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命の重さ 菅野直基

2015年1月22日17時21分 コラムニスト : 菅野直基
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関連タグ:イスラム国(IS)後藤健二菅野直基
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「人の命は地球より重い」と言われます。誰もが賛成する考え方ではないでしょうか。しかし、実際は、総論賛成、各論反対という結論に至ると思います。

今回、イスラム国(ISIS)が72時間以内に身代金2億ドルを支払わなければ、邦人2人を殺害すると予告してきました。

「人の命は地球より重い」ということだけでいえば、日本政府が2億ドルの身代金を支払って、邦人2人を助ける以外に選択肢はありません。

安倍首相は、邦人殺害予告犯に対して、「許し難いテロ行為で、強い憤りを覚える。直ちに解放するよう強く要求する」と語り、イスラエルから日本にいる菅官房長官に「人命第一」に対応するように指示しました。

総論としては「人命第一」ですが、各論としてはどうでしょう。「人命第一」とはいっても、建前としては、どんなに「身代金を払うので解放してください」と言いたくても、身代金を支払うことは極めて難しいことです。テロに屈してしまうことになるからです。

ここで、人質となった2人の邦人に対して、赤の他人や第三者と考えるならば、「テロに屈してはいけない!」と簡単に言い切れてしまうかもしれません。

しかし、2人の邦人が親しい関係の人であったとしたら、「自己責任だから、こちらが悪いんだから・・・仕方がない」と言い切れるでしょうか。

2週間後、私はイスラエルに行きます。私がイスラム国のテロリストたちに拘束されて、オレンジ色の服を着せられ、「72時間以内に身代金を支払わなければ殺害する!」と強迫されたとしたらどう考えるでしょう?

私は、これを第三者として考えるのではなく、親しい家族や自分のこととして考えることが必要だと思います。

確かに、「自己責任だ!」と言われても致し方ありません。しかし、「助かりたい!」「助けて!」と心の内で叫ばないでしょうか。

先日、仕事と仕事の合間に銭湯に行きました。気持ちよくお風呂に入って、脱衣所でテレビを見ていると、隣のおじさんに、「テレビから出てきたかと思ったよ!」と笑って言われました。相撲の番組が放送されていました。「えっ!? 私が関取なの!?」と一瞬思いましたが、客観的にはそう見えるでしょう。しかし、そのおじさんも元横綱の親方に見えました。(笑)

人質になった2人の邦人を、第三者として見るのではなく、親しい家族や自分があそこで拘束されていると考えてみてください。

聖書は、相手の立場に立って、「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」、また、「何事でも、自分にしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい」と語ります。

人の命の重さは、自分の命の重さと同じです。あなたの命の重さはどれくらい重いでしょうか?

神はあなたを救うために、一人子イエス・キリストを十字架にかけられました。あなたの命の重さは、キリストの命の重さと同じなのです。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4)

一緒に、2人の邦人の解放のために祈りましょう。その時、湯川さんと後藤さんを、親しい家族や自分自身と考えて祈りたいと思います。23日の午後まで期限があります。共に心を合わせたいと思います。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します)

菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:イスラム国(IS)後藤健二菅野直基
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