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「いと高き神の国と主権」ダニエル書4章1~27節 宮村武夫牧師

2014年2月24日08時14分
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宮村武夫牧師+

[1]序

ダニエル書4章1節から27節。ダニエル書4章の中心主題は、25節後半に明らかに示されています。

「あなたは、いと高き方が人間の国を支配し、その国をみここにかなう者にお与えになることを知るようになります」

このメッセージは、直接にはネブカデネザル王に語られています。しかし同時にダニエル書を読むすべての者に宣言されている明確なメッセージ。

この中心的なメッセージをよりはっきり知るため、1節から27節までの流れを大きく見ておきたい。1節から3節までは、ネブカデネザルが彼の支配する全土に書き送る手紙のはじめのことばです(結びのことばは、34節から37節)。4節から8節では、ネブカデネザルが夢を見た時またその直後の情況を描いています。そして9節からは、以下に見るように、夢の報告と解釈です。

[2]夢の報告(9~18節)

(1)地の中央に木(9~12節)

(2)見張りの者(13~17節)
見張りの者の言葉、特に17節後半に記されていることから、夢を通しての中心的なメッセージは、実はネブカデネザルにとって明らかであった事実を注意したい。

「それは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者に与え、また人間の中の最もへりくだった者をその上に立てることを、行ける者が知るためである」(17節後半)

この中心メッセージは、25節、26節でも繰り返されます。

(3)ネブカデネザルの限界(9節、18節)、しかし問題は
バビロン帝国の王ネブカデネザル、他方捕囚の民の一人に過ぎないダニエル。しかしネブカデネザルはダニエルに対して、「私の見た夢の幻はこうだ。その解き明かしをしてもらいたい」(9節)と自らの限界を認めて、ダニエルに助けを求めています。

また18節でも「あなたはその解き明かしを述べよ」と繰り返し、「私の国の知者たちはだれも、その解き明かしを私に知らせることができない。しかし、あなたにはできる。あなたには、聖なる神の霊があるからだ」とさえ、付け加えます。

しかしネブカデネザルの本当の問題は、もっと何かを知ることではないのです。知ることなら、彼はすでに知っていたのです。17節の後半を私たちが注意したように、ネブカデネザル自身の夢の中で明らかにされていたのです。「いと高き方が人間の国を支配し」です。

問題は、この明確なメッセージにネブカデネザルは答える意志があるかどうかなのです。知識の問題ではなく、意志の問題です。もっと教えてくれではなく、心を定めること、決心が問われているのです。「いと高き方が人間の国を支配し」ている事実をネブカデネザルはすでにはっきり示されているのです。これ以上の知識ではなく、いと高き神の国と主権を認め、へりくだること。

ネブカデネザルの問題そして私たちの問題も、これです。神の御前にへりくだることを避けるため、解き明かしや知識を求めていないでしょうか。へりくだりを避ける。たかぶりの道にとどまるのです。知識は大切です。しかし意志や決心の代わりにはなれない(ロマ1章19~31節、そして16、17節)。

[3]夢の解釈(19~27節)

19節以下に見る、ダニエルの夢の解釈も、木と見張りを巡り与えられます。そして17節後半ですでに明らかにされている中心メッセージが、25節と26節でより詳しく繰り返されます。

(1)木について(19~22節)

(2)見張りについて(23~26節)

(3)「それゆえ」(27節)
問題は27節です。25節、26節に明らかにされているように、「いと高き方が人間の国を支配し」、「天が支配する」事実を知ったなら、ネブカデネザルは、その事実に応答して、神から委ねられた使命・王として正しい行いをなし、貧しい者をあわれんで行く使命を果たすべきなのです。

これがへりくだる者の道です。

[4]結び

(1)中心メッセージ
「いと高き方が人間の国を支配する」(17、25節)。「天が支配する」(26節)、いと高き神の国と主権です。

(2)勧告の中心
神からのメッセージを聞くことは、単なる知識の問題ではない。「それゆえに」なのです。神の主権を知ったなら、そのように生きて行くのです。へりくだる者の道を進むのです。

マリヤの賛歌(ルカ1章46~56節)を私たちの賛美として、讃美歌95番を賛美します。ペテロの勧め(Ⅰペテロ5章5、6節)を心と生活そして生涯にも焼き付けていただき、「どうか、神のご支配が世々に限りなくありますように。アーメン」(Ⅰペテロ5章11節)と祈りつつ、一日一日の歩みを進めましょう。主なる神の驚くべき恵みに答えて。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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