ警察官は誰も逮捕されていません」

似たような事件では、昨年11月、ある警察官が、冒とく罪で告発され収容されていた男性を斧でめった切りにし、殺害するという事件が起きている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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