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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(86) 宮村武夫牧師

2013年12月22日18時52分
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宮村武夫牧師+

そして今
使徒の働き26章2節~11節

[1]序

今回は使徒の働き26章2節以下、アグリッパ王の前でなされたパウロの弁明の内容を直接味わいます。

パウロはまずアグリッパ王に敬意を表した(参照・24章4、10節)後、4~11節で自分の過去、12~18節で回心、19~23節で回心後の宣教活動を中心に弁明を展開しています。

今回見たい、4節から11節の箇所では、パウロは回心前の自分の過去について語っています。ところが6~8節の部分では、過去の事柄を述べている途中で、「そして今」と、現在の状態についてパウロは語り出しています。6~8節の挿入を挟んで、5節から9節へと話の内容は直接続きます。この話の流れを注意しながら、パウロが自分の過去について述べていること、また6~8節の部分を特に注意して行きましょう。

[2]パウロの過去

(1)26章4、5節
「では申し述べますが、私が最初から私の国民の中で、またエルサレムにおいて過ごした若い時からの生活ぶりは、すべてのユダヤ人の知っているところです。彼らは以前から私を知っていますので、証言するつもりならできることですが、私は、私たちの宗教の最も厳格な派に従って、パリサイ人として生活してまいりました」

自分の若い時からの生活ぶりは、エルサレムの人々に周知の事実だとパウロは強調します。それは、「すべてのユダヤ人の知っているところ」(4節)であり、「彼らは以前から私を知っていますので、証言するつもりならできる」(5節)と指摘しています。さらにエルサレムの人々の間で周知のパウロの生活ぶりの特徴については、「私は、私たちの宗教の最も厳格な派に従って、パリサイ人として生活してまいりました」(5節)とパウロは述べています。ピリピの教会の人々に、「私は八日目の割礼を受け、イスラエル民族に属し、ベニヤミンの分かれの者です。きっすいのヘブル人で、律法についてはパリサイ人」(ピリピ3章5節)と書き送っている事柄です。

パウロは、パリサイ派の生き方を実践する者として回心し、キリスト者として生かされるようになったのです。彼にとって、約束のメシヤが十字架の死-神に呪われた者の死以外の何ものでもない-を通して約束を成就なさったと受け入れるのは非常に困難でした。また異邦人も割礼を通してユダヤ人の立場に立つことなくして異邦人のままでメシヤの救いにあずかると受け入れるのはパウロにとって理解困難でした。パウロは、主イエス・キリストのうちに、パリサイ派としての過去の自分が目指してきたものの成就を見い出すと共に、今までの考え方や生き方と全く逆の方向に変えられる経験をしたのです。

(2)26章9~11節
9節以下で、パウロは自分の過去についてさらに詳しく語っています。つまりこの箇所では、主イエスに対する、かつての自分の態度を直接明らかにしています。9節では、「以前は、私自身も、ナザレ人イエスの名に強硬に敵対すべきだと考えていました」と、基本的な態度を述べ、10節と11節で、その確信に基づき、どのような実践活動をなしたかを詳しく報告しています。エルサレムばかりでなく、「国外の町々にまで」教会迫害の手を伸ばした事実を挙げ、パウロの徹底ぶりを明らかにしています。このように過去の罪を明らかにしながら、そのような自分に注がれた神の恵みを告白して行きます。

[3]そして今

(1)26章6節から8節
4節と5節において自らの若いときの生活について語っている途中で、6節では、「そして今」と、急に現在の事柄をパウロは直接語り出しています。

パウロが現在の状態として語っているのは、ユダヤ人から訴えられ裁判を受けている事実です。さらにパウロは訴えの内容についても明らかにしています。

訴えは、「神が私たちの先祖たちに約束された」メシアの到来と死人の復活の希望にかかわるものです。パウロは自分が訴えられている、メシアの到来と死人の復活の希望は、神の約束・神のことばに基づくものであると明示しています。

さらに、神の約束に基づいて、「十二部族は夜も昼も熱心に神に仕えながら、その約束のものを得たいと望んでおります」(7節)と、イスラエルの民が神の約束に応答して来た歴史もパウロは明らかにしています。その上でパウロは自分に対する訴えに対して激しく反論して行きます。

(2)神の約束
預言者たちを通して神が約束なされたこと。その約束に基づきイスラエルの民が熱心に待ち望んで来た、死人の復活。「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられ」(Ⅰコリント15章20節)たのです。主イエスの復活こそ、神の約束の成就です。イスラエルの待望の実現の始まりです。

主イエスの復活の事実に立ち、パウロは初穂において現実となっているのだから、「神が死者をよみがえらせるということを、あなたがたは、なぜ信じがたいこととされるのでしょうか」(8節)と、迫っています。初穂である主イエスが復活なさったからには、原理的には、キリストにあって人々が復活にあずかる道もはっきりと示されているとパウロは主張します(Ⅰコリント15章20節以下)。

[4]結び

26章6節から8節の箇所に見たように、「そして今」と、主イエスの復活の事実がパウロの過去の記述に突入し、それを照らしています。

そして主イエスの復活の事実とのかかわりで、過去が見られています。

そうです。過去ばかりでなく、パウロの現在も将来も、主イエスの復活の光を通して見られています。頭である主イエスにおいて現実となっている復活。「そして今」と、私たちも主イエスにあって過去を、現在を、そして将来を見る恵みを注がれているのです。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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