パキスタン:学校襲撃を受け、ペシャワールでクリスマスの祝祭が取りやめに

2014年12月19日20時23分 翻訳者 : 行本尚史 印刷
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2013年の爆弾による襲撃で負傷したキリスト教徒を訪ねるハンフレイ・ピーターズ主教(写真:パキスタン教会ペシャワール教区)

パキスタン教会(聖公会・メソジスト・ルーテル・長老派の合同教会)はクリスマスの祝祭を取りやめにすることを決めたと、同国北西部ペシャワールの主教が語った。同主教が「想像を絶する新たな恐怖」と呼んだ出来事を受けてのことだ。

パキスタン教会のハンフレイ・ピーターズ主教は、16日にペシャワールで起きたタリバンによる学校襲撃で、132人の子どもたちと9人の大人が死んだ事件の余波について重々しく語った。

「私たちの町がこんなにも打ちのめされてしまったのに、祝祭や祝会の催しなんて、どうしてできるというのでしょうか。私たちはそれでも集まって礼拝をしてはいますが、でも簡素で余分なものを取り除いた、そして祈りに満ちた形でやっています」

聖ヨハネ大聖堂からほんの数軒隣りのところにある、ペシャワール・カントンメントの陸軍営学校に対するこの襲撃は、タリバンとつながりのある集団の自爆テロリスト2人が、ペシャワールの諸聖徒教会の礼拝出席者ら100人以上を殺害した事件からわずか1年後に起きた。

ピーターズ主教は、この教会は実際的な形で地域社会を支援する方法を探っていると語った。どの宗教に属しているかにかかわらず、病院にいる負傷者を訪ねたり、その家族に寄り添ったり、遺族を支援するという。

世界の関心がどこかへ移ってしまった後も、パキスタン教会は被害者たちへの奉仕を続けると、ピーターズ同教は強調した。

「(2013年に)負傷した人たちの多くは、今も治療を受けている」とピーターズ主教は言う。「私たちは必ず(その)家族と長い間共にとどまるようにする必要がある」。ペシャワールの住民の中に多くの怒りや絶望感がある一方で、その召命に忠実であり続けるべきだと、同主教は強調し続けた。「私たちは慰め、希望、そして和解の源であろうと努力し続けなければならない。良い時であっても悪い時であっても、それが教会の役割だ」

2013年の襲撃で母親と子どもたちを失ったペシャワール教区の青年コーディネーターであるインサル・ゴハール氏は、16日の襲撃による死傷者の親族らは「恐怖と深い悲しみ」を経験していると同日の夜になって語った。

「この(出来事)はペシャワールのキリスト教徒たちに諸聖徒教会襲撃のことを思い起こさせる」とゴハール氏は語った。「彼らはきょう殺された子どもたちの親たちと共に泣いている」

「この状況を覚ぼえて、私たちの町が守られるように、そして私たちの地域の平和のために、どうか祈ってほしい」

この攻囲された町の人たちの多くが、18日午後にペシャワールの聖ヨハネ大聖堂に集まり、ろうそくを灯し徹夜祈祷を行った。

ピーターズ主教は、「私たちにはより幅広い社会でこの痛みが感じられているのが分かるし、私たちも彼らと共に打ちのめされている。そして、私たちも彼らの苦悩のうちに彼らと共に歩んでいく」と結んだ。

※この記事はACNSの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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