対「イスラム国」戦で米国人義勇兵死亡 母親「息子は『神の意志』だと信じていた」

2015年6月19日17時11分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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クルド人民兵組織「人民防衛隊」(YPG)に義勇兵として加わり、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘中に死亡したキース・ブルームフィールドさん(36)(写真:ジェニファー・ブルームフィールドさんのフェイスブックより)

過激派組織「イスラム国」(IS)に対する戦いに義勇兵として加わっていた、米国人のキース・ブルームフィールドさん(36)が今月3日、戦闘中にシリア北部で死亡した。キースさんの母親によると、彼は最近、人生を神に明け渡していたという。

キースさんさんの母親であるドナさんは、米マサチューセッツ州ウェストミンスターの自宅で、米NBCニュースの取材に答え、「私は息子に行ってほしくなかったのですが、選択肢はありませんでした。彼は、主に人生を明け渡し、これは神の意志で、神がこのことをしてほしいと願っていると信じていたのです」と語った。今は、キースさんの遺体が帰ってくるのを待っているという。

米国務省は10日、キースさんが、クルド人の民兵組織「人民防衛隊」(YPG)と共にISと交戦中、シリアで殺害されたことを確認した。キースさんは、義勇兵としてISと戦い死亡した初めての米国人とみられる。

NBCニュースは、キースさんの姉妹とみられる女性ジェニファーさんが、フェイスブックに、キースさんとやり取りした最後のショートメッセージの画像を投稿したと伝えた。

キースさんはこのショートメッセージで、「時には、望む望まないにかかわらず、ある立場に立たざるを得なくなることがあります。理解してもらえるとも思いませんし、理解してもらう必要もありません。心配してくれてありがとうございます。親切と受け止めています」と述べていた。

ジェニファーさんはキースさんを追悼し、「私の兄弟は、売られ、奴隷とされ、強姦され、殺害されている私の姉妹たちを守るために死にました」とコメント。そしてさらに、キースさんは「銃殺され、斬首され、まきの中に投げ込まれ、焼き殺された私の兄弟たち」も守ったと述べた。

ジェニファーさんはこの投稿に、旧約聖書の詩編23編からの引用も書き加え、「私は彼を失うとは思っていませんでした」とつづっている。

ドナさんによると、キースさんは4カ月前に米国を出国していた。英デイリー・メール紙によると、YPGも公式フェイスブックでキースさんを追悼した。

「彼は勇気と獅子の心を持つ戦士でした」と、YPGはキースさんをたたえ、「このような素晴らしいご子息」を育てたことを母親のドナさんに感謝する一方、「われわれの兄弟の一人」を殺したことに対する復讐を約束するとした。この投稿の中でYPGは、ISを「われわれの土地から地獄の門まで」追いつめるとし、キースさんを「殉教者」としてたたえた。

デイリー・メール紙はまた、欧米諸国から多くの一般人が、対ISの戦闘に参加していると伝えた。米国のキリスト教ニュースサイト「クリスチャンポスト」は4月、複数の米国人がISとの戦闘に自主的に参加していると伝えている。彼らのほとんどは元軍人だという。

これまでに少なくともオーストラリア人1人と英国人1人が、義勇兵としてISとの戦闘に参加し、死亡している。この2人は、ISとの戦いで最も戦果を上げているクルド人の部隊に参加していた。

キースさんの義理の姉妹であるメリッサさんは、ドナさんの言葉を肯定し、「(キースは)神が行きなさいと言ったと話していました。そして考え直すことなく、彼は出発しました」と述べた。

キースさんはYPGに参加する前は、家族が経営する製造会社で生産部長を務めており、YPGに加わるための経費は全て自分で用意したという。

現在、3000人以上の米兵がイラクに駐留している。ホワイトハウスは今月10日、ISとの戦いにおいてイラク政府を支援するため、新たに450人を増兵することを発表した。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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