Skip to main content
2025年10月25日18時07分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

ハワイ移民に生涯ささげた牧師 奥村多喜衛生誕150周年 各種記念事業開催

2015年4月21日15時10分
  • ツイート
印刷
関連タグ:奥村多喜衛マキキ聖城基督教会
ハワイ移民に生涯をささげた牧師 奥村多喜衛生誕150周年 各種記念事業開催+
来月9日から始まる「ハワイに高知城をたてた男 奥村多喜衛展」のポスター(写真:同実行委員会提供)

高知県生まれの牧師、奥村多喜衛の生誕150周年を記念して、「ハワイに高知城をたてた男 奥村多喜衛展」が、来月9日から高知市立自由民権記念館自由ギャラリー(同市)で開かれる。6月28日まで。日本が貧しい時代、生き延びるためにハワイに永住し、汗と涙を流した数十万の日本人移民社会の中で彼らの生活向上のために教育・医療・矯風活動の発展に努め、多くの社会的弱者を救済した奥村の生涯を伝える資料約100点を展示。激動の時代をハワイの日系人社会のために尽くした「サムライ」牧師の思想と行動を通して見えてくる現代的意味について考える。

奥村多喜衛は、1865年、土佐藩(高知県)の士族の家に生まれた。衆議院議長も務めた同じ土佐藩出身の政治家で、敬けんなクリスチャンでもある片岡健吉の影響を受け、一時期は土佐発祥の自由民権運動にも関わるが、最終的な救いをキリスト教に見出す。転機が訪れたのは22歳の頃。熊本バンドのメンバーの一人で、大阪教会の宮川経輝牧師から洗礼を受け、同志社神学校に入学した。卒業後、当時のハワイ社会を代表するキリスト教団体であるハワイアン・ボードに招へいされたことをきっかけにハワイに向かい、日本人移民の現状を目の当たりにする。農業従事者の過酷な労働環境、野放しにされている子どもたち、アメリカ化運動の活発化。秩序ある日本人社会を築くためには、自らが移住する必要があると決意した奥村は、1896年に家族をハワイに呼び寄せ、1951年に天に召されるまでその生涯をハワイの日本人移民と日系人のためにささげた。

奥村は、ハワイ移住直後から教会開拓を行い、オアフ島ホノルル市にマキキ聖城基督教会を建てた。信徒数が増えた教会は、1932年に新会堂を建設。それが、ハワイの高知城と呼ばれる、マキキ天守閣だった。奥村は遠く離れた故郷、高知城の天守閣とそっくりな教会堂を造ったのだ。生まれも育ちも侍であった奥村は、その気骨も侍そのもので、人々から「サムライ牧師」と呼ばれて親しまれた。ハワイで成長する2世の子どもたちにも、日本人であることを誇りに思い、その上で米国社会で立派に活躍してもらいたい。それが奥村の願いでもあった。

ハワイ移民に生涯をささげた牧師 奥村多喜衛生誕150周年 各種記念事業開催
奥村多喜衛の母校である高知県立高知追手前高校(当時の高知中学校)での記念植樹の様子(写真:同校提供)

太平洋戦争が始まると、ハワイでは多くの日系移民が迫害を受けたが、それでも教会は弾圧に負けることがなかった。奥村の熱い思いがこもったハワイの高知城は、今では全米最大の日系教会に成長を遂げ、日系人だけでなく、多くの米国人も訪れ、交流の輪を全世界に広げている。

奥村の生誕150周年に当たる今年は、「ハワイに高知城をたてた男 奥村多喜衛展」をはじめとする各種記念事業が開催される。先月26日には、奥村の母校である高知県立高知追手前高校(当時の高知中学校)で、奥村多喜衛協会から贈られたクロガネモチが記念植樹された。

同協会会長で高知大学非常勤講師も務める中川芙佐(ふさ)氏は、その著書『シリーズ福祉に生きる65 奥村多喜衛』(2013年、大空社)の中で、「移民時代にハワイに渡り、日本(系)人社会のリーダーとなった日本人は少なくない。しかし、奥村のようにハワイ共和国、ハワイ革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経験し、さらに日米とハワイの政財界人を巻き込んで活動した人物は他に類を見ない」と記している。

2015年の今、奥村の記念事業を行う意義について中川氏は、「奥村は決して財政的に恵まれてはいなかった。お金持ちではないが、"お人持ち"だったからこそ偉業を成し遂げることができたと思う。奥村の足跡をたどれば、お金では買えないもの、人を育て、人を大切にし、だからこそ人が喜びをもって協力してくれる、お金がなくてもできることがあることが分かるはず。だからこそ私たちも手弁当でこの事業をやっている。今のお金優先の社会にあって、何よりもその人を大切にする心を感じ取ってもらえれば」と話している。

6月12日には、「奥村多喜衛牧師生誕150年祝賀会」が、ザ・クラウンパレス新阪急高知(同市)で開催される。ハワイからもたくさんの人が訪れ、一大イベントになる予定だという。参加の場合は、事前のチケット予約が必要。詳細・問い合わせは、奥村多喜衛協会の野村ひとみさん(090・4507・4187)まで。

関連タグ:奥村多喜衛マキキ聖城基督教会
  • ツイート

関連記事

  • ブラジル日系キリスト教連盟、移民百周年記念で感謝礼拝

  • ニューホープ東京が15周年 “家族”一丸になって神の情熱を伝える

  • “世界平和へ手をつなぐぜよ” 750人が龍馬スピリッツ発信 高知市桂浜(1)

  • NHK2015年度後期朝ドラ「あさが来た」、主人公は広岡浅子 クリスチャンの女実業家

  • 同志社学生と創業460年の京友禅老舗が協力 キリスト教の祭服「ストール」で異文化コラボ

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • ワールドミッションレポート(10月25日):アイルランド ホームレスからセレブへ 若き成功者ゲッドの回心(1)

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • ワールドミッションレポート(10月24日):トルコ 静かな霊的復興―教会を生む教会へ

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(14)抗黙示思想と現代 臼田宣弘

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.