22日から27日にかけて、フィリピンマニラで開催された世界教会協議会(WCC)世界宣教福音伝道委員会の協議会において、26日には宣教と福音伝道が急激に変化する社会、政治、教会の状況下においていかに対応していくべきかが議論された。同協議会では来年10月末に韓国釜山で開催される第10回WCC世界総会を準備する目的を兼ねて、宣教と福音伝道のあり方が議論された。
26日の参加者らのプレゼンテーションのテーマは諸教会がいかに急速に変化する時代背景に対応していくかについて焦点が当てられ、「変化の風-激動の中の教会」と言うテーマで議論がなされた。
南米から参加した聖霊派の伝道学者ティト・パレデス博士は、諸教会が宣教方法を確立して行く中にあって、それぞれの地域の経済的、政治的状況が反映される必要があると指摘し、「今日の世界における貧困という現実が、特に世界の3分の2の地域では切実なものとなっています。一致した宣教によって、貧困者を世界的に減少させていくことが必要不可欠です」と述べた。パレデス博士は特に南米の諸教会の現状について焦点を当てて発表し、「南米諸教会、および世界中のキリスト教の教会が包括的な福音伝道について一致した努力を行い、協働していけることが必要です」と述べた。
フィリピンにあるディリマンバイブルチャーチのメルバ・パディラ・マゲイ博士は、「神の霊性を受け取るために歴史的に待ち焦がれていた世代の伝道者として、歴史的な機会が与えられています。宗教は精神療法を超えた領域であり、精神的な癒し、感情的な満足感を与えるだけではなく、さらに人類の抱える人生の目的や意味に対する答えも伝えられなければなりません」と述べた。
他にも移民教会やカトリック、正教会、聖霊派の諸教会代表者から、それぞれの教派の見地から福音伝道のあり方についての発表が行われた。
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