Skip to main content
2025年5月18日14時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

【映画レビュー】『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』―知性と心、信仰が刺激される!? 至福のドキュメンタリー(動画あり)

2015年1月19日17時08分
  • ツイート
印刷
関連タグ:イギリス
【映画レビュー】『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』―知性と心、信仰が刺激される!? 至福のドキュメンタリー(動画)+
映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は、比較的小さな美術館にもかかわらず、「世界最高峰」「英国の至宝」「驚異のコレクション」など惜しみない賛辞を受ける英国の国立美術館「ナショナル・ギャラリー」に迫ったドキュメンタリー映画(181分)。

17日から、映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』が、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次公開されている。英ロンドンの中心地に位置する国立美術館「ナショナル・ギャラリー」が所蔵するのは、2300点ほどの美術作品で、決して多いとはいえない。しかし、年間500万人以上が訪れ、「世界最高峰」の美術館と呼び名が高い。その秘密に迫るべく、美術館の表側から裏側にまで、12週間にわたってカメラが密着した。監督は、第71回ベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞に輝いた、巨匠フレデリック・ワイズマンだ。

美術映画、ドキュメンタリー映画は数多くあるが、その中でもこの映画は奇妙だといえる。本来ならば映画を特徴づけるはずのBGMやナレーションが一切ない。美術館の中と外に溢れるリアルな音と、登場する人々の語りが、それらに代わっている。だが、音も語りも、映画を観ている観客に向けられているものではなく、あくまでも日常の一コマであるから、いやおうなしに観客を美術館の「現場」に引きずり込むのだ。

なんといっても一番奇妙なのは、美術作品(主に絵画)を取り扱う美術館、それを主題にした映画でありながら、「言葉」というものが、浮き彫りになってくるような錯覚を覚える点。絵画を見せられているはずなのに、いつしか自分が、登場人物の語りとその洗練された言葉に魅了されていることに気が付くのだ。

それはもちろん、登場人物――館長、学芸員、スタッフ、修復師――全員のレベル、意識の高さに由来するのだろうが、それと同時に、彼らが美術作品そのものの持つ隠れたメッセージを代弁する者であるからだと思う。

【映画レビュー】『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』―知性と心、信仰が刺激される!? 至福のドキュメンタリー(動画)
熱く、個性的なギャラリートークをくりひろげるスタッフ。知識に裏打ちされた魅力的な解説は必見。

つい先日まで、三菱一号館美術館(東京都千代田区)で「ボストン美術館 ミレー展」が開催されていたが、3大ミレーのひとつ「刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)」の前に立った人たちは、口々にこう言っていた。「ルツとボアズって旧約聖書に登場するんだって」「ストーリーが分からないからよく分からないね」

「絵は見て感じるもの」、よくそう聞くが、実はそうでもないことを人々は知っている。画家たちは絵画にメッセージを込め、描かれているものには多くの場合、作者の意図があることを分かっている。知らなければ理解できないのだから、ただ絵画を見ても、頭の中に何の言葉も浮かんでこなければ、美術鑑賞の本当の楽しさを味わえているとはいえない。

この映画はキリスト教と決して直接的な関係はないが、だからこそ逆に、そこに登場するキリスト教宗教画の多さにあらためて驚かされる。特に、1250年~1700年までの名画はめじろ押し。教会の祭壇画にはじまり、ダ・ビンチの「岩窟の聖母」、ミケランジェロの「キリストの埋葬」、ティントレットの「弟子たちの足を洗うキリスト」、カラバッジョの「エマオの晩餐」、ルーベンスの「サムソンとデリラ」、ベラスケスの「台所の情景、マルタとマリアの家のキリスト」。画家の名前だけでもそうそうたるものだが、その題材も幅広い。同じモーセを取り扱った作品であっても、「モーセの発見」「黄金の子牛の礼拝」と、描き手によって切り取る場面が異なる点も非常に興味深い。

【映画レビュー】『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』―知性と心、信仰が刺激される!? 至福のドキュメンタリー(動画)
普段見ることのできない美術館の裏側を、あたかもそこにいるかのように体験できる。

聖書に親しみのあるクリスチャン、聖書に記されていることが真実であると信じているクリスチャンにこそ、この映画を観てほしいと思うのはそのためだ。登場する学芸員たちの解説は、観客に絵画の見方を示してくれる。一つの場面を切り取った、動きのない静止画から、壮大な時の流れ、ストーリーを紡ぎ出してくれる。その語りの中心に流れる画家たちの信仰、聖書に基づくメッセージを、自分のものとして理解し楽しめるのは、聖書の言葉が既に頭の中にあるクリスチャンの特権だと思うのだ。絵画の視覚的イメージと、頭の中に浮かぶ言葉のひとつひとつがすんなりとつながる体験は、なんとも心地が良い。

この映画を見終わった後には、きっとちょっとだけ賢くなった気がするはず。それだけ、観る人の知的好奇心をくすぐってくる作品だ。そして不思議と、他の人に聖書の話をしたくなってくると思う。一枚の絵画を見せながら、「ここに描かれているのは、マルタとマリアっていう姉妹なんだけどね・・・」と話し始めれば、ベラスケスという偉大な先人の力を借りて、良い証ができるのではないだろうか。

映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次公開されている。

■ 映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』予告編

■ 映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』公式サイト

関連タグ:イギリス
  • ツイート

関連記事

  • 【映画レビュー】『ヴァチカン美術館4K / 3D 天国への入り口』 人類究極の美に神の完全性を見る

  • バチカン美術館初の公認映画、日本で来年2月公開決定

  • 「平和を想う」テーマにクリスチャン美術家の作品100点以上展示 B&A美術展2014

  • 【映画レビュー】『天国は、ほんとうにある』 本当にあった話、あなたは信じられますか?

  • 【映画レビュー】世界一有名な物語が映画化『サン・オブ・ゴッド』

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 不公平な愛 菅野直基

  • ドイツの大聖堂で「世界最大の聖書のページ」展示 グーテンベルク生誕625年記念で

  • 聖書普及事業150年記念式典・レセプションの申し込み受け付け始まる

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(222)心を癒やす祈りと賛美 広田信也

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(3)コヘレトの探求 臼田宣弘

  • 世界では神を信じている人の方が多い 85カ国・地域9万1千人を対象に大規模意識調査

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 世界では神を信じている人の方が多い 85カ国・地域9万1千人を対象に大規模意識調査

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

編集部のおすすめ

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.