米アラバマ州の大学学長、年末メッセージで宗教の重要性主張 無神論者が謝罪を要求

2015年1月13日12時15分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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(写真:グリスズカ・ニエウェアドムスキー)

米アラバマ州トロイにあるトロイ大学の学長ジャック・ホーキンス・ジュニア博士が、昨年12月30日に大学の学生と全ての教職員に宛てて発した休日のメッセージに関して窮地に陥っている。

ホーキンス氏は宗教の重要性を主張した動画をメッセージに添付。これが、米国の無神論者たちを怒らせることになった。

動画は、ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授が、ハーバードの特別研究員の任期を全うしたマルクス主義者の中国人との会話について詳しく述べたものだ。

それによると、そのマルクス主義者はクリステンセン教授に、民主主義を健全に機能させるために、宗教がどれほど決定的な要素となっているかを、最近になってやっと気づいたと話したという。

彼は、人々が社会だけでなく神に対しても責任を負うときにのみ、民主主義は成功すると語った。動画は、クリステンセン教授の「もし宗教を捨て去るなら、警察官をどれほど雇っても足りません」という言葉で終わる。

ホーキンス氏は、この動画が「米国の偉大さと弱みについて言及したもの」と述べたが、アラバマ州の学生や教職員のうち少なくとも一人は、この宗教的なメッセージを問題視した。

米国の無神論団体「アメリカン・エイシスト」のデイビッド・シルバーマン会長は、学生からの不満を受け取ったあと、ホーキンス氏に宛てて公開書簡を送った。

シルバーマン氏は、その動画が「宗教、特にユダヤ教、キリスト教の信仰が、道義をわきまえ、遵法精神を持った市民であるのに必要だと主張していること、そして教会に出席しない人は反民主主義的で、社会の中でも反社会分子であると暗示していること」を主張していることを理由に、それを送ったことについて謝罪を求めた。

シルバーマン氏は、アラバマ州の人口の11パーセントが無神論者で、大学生に当たる年齢層ではさらにその比率が高くなっているとした上で、ホーキンス氏のメッセージを糾弾した。

私たちに連絡を取った学生、アメリカン・エイシストのアラバマ州のメンバー、トロイ大学にいる数千人もの無神論者、全世界において生産的に生き、かつ遵法精神を持って宗教を持つことなく人生を送っている数億人もの無神論者を代表して、謝罪を要求します。それは、大学の公共の電子メールシステムと公的に与えられた立場を利用して、無神論者や宗教的少数派をそしり、さらに全米の無神論者に対して差別心と反愛国者的だというレッテルを恒久化させたからです。

大学は、「2014年にあった挑戦から、2015年に待ち受けるさまざまな機会へと移行する中で、内省を促し、思慮に富んだ討論をするよう励ます」意味で送ったとの声明を出し、学長の動画を擁護した。

大学の声明は以下のように続く。

トロイ大学は、さまざまなアイデアのグローバルな市場に徹底的に貢献している国際的な大学です。このメッセージと動画は、わが国の民主主義と民主主義が世界に果たす役割、そして米国がこの先直面する困難についての健全な思索と討論のために、情報と識見をこの大学のコミュニティーと共有したものです。

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