Skip to main content
2022年5月22日20時12分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 宣教

クリスチャン作家・下田ひとみ氏が講演 「赦しとは?」

2014年10月16日20時58分 記者 : 守田早生里
  • ツイート
印刷
関連タグ:下田ひとみインターナショナルVIPクラブ
クリスチャン作家・下田ひとみ氏が講演 「赦しとは?」 +
講演を行う下田ひとみ氏。講演後には、参加者とともに軽食をいただきながら交流をした=11日、船橋市勤労市民センター(千葉県船橋市)で

クリスチャン作家の下田ひとみ氏を迎えての講演会が11日、インターナショナルVIPクラブ船橋で行われた。今年4月に5周年を迎えたVIPクラブ船橋は今回で61回目。全ての人が神様の目から見たら、VIP(尊い人)であることから名付けられたこのクラブは、日本各地、また全世界でさまざまな形で展開されている。

講演者には各界で活躍するクリスチャンを迎え、参加者はクリスチャンでも、そうでなくてもよい。祈りや賛美、クリスチャンにしか通じない「教会用語」もこの会にはなく、「クリスチャンだけの閉鎖的な空間ではなく、ノンクリスチャンの方々にも有意義な時間を過ごせてもらえるような雰囲気作りを心掛けている」とスタッフの一人が話してくれた。

2005年に発表された下田氏の代表作『うりずんの風』は、舞台化もされている。重い心臓病を抱えて生まれてきた下田氏の長女が、夫婦や周りの人々の祈りがあったものの、数カ月後に天に召された事実をもとにした小説だ。

長女が召天した日からすでに数十年の時が経っている。あの日から5年間、当時住んでいた沖縄に住み続けたが、毎日が辛く、信仰さえも失いかけていた。5年後、沖縄を離れ本土に。現在は鎌倉に住んでいる。

同作を書き始めたときは、「せめて小説だけは明るいものに。子どもは心臓病を持って生まれてくるが治ったという設定にしよう」と考えたという。しかし、どうにもしっくりこず、「余計に辛かった」と当時を振り返る。

「子どもを亡くした母親というのは、自分だけではなく、世の中に大勢いる。でも、その気持ちを代弁して本を書ける人は、そう多くないのではないか」と考え、小説の子どもも天国に送る設定にした。「この作品を書くことは、自分の使命のように感じていた。この作品によって、多くの子どもを亡くした母親との交流も生まれました。本当に辛く、悲しい経験だったが、乗り越えてよかったと今は思える」と笑顔を見せた。「あの子に会わなければ、あの悲しい出来事がなければ、今の私はないと思います」と語る。

次作への期待が高まったころ、「次は何を書いたらよいか?」と考え、神に祈った。その時にある事件に巻き込まれ、被害者の話を聞く機会があった。何度も何度も聞いているうちに、その人が「もう疲れた。相手を赦そうと思う」とつぶやいた。下田氏は、内心ほっとしたという。しかし、周りがそれを許さなかった。「何言ってるの!相手を赦したら負けよ!」と、攻めるように励ます周りの人々に圧倒された。そこで、「次回のテーマは『ゆるし』にしよう」と思った。こうして出来たのが「翼を持つ者」だった。

同書の中には、「白い闇」という別の作品も収められている。「ある人が、『うりずんの風』『白い闇』『翼を持つもの』を合わせて、『魂の三部作』と名付けてくれました。それほど、この三作は私にとって思い入れが深く、大切な作品です」と紹介した。

バスや電車で移動することが多いという下田氏。数十年前、バスの中である初老の女性に会った。下田氏は礼拝に出席した帰り道だった。手元にあった教会の資料を眺めていると、隣に座っていたその女性に「クリスチャンの方ですか?」と尋ねられた。「そうです」と答えると、彼女もクリスチャンだと話し、すっかり意気投合。それから、お互いの家を行き来するようになったが、その女性からクリスチャンの夫と離婚をすることになったと打ち明けられた。
その女性は「教会の人たちにこんなこと言えない」と言った。下田氏が「ご主人に恨みや怒りはないのですか?」と尋ねると、「そんなことはどうでもいい。私が夫に問いただしたいことはただ一つ。『結婚式の日、神様の御前で誓ったあの誓いは何だったのですか?』ということ」だと。「人はゆるせないのではなく、ゆるしたくないでは?」と話した。

時々、自分で書いた本を読み返すときがあるが、「あれ、こんなこと本当に私が書いたのかしら?」と思うことも多いという。「神様が筆を進ませてくださっているのだ」と確信する、そんな自分で書いたはずの言葉に癒される体験をしたこともある。

「神様は、数年前に私が書いたあの時でさえ、すでに全てをご存知で、これから私に襲いかかるであろう苦難、悲しみもご存知で、それを言葉にして書き残させ、そして私がそれを読み返す時がくることもご存知だった。なんて偉大な計画なんでしょう。われわれ一人ひとりに神様の計画がある」と講演を締めくくった。

講演後、下田氏の著書を3冊同時に買い求めている男性がいた。仏教徒だと話す彼は、イスラエルにも旅をしたことがあるという。「なぜ、この集会に?」と尋ねると、「教会って、どこか敷居が高い気がする。クリスチャンではない僕が入ってはいけない気もしていた。しかし、こうした会は、信仰がない人でも気軽に入ることができる。教会に行く階段があるとすれば、ここは最初の一歩としては、とても良い場だと思う」と話した。

また、「クリスチャンはとても親切で強い人が多いと思う。僕なんかとてもそうはなれない。聖書も読んだことがあるが、単純にイエスのような生き方はかっこいいと思ったし、あんな風に生きられたらいいなとも思った」と答えた。

静かにゆっくりと広がる伝道の輪。次回のインターナショナルVIP船橋は、11月8日(土)外国籍の父と日本国籍の母に育てられた山下ワウィネさんが講演する。山下さんは外交関係の狭間で一時、「無国籍」となった。生まれたときから偏見もあった。講演タイトルは「あなたはナニジンですか。あなたの国籍は?」。詳しくは、ホームページを参照。

関連タグ:下田ひとみインターナショナルVIPクラブ
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • VIP北浜第3期「父の学校」開講 大阪

  • VIP 「マーケットプレイス宣教」

  • 【イベント】VIP名古屋 金城学院大でチャリティーコンサート

  • ギデオン全国副会長の塩島光三氏が講演 VIP水道橋

  • 小さないのちを守る会代表・辻岡氏講演会「光か闇か 人生の選択」 VIPクラブ船橋

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • 小塩節・フェリス女学院元理事長死去 ドイツ文学者、キリスト教功労者

  • イランのクリスチャン男性、「家の教会」運営で禁錮10年の判決

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • 「祈り」と私たちの距離を教えてくれる良書 『大学の祈り』

  • 「入管体制の抜本改革を」 日本キリスト教協議会が岸田首相に要請文

  • 隠された歴史 穂森幸一

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 米教会で銃乱射事件、1人死亡5人重軽傷 教会員らが容疑者取り押さえ

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • 「祈り」と私たちの距離を教えてくれる良書 『大学の祈り』

  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • 「流浪の月」 人の「分かり合えなさ」を映画ならではの手法で描く傑作

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 米教会で銃乱射事件、1人死亡5人重軽傷 教会員らが容疑者取り押さえ

  • 神学書を読む(79)これぞ誰でも手にできる「組織神学」の本! 橋爪大三郎著『いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問』

編集部のお勧め

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.