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「目を上げて天を見」ダニエル書4章28~37節 宮村武夫牧師

2014年2月25日07時25分
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宮村武夫牧師+

[1]序

ダニエル書4章28~37節を、前半4章28~33節「ネブカデネザル王の身に起こった」と後半34~37節「目を上げて天を見」に分け、味わいます。

[2]「ネブカデネザル王の身に起こった」(28~33節)

(1)28節は
28節、「このことがみな、ネブカデネザル王の身に起こった」は、27節までの部分と29節を結ぶ橋渡しの役割をしている事実に注意したい。

「このこと」とは、27節までの箇所でダニエルの解き明かしを通して明らかにされている内容。また29節以下では、どのようにして「ネブカデネザル王の身に起こった」か、より詳しく説明しています。

(2)ネブカデネザルの高ぶり(29節、30節)
30節に見るネブカデネザルのことば。「この大バビロンは、私の権力によって、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が建てたものではないか」こそ、ネブカデネザルの心の根にある問題が何であるかをはっきり示しています。

一言で言えば、自分中心です。神の恵みを無視し忘れる、高慢。創造者なる神は、すべての恵みを注いでおられるのです。

「天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上げた方、すなわちこれを堅く立てた方、これを茫漠としたものに創造せず、人の住みかにこれを形造った方」(イザヤ45章18節)

神の驚く恵みを受けているにもかかわらず、思いわずらい、神の恵みを認めようとしない。これは私たちの問題の一つです。

しかしもう一つの落とし穴は、神の恵みの賜物を、このネブカデネザルのように私・自分の力によるものとし、これを私有化してしまう。この深刻な高ぶりの罪は、最も注意すべき罪です。ネブカデネザルの問題であるばかりでなく、すべての人が注意すべきものです。

イスラエルの民も荒野での思いわずらいばかりでなく、約束の地に入り祝福を受ける時、高ぶらないように、モーセは鋭く警告を与えています。申命記8章11節から20節を意を注いで読む必要があります。

(3)「天からの声」(31節、32節)
天からの声のメッセージは、一貫しています。「いと高き方が人間の国を支配し、その国をみこころにかなう者にお与えになる」(32節)。神の御統治です。

(4)ネブカデネザルの上に成就
高ぶりの状態。それは、野獣に等しい姿であると鋭い指摘。高ぶり、それは人間らしい人間の姿から離れてしまい、私らしい私の道から迷い出してしまうことです。このようなネブカデネザルの心の中の状態が外に現れてくるのです。

[3]「目を上げて天を見」(34~37節)

(1)理性が戻る
①34節前半。さばきと共にあわれみの約束。「ついに」、「七つの時」(16、23、25、32節)。主なる神の統治を認めること、最も理性的な、人間・私としての道。

②36節、「私が理性を取り戻したとき、私の王国の光栄のために、私の威光も輝きも私に戻って来た。私の顧問も貴人たちも私を迎えたので、私は王位を確立し、以前にもまして大いなる者となった」。神の統治の下にある私。

(2)頌栄
①34後半、35節、「私はいと高き方をほめたたえ、永遠に生きる方を賛美し、ほめたたえた。その主権は永遠の主権。その国は代々限りなく続く。地に住むものはみな、無きものとみなされる。彼は、天の軍勢も、地に住むものも、みこころのままにあしらう。御手を差し押さえて、『あなたは何をされるのか』と言う者もいない」。

②37節、「今、私、ネブカデネザルは、天の王を賛美し、あがめ、ほめたたえる。そのみわざはことごとく真実であり、その道は正義である。また、高ぶって歩む者をへりくだった者とされる」。

[4]結び

今回の箇所を通し、人間・私の道をしっかり心に受け止め、私の一生を見定めたい。

(1)神の御統治を認める
主日礼拝の恵み、礼拝の生活の基礎。「永遠に生きる方を賛美し、ほめたえる」(34節)。

(2)被造物の限界、人間の分をわきまえる
「地に住むものはみな、無きものとみなされる」(35節)。真の知恵の心。思いわずらいと高ぶりからの解き放ち。

(3)神の真実と正義(37節)
Ⅰコリント1章9節、10章13節。

(4)高ぶり歩む者からへりくだる者へ
Ⅰペテロ5章5節、6節。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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