Skip to main content
2025年12月10日17時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

幸福感の自己管理 安食弘幸(19)

2015年6月14日14時54分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸

「乏しいからこう言うのではありません。私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」(ピリピ4:11)

あるプロ野球の二軍コーチが言います。「若手選手の中でやがてレギュラーになっていく選手と、ずーっと二軍のままで終わる選手の違いは、技術の差ではなく意識の差です。レギュラーになれない選手は、一軍から二軍へ行くように言われたとき、『二軍に落とされた』と言います。つまり自分が二軍行きを命じられたのは、自分のせいではなく一軍のコーチに見る目がなかったからだと責任転嫁するのです。その表現の中には、弁解と恨みが含まれています。こういう選手に限って、エラーすると道具のせいにしたり、グランドの整備が悪いからだと文句を言ったりするのです。こういう選手は、絶対にレギュラーになれません」

自分の失敗や自分の未熟さを人のせいにしてしまうことは簡単です。しかし、そこには成長や発展はありません。聖書の中にも、責任転嫁の生き方をしていたために、キリストに叱責された人物が登場します。

エルサレムにベテスダの池があり、そこに多くの病人が集まっていました。実はその池には一つの伝説がありました。主の使いが時々この池に降りてきて水を動かすのですが、水が動かされた後で最初に入った者は、どのような病気にかかっている者でも癒やされるといわれていたのです。

そこに38年もの間、病気にかかっている人がいました。キリストは彼に近づくと言われました。「よくなりたいか」。「はい、よくなりたいです」と素直に答えればよかったのですが、彼は答えました。「主よ。水がかき回されたとき、池の中に私を入れてくれる人がいません。行きかけると、もうほかの人が先に降りていくのです」

彼がここでキリストに訴えたかったことはこうです。「主よ、ここにいる人は皆、自己中心の人間で、誰も私のことを助けてくれません。自分のことしか考えない人間の集まりです。私がいつまで経っても治らないのは、ここにいる人たちのせいなのです」

この男は、自分の病気が治らない原因を他人に押し付けたのです。キリストは、この男が単に肉体的に病気であるだけでなく、その心に大きな欠陥を持っていることを見抜かれて、彼に命じられました。

「起きて、床を取り上げて歩きなさい」。これは、「自分の足でしっかり立ちなさい。自分の不幸を他人のせいにするのではない。自分の幸福感は自分で管理しなさい」という意味です。彼はキリストの叱責の意味を理解しました。すると、この男はすぐに治って床を取り上げて歩き出したのです。

今日も自分の不幸の原因を人のせいにしたり、環境のせいにしたりする人がいます。こういう人は、自分の幸福感の自己管理ができていない人です。絶えず他人の言葉や行動、環境や状況に影響されて、いつでも不安定なのです。

では、幸福感を自己管理するためには、どうすればよいのでしょうか。

(1)前向きに生きる

困難に直面したとき、後ろ向きに生きている人は、できない理由を一生懸命に探し、言い訳をしたり責任転嫁したりします。しかし、前向きに生きている人は、どうしたらできるかを一生懸命に追求します。

1995年度のミス・アメリカに選ばれた女性は、聴覚障害者です。彼女は多くの障害を乗り越えて栄冠を手にしました。彼女をいつも支えた聖書の言葉があります。

「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)

彼女は、困難に直面するたびに「私を強くしてくださる方、つまり、イエス・キリストの助けによって必ずできる」と信じてチャレンジしたのです。

(2)今を感謝して生きる

ある人は、いつも周りの人々と自分を比べて、自分に無いものに目を留めて失望したり、不平不満に陥ります。それは実に愚かな態度です。幸福感を味わいたいのなら、今自分に与えられているものに目を留め、感謝しながら生きることです。自分の家族・友人・仕事・年齢など、今あるがままを神からの賜物として受け入れ、「今が最高!」と告白して生きることです。

アメリカにボブ・ウィーランドという人物がいます。彼はベトナム戦争で地雷に触れて両足を失いました。彼はそれ以来、両腕のコブシで歩くようになりました。そして残った両腕に感謝しようということで、その証しとしてロサンゼルスから首都ワシントンまでの5千キロの道程を歩くことを決意し、熱砂と厳寒の中を3年8カ月と6日をかけて完歩しました。彼は、「私は障害者だとは思っていない。やろうと思ったことは何でもやれるよ。やろうと思うかどうかなんだ」と言って、今与えられている身体に感謝しているのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • 礼拝(7)  神内源一

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(11)神様はお一人です 浜島敏

  • 聖書をメガネに 目に見えない創造者の目に見える御業(その1)

  • 企画展・胆江地区のキリスト教の歴史 若井和生

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • 希望に生きる 佐々木満男

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • ワールドミッションレポート(12月9日):ウクライナ 砲火のとどろく中で、福音は止まらない(4)

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • ワールドミッションレポート(12月10日):コンゴのマムヴ・エフェ族のために祈ろう

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援

  • 米最大の民間慈善財団、神学教育機関やキリスト教団体に総額1千億円超を助成

  • 東京・銀座で牧師がトーク&ライブ「メリエストクリスマス2025」 12月25日

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

編集部のおすすめ

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.