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ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(27) 宮村武夫牧師

2013年7月3日13時24分
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宮村武夫牧師+

このような立派な信仰―ことばと権威
ルカの福音書7章1節~10節

[1]序

今回は、章がかわり7章に入ります。しかし、今まで読んできた6章までの結びを注意する必要があります。7章1節に「これらの(ご自身の)ことばをみな話し終えられると」とあります。「これら」とは、6章49節までに見る主イエスのことばであるのは明らかです。このように6章と7章は堅く結ばれており、そのように読む必要があります。

ですから6章47節で、「わたしのもとに来て、わたしのことばを聞き、それを行う人たち」とあるように、人間の本来あるべき姿を見ます。主なる神が語り、神のことばを聞き従う民と聖書全体を貫いている本来の人間の姿を身をもって表している実例として、7章1節以下に見る百人隊長の言動を描くのです。

[2]百人隊長の人間関係

百人隊長が主イエスのことばをどのように受け止め、主イエスとどのような人格的な関係を持つかがこの箇所の中心です。主イエスと百人隊長との出会い。しかし百人隊長が他の人々とどのような人間関係を持っているかも同時に明らかにされています。

(1)まず彼に「重んじられているひとりのしもべ」との関係です。他の人、しかもしもべ・奴隷を重んじ信頼しているのです。これは、その人と良い人間関係を保っていなければできないことです。百人隊長は、自分のことばが部下の兵士やしもべにしっかりと受け止められ、彼らがことば通りに行動していることを証言しています(7節後半)。彼らを馬鹿にしたり無視したりすることなく、良い人間関係を保っていたと考えられます。また良い人間関係とは、互いにことばを重んじ合う関係を必ず含みます。彼自身権威の下にある者として(8節)、自分の上司のことばを重んじていたのです。ことばと権威の深い関係を百人隊長は身近な人間関係の中で保ち経験しているのです。

(2)「イエスのもとに来たその人たち」(4節)とは、3節の「ユダヤ人や長老たち」。彼らとも良い人間関係を保っていたことは、彼らが百人隊長のために主イエスに熱心にお願いしている事実からも知ることができます(4節)。その理由については、5節参照。

(3)友人たち(6節)。このように百人隊長は普段から他の人のことばを重んじ、自分のことばも重んじられる人間関係を周囲の人々との間に築いていたのです。

[3]ことばと権威

(1)百人隊長は、自分の願いがどのようになっているか正確に知っています(6節)。私たちも祈りの課題を記録しておき、私たちの神の御前における祈り願いが今どのようになっているかをできるだけ正確に知る努力を続けています。また、「あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません」(6節)としっかり自分の立場・分を認めています。

(2)何よりも「ことば」の重視、7節。このような理解を主イエスとの関係で百人隊長が持つことができたのは、彼が日常生活において他の人々との関係においてことばと権威の深い関係を経験し知っていたからです(8節)。

[4]結び

主イエスは、「これを聞いて」(9節)とあるように百人隊長のことばを聞かれるのです。そして百人隊長の信仰について、「このようなりっぱな信仰は、イスラエルの中にも見たことがありません」(9節)と驚かれています。何故百人隊長の信仰がりっぱなのか、主イエスが直接語られたとはこの箇所では明らかにしてはいません。しかし前後関係から、理由ははっきり示されています。主イエスのことばに徹頭徹尾従う。これが百人隊長の信仰です。

主イエスのことば。それは、聖書と言えます。この百人隊長のように健全な信仰を持ち歩むためには、聖書を読み続ける必要があります。そして聖書を読むのは従うためです。逆に言えば、私たちの信仰を損なう妨げは、聖書を読まないこと、読んでもそれを主イエスのことばとして従おうとしない点にあるのです。

私たちは普段周囲の人々、特に私たちより弱い立場にある人々のことばをどれほど重んじ、その人と良い人間関係を保っているかの実践が、主イエスのことばを重んじ主イエスの権威に従うためとても良い訓練となり備えとなります。

私たちは、モーセの十戒の真ん中に、「あなたの父と母を敬え」との戒めが与えられている事実に注目すべきです。十戒の前半の主なる神との正しい関係を保つ道と十戒の後半の他の人々の関係を正しく保つ戒めを結ぶ帯の役割をこの戒めは担っています。父と母を敬うとは、父と母のことばを重んずることです。家庭においてこそ主イエスのことばに聞き権威に従い生かされる道の備えがなされるのです。ことばと権威の関係を経験する信仰の歩みのためには、まずは十年、やっぱり三十年は(クリスチャン新聞1987年1月18日号『季節の窓』参照)。

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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