東日本大震災の被災地復興を祈る関東近郊のキリスト者が11日、教派を超えて集まり、「東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」を東京都新宿区の淀橋教会で開いた。呼び掛け人の一人で同教会主管牧師の峯野龍弘氏は、ボランティアが被災地から遠のく中で「(被災者は)見捨てられるような悲しみ、寂しさを感じている」と報告し、「いまこそ、心と身を置いての体の温みが伝わるような、私たちのさりげない訪問が必要」と呼び掛けた。
この祈祷会は、日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員らが呼び掛け、震災のあった3月11日を覚えて毎月11日に開いている。この日は、東日本大震災の発生から1年8カ月。あいにくの雨にもかかわらず教派を超えて教職信徒ら76人が集まり、被災地復興のために具体的な祈祷課題を挙げて祈りをささげた。
震災直後から被災地での支援活動を続ける峯野氏は、被災者が震災から1年8カ月を経過したいまになって「深い悲しみを改めて味わっている」と語り、「思うほどには立ち上がっていかない現実を前に、行く先を非常に不安に思いながら、第二回目の冬場を迎えようとしている」と被災者の心境を語った。そのうえで、「何か大それたことをしてくれなくてもいい。でも来てほしい。ともに語り合ってほしい。そして何よりも、私たちの思いを知ってほしい。そして愛をもって抱きしめてほしい。心あわせ、思いをひとつにして喜びを満たしてほしい。これが彼らの祈りであり、叫びではないか」と語った。
峯野氏は、被災者とともに身を置き、小さな必要に応えていく草の根の支援活動が「前にも増して必要」と強調し、「いまこそ、現地に行って彼らとふれあっていただきたい」と呼び掛けた。
次回の祈祷会は、12月11日午後7時から東京都新宿区百人町1-17-8の淀橋教会で開かれる。
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