Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

【書評】「内村くん、はじめて『宗教』に遭遇し、大いに悩む!!」 内村鑑三著『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』

2015年5月15日15時18分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:内村鑑三
【書評】「内村くん、はじめて『宗教』に遭遇し、大いに悩む!!」 内村鑑三著『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』+
内村鑑三著、河野純治訳『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』(光文社、2015年3月20日)

本書は、内村鑑三著・鈴木俊郎訳『余は如何(いか)にして基督信徒となりし乎(か)』(岩波文庫、1939年)で知られる内村の英文「How I Became a Christian」(1893年)の現代語訳。「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」という光文社の古典新訳文庫の本である。帯のフレーズ「内村くん、はじめて『宗教』に遭遇し、大いに悩む!! 札幌農学校からアメリカ留学までの日々」は、本書の読みやすさを端的に表していると言えよう。

英語の原書は、教文館からオンデマンド版で出ている『内村鑑三英文著作全集 Vo.1』に収録されている。

旧仮名遣いで文語体の鈴木訳と比べて、本書はとにかく分かりやすい。聖書からの引用部分も文語訳ではなく、主に新共同訳である。そもそも、元の英文もさほど文語的ではなく平易な英文である。本書のこの訳なら、内村が100年以上も前の遠い存在ではなく、まるでいま同時代を生きている青年が書いた体験記のように親しみやすいだろう。それ故、同じように悩み多き今の若者が読んでも、読みやすいのではないか。

ところで、『余は如何にして基督信徒となりし乎』の訳者である鈴木氏は内村の弟子であるのに対し、本書の訳者である河野純治氏はノンフィクション系の翻訳者であるという。また、解説者の橋爪大三郎氏は日本福音ルーテル教会の信徒で、『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書、2011年)の共著者でもある、東京工業大学名誉教授の社会学者。

2人とも過去に内村に関する著書や訳書といった業績はない。ただ、光文社のウェブサイトにある河野氏へのインタビュー記事には、河野氏がいかにしてこの本を翻訳したのか、そしていかにして翻訳者になったのかが書かれている。本書のあとがきや訳注・補足と併せて見ても、かなり綿密な調査を行って翻訳されたことがうかがえる。

一方、橋爪氏は本書の巻末にある解説で、内村がキリスト教を定義せずに「日本流キリスト教徒」になったのは、「たいへん奇妙なキリスト教に思われる」と厳しく批判している。

これらの点については、本書を英語の原書や鈴木訳と比較して読むことができるであろうし、橋爪氏によるその批判的な解説もそれだけにとどまらず、例えば鈴木範久氏(立教大学名誉教授)のような内村の専門的な研究者や無教会の人たちによる内村の評価を参照して読めば、内村についてより多角的な評価ができるのではないかと思う。

ともあれ、内村は札幌農学校時代に半強制的にキリスト教に入信させられ、卒業後に公職に就くものの、1884年(明治17年)には私費でキリスト教国の米国に単身乗り込む。そして本書の後半では、当時のキリスト教国の印象と大学生活を紹介しながら、信仰のあり方を模索している。

本書の裏帯にもあるように、この若き日の内村の姿は、生き方に悩む現代の若者たちの大きな共感を呼ぶのだろうか?まずは本書を手にとって確かめていただきたい。

『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』:内村鑑三著、河野純治訳、光文社、2015年3月20日発行、定価1080円(税抜)

関連タグ:内村鑑三
  • ツイート

関連記事

  • 鈴木範久氏、60年の内村鑑三研究まとめ講演

  • 「内村鑑三の信仰とナショナリズム」テーマに 第36回内村鑑三研究会

  • 内村の自然観、科学と信仰が両輪に

  • 「と」に生きた内村、対立を克服し聖霊を追究

  • ミルトス、賀川豊彦著の復刻版『小説キリスト』を刊行

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.