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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(18) 宮村武夫牧師

2013年10月15日19時55分 コラムニスト : 宮村武夫
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宮村武夫牧師+

迫害と宣教
使徒の働き8章1節~8節

[1]序

今回は使徒の働きの新しい章・8章に進み、1節から8節を味わいます。ステパノの殉教を引き金に生じた激しい迫害とその中で進展して行く福音宣教、このいずれの面も注意する必要があります。

[2]教会に対する激しい迫害

(1)サウロの姿
サウロはステパノの記事において、「・・・証人たちは、自分たちの着物をサウロという青年の足もとに置いた」(7章58節)と、その姿を現しています。さらに8章1節では、ステパノ殺害に賛成していた事実、さらに続いて生じたエルサレム教会に対する迫害においては、「サウロは教会を荒らし、家々に入って、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れ」(3節)と、指導的役割を果たす様を見ます。

9章1、2節では、エルサレムにとどまらず、いつでもどこでもキリスト者・教会を迫害しようとしているサウロ(パウロ)の姿を描いています。パウロ自身、教会迫害者としての自分の過去とそのような自分を選び、異邦人に福音を宣べ伝える宣教者へと変えてくださった神の恵みを、ガラテヤ1章13節、「以前ユダヤ教徒であったころの私の行動は、あなたがたがすでに聞いているところです。私は激しく神の教会を迫害し、これを滅ぼそうとしました」が明示しているように、証言しています。参照Ⅰテモテ1章13~15節。

(2)教会と家、男と女
サウロは何事によらず徹底し、ものごとの中心をしっかりつかむタイプの人物です。教会を迫害する場合も、「教会を荒らし、家々に入って」(3節)と、家々を圧迫しなければ教会の迫害をなし得ないと教会全体と各家庭や各自との生きた関係を知り実行していました。

また「男も女も」とあるように、教会を迫害しようとすれば、男を牢に入れただけでは十分ではないと悟り、婦人が神の教会で与えられている役割を教会を迫害していたときからサウロは見抜いていたのです。

[3]迫害のもとでの福音の前進

(1)エルサレムにとどまる使徒たち(1節)
迫害を受ける群れと共にとどまり仕え、与えられた責任を果たして行く。

(2)ステパノの葬り
抗議、率直な悲しみの表現、確かな希望の告白と複合的なとき。

(3)散らされた人たち(4節以下)
①激しい迫害はエルサレム教会にとって確かに大きな痛手でした。しかし福音がユダヤやサマリヤ、さらに広範囲に宣べ伝えられて行く機会にもなったのです。

「みことばを宣べながら」、散らされた人々は、それぞれの場所で福音を宣べ伝えたのです。

②11章19節以下との結び、アンテオケ教会の誕生。ここを新しい基地として、さらに広い範囲におよぶ宣教活動が開始されていきます。

③ピリポの場合、「サマリヤの町に下って行き」。ユダヤとサマリヤの間には、ヨハネの福音書4章のサマリヤの女の記事の中に、「ユダヤ人はサマリヤ人とつきあいをしなかったからである」(9節)とあるように、古い時代にはじまる深い断絶がありました。

主イエスは、そうした現実の中で、あのサマリヤの女に語りかけたのです。そしてピリポは、「サマリヤの町に下って行」ったのです。

「キリストを宣べ伝えた」。豊かな福音の全体は、主イエスご自身において現されました。生けるキリストを離れて、福音はないのです。福音が受け入れられたとき、サマリヤの町に「大きな喜びが起こった」のです。

[4]結び

(1)ステパノの発言が引き金となりエルサレム教会への迫害。しかし迫害に直面した教会において、着実な備えがなされていた事実を見ます。教会の歴史は、すべての世代において、キリスト者・教会は迫害を覚悟し、目覚め備えるべきことを教えています。

(2)教会の迫害者が福音宣教に専心する者へと変えられ、迫害が宣教の広がりの機会とされて行く驚くべき神の恵みの事実。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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