Skip to main content
2025年10月25日23時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

「平和をつくるものでありたい」 クリスチャンアートの社会性学ぶB&Aセミナー開催

2015年3月16日16時46分
  • ツイート
印刷
関連タグ:バイブル・アンド・アートミニストリーズ(B&A)町田俊之
「平和をつくるものでありたい」 クリスチャンアートの社会性について学ぶセミナー開催+
セミナー会場の様子=2月11日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で

バイブル・アンド・アート・ミニストリー(B&A)が主催するセミナー「クリスチャンアートの社会性」が先月11日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で開催された。講師は、版画家で名古屋芸術大学美術学部教授の西村正幸氏。クリスチャンアートの持つ社会性について、どのように考え実践していくかを、作品画像を見ながらの講義と討論で学んだ。

この日は20人ほどが集まった。「思っていた以上の方々が参加してくれた」と参加者を歓迎したB&A代表の町田俊之牧師は、「今日は信教の自由を守る日。また、今年は戦後70年、アウシュビッツ解放70年にあたる。戦争という国家間での問題、社会問題をあらためて思い起こさせる中で、クリスチャンアートがいかに社会性を持って表現していくことができるか、『平和』を覚えて今の日本の美術への提言をしていきたい」と話した。

セミナーの前半は西村氏が、聖書を開きつつ、自身の作品制作における姿勢について話した。西村氏の作品は、みことばが軸となっている。味付けはその他のさまざまな題材から持ってくるため、イメージが漠然として土台から外れることのないように、しっかりとみことばに根差すことが大切だという。

ヤコブの手紙3章13〜18節を見ると、「知恵」には神から与えられた知恵とこの世の知恵の2種類があると書かれている。神から与えられる真の知恵は、純真・平和・寛容・温順・あわれみなどの多くの良い実・義の実に満ちている。戦争に巻き込まれたイラクの子どもたちの支援や、日本国憲法9条などの社会問題に積極的に取り組んでいる西村氏にとって、「平和」は大きなテーマだ。自身の作品を「種」だと受け止めている西村氏は、美術という支えを得て、日本の文化に浸透していくように、みことばの種を蒔き続けてきた。

セミナーでは、そんな西村氏の作品、アートプロジェクト、企画展を、時系列に沿って振り返ったが、西村氏の制作する版画は抽象的で、画面に置かれている色や形が非常に不思議だ。1999年に、「INAZAWA・現在・未来展④古川 清・西村正幸 こころからうまれるかたちといろ」という企画展を開いた稲沢市荻須記念美術館(愛知県稲沢市)の学芸員は、その図録の中で、「西村の作品は、一見すると画面に置かれた色や形の不思議さに魅き付けられる。次に暗示的かつ宗教的なタイトルから聖なるイメージが伝わってくる」と書いている。

聖霊をハト、純潔をユリに象徴させて、聖書の一場面を描き、画面に複雑な意味を持たせるという方法は、西洋美術によく見られるものだ。西村氏は、それらの作品を自由に取り込みつつ、版画という手法においてさらにイメージを豊かにしているのだという。また、「キリスト教の考え方にある『予型論』と、“原型があり、それに重なる同じ形が存在する”という版の概念とが、彼の思想のなかで重なった結果」が、西村氏の作品であると評しているところが、非常に興味深い。

「平和をつくるものでありたい」 クリスチャンアートの社会性について学ぶセミナー開催
自身の作品を時系列で追いながら解説する西村正幸氏

西村氏の社会におけるアートの実践の講義を受けて、セミナーの後半には参加者全員での討論が行われた。自由な発言が促される中で、「クリスチャンアーティストとしての苦労はあるか」「教会内でアートに対する理解は得られているか」といった問い掛けがなされた。「会堂に作品を飾ってくれる」という深い理解のある教会もあれば、「アートに関しては一切話題に上らない」という教会もあり、牧師の示す態度によって大きく差が生まれている現状が浮き彫りになった。

西村氏は、ドイツで制作活動を行っていた際、象徴的な宗教画が信仰理解を深めるために使われていることに大変驚いた。宗教改革後、偶像破壊の動きが進み、プロテスタント教会内では彫刻、絵画がほとんど見られなくなった面があるが、本国ではそうではない点に注目すべきだと話す。

また、教会のある兄弟から「おまえの作品はおもろない。おまえの作品は分からへん。でも、祈っているよ」と言われる西村氏。確かに、写実的な作品ばかりではないから、理解されにくいことも多いが、祈られていることが嬉しい。多くの人の祈りがクリスチャンアーティストを支えると、教会とクリスチャンアーティストの関係について話した。

B&Aは昨年、「平和を想う」という題で美術展を開催した。今年は、創立20周年を記念する美術展が、昨年に続き平和をテーマにした第2弾として、「平和をつくる」というさらに積極的な題で開催される予定だ。

西村氏は、「表現の自由は『なんでもありだ』と思っている若い学生がいるが、決してそうではない。表現には責任が伴うし、人を傷つける自由はどこにもない。平和をつくるものでありたい」と語った。

関連タグ:バイブル・アンド・アートミニストリーズ(B&A)町田俊之
  • ツイート

関連記事

  • 「平和を想う」テーマにクリスチャン美術家の作品100点以上展示 B&A美術展2014

  • 「美術館紹介の映画ではない、人間ドラマだ」 映画『ヴァチカン美術館 天国への入り口』公開記念トークセッション

  • アットホームなディスカッション「Art, Life, Faith」 芸術の原点に神がいる

  • 【映画レビュー】『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』―知性と心、信仰が刺激される!? 至福のドキュメンタリー(動画あり)

  • イラクの子どもたちが描いた絵など展示 日比谷で「いのちの花展」 “悲劇を悲劇で終わらせない”

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • ワールドミッションレポート(10月25日):アイルランド ホームレスからセレブへ 若き成功者ゲッドの回心(1)

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.